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政府は、総理などが外国訪問や国際会議に出席するときのために2機の政府専用機を持っています。機種は「ハイテクジャンボ」と呼ばれる「ボーイング747−400」で平成3(1991)年に導入されました。また、この政府専用機は、緊急時における在外邦人の輸送や国際緊急援助活動、国連平和協力活動などの際にも利用されることになっています。
実際に運航を担当しているのは航空自衛隊千歳基地に所属する特別航空輸送隊です。つまり、スタッフはすべて自衛官であり、総理などの機内サービスを担当する客室乗務員も含め自衛官が務めています。
また、運航する際には、2機の政府専用機が同時に飛び、整備担当の自衛官も同行し、万全の体制をとっています。
特別仕様の機内には、総理の「執務室」や「事務室」、「会議室」などがあり、記者団も同行し、機内で記者会見が行われたりします。
首脳外交に初めて使われたのは、平成5(1993)年4月に宮澤総理が米国を訪問した時でした。その年の9月には、天皇皇后両陛下がご訪欧の時に使用されました。
首脳外交では、行く先々でびっしりと公式行事が予定されているため、政府専用機のスタッフは定時運航に気を使い、緊張の連続だといいます。
過密な首脳外交の日程を支える裏には、政府専用機の活躍があります。
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