令和5年12月18日(月)午前

更新日:令和5年12月18日 内閣官房長官記者会見

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北朝鮮による弾道ミサイル発射について

 まず、私(官房長官)の方から。北朝鮮は、本日8時24分頃、平壌の近郊から1発のICBM(大陸間弾頭ミサイル)級弾道ミサイルを北東方向に向けて発射をいたしました。詳細については現在分析中でありますが、発射された弾道ミサイルは約73分飛しょうし、9時37分頃、北海道の奥尻島の北西約250キロメートルの日本海の、我が国の排他的経済水域(EEZ)外に落下したものと推定されます。飛しょう距離は約1,000キロメートル、また最高高度は約6,000キロメートルを超えると推定をされます。
 政府といたしましては、付近を航行する航空機や船舶及び関係機関への情報提供を行い、現時点において、被害報告等の情報は確認をされておりません。総理には、本件について直ちに報告を行い、迅速・的確な情報提供、安全確認等の指示がございました。 
 また、政府においては、北朝鮮情勢に関する官邸対策室におきまして情報を集約するとともに、緊急参集チームを招集し、協議を行いました。これまでの弾道ミサイル等の度重なる発射も含めまして、一連の北朝鮮の行動、これは、我が国の、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認をできません。また、このような弾道ミサイル発射は、関連する安保理決議に違反するものでございまして、国民の安全に関わる重大な問題であります。我が国としては、北京の大使館ルートを通じて、北朝鮮に対して厳重に抗議をいたしました。
 また、先ほど国家安全保障会議の四大臣会合を開催をいたしました。会議では、北朝鮮のミサイル発射情報を集約するとともに、更なる事実関係の確認をし、分析を行いました。その上で、北朝鮮による更なる弾道ミサイルの発射等に備え、情報収集・警戒監視に当たるとともに、国民の安全と安心の確保に万全を期すことを改めて確認をし、外交・安全保障政策に関する今後の対応方針について議論を行ったところであります。政府としては、国連安保理の場を含め、米国、韓国を始め、国際社会と緊密に連携して対応するとともに、国民の生命、財産を守り抜くため、引き続き情報の収集・分析及び警戒監視に全力を挙げてまいります。

ナッワーフ・クウェート首長の薨去(こうきょ)について

 また、もう一つございますが、12月16日、クウェート政府から、同国のナッワーフ首長がこう去されたという発表が行われました。故ナッワーフ首長は、国内融和のために尽力をされ、また、各国と緊密な関係を築かれ、湾岸地域及び中東地域の平和と安定の実現のために重要な役割を果たされました。日本政府として謹んで哀悼の意を表します。17日から18日にかけて、クウェートにて各国からの弔問の受入れが行われることになったことを受けまして、我が国からは、総理特使として、日・クウェート友好議員連盟会長を務める森英介衆議院議員を派遣しておりまして、クウェート国の要人に直接弔意を伝達する予定になっております。新たに即位をされましたミシュアル首長との間でも、引き続き協力して、地域の平和と安定、二国間関係の強化に努めてまいります。私(官房長官)からは以上です。

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