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正面階段の脇の小さな階段を下りたところに、大食堂(おおしょくどう)、喫煙室、そして小食堂が並んでいました。
大食堂は、各国首脳との会食や各種のレセプションなどに使われましたが、食堂といっても食事をする場合だけでなく、実際は、会議の場として毎日のように使われていました。「経済財政諮問会議」や「IT戦略本部」、「副大臣会議」や「事務次官等会議」などが代表的な例です。
このような重要な会議に使われる部屋が、「大食堂」という日常的な名前で呼ばれていたのは、何か不思議な感じがします。
歴史を辿ると、昭和31(1956)年には、国際連合加盟を祝う祝賀会が、そして平成5(1993)年の東京サミットでは、各国首脳を招いてのワーキングディナーもここで開かれました。
官邸は、会議室が少ないため、大食堂も万能部屋として有効に使用されていました。 |
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