福島県訪問

更新日:令和4年6月5日 総理の一日

 令和4年6月5日、岸田総理は、福島県を訪問しました。

 総理は、葛尾(かつらお)村で復興交流館あぜりあを視察し、会見を行いました。その後、田村市で里山再生現場を視察しました。

 総理は復興交流館あぜりあ視察における挨拶で、次のように述べました。

「皆さん、こんにちは。御紹介にあずかりました内閣総理大臣の岸田文雄です。
 今日はここ葛尾村を訪問させていただき、このあぜりあ市、皆さんと共に参加させていただきました。すばらしい天気に恵まれて、こうして大勢の皆さんお集まりの下、盛大に開催されますこと、心からお喜び申し上げます。
 そして、まず最初に私の方から皆さんに一つ報告させていただきたいと思います。
 一昨日ですが、私が本部長を務めている原子力災害対策本部で、葛尾村の特定復興再生拠点区域の避難指示解除を6月12日に行うことを決定いたしました。これは、長きにわたり帰還が困難であるとされた帰還困難区域で、初めて住民の方々にお帰りいただくことが可能となる決定です。
 帰還困難区域の住民の方々の『ふるさとに戻りたい。』こうした強い願いを何としても叶えたい、この思いで御地元の皆さんと共に取り組んできましたが、この度、避難指示解除の決定に至ったこと、そして御地元の皆さんにこうして直接お伝えすることができること、報告できますことを、心からうれしく思います。
 引き続き、他の町村の拠点区域の避難指示解除を目指すとともに、拠点区域外も2020年代をかけて、帰還意向のある住民の方々が帰還できるよう、避難指示解除に向けた取組を進めていきたいと思います。そして将来的には必ず帰還困難区域の全ての避難指示解除を成し遂げたいと思っています。
 避難指示解除は言うまでもなく、ゴールではなく、復興のスタートだと思っています。先ほど拠点区域が解除されるとお伝えした6月12日という日は、6年前に葛尾村で初めて避難指示が解除され、復興が本格的に開始された日でもあります。この6年間の葛尾村の復興に向けた歩み一つ一つに心から敬意を表したいと思います。そして復興の取組の中で、新たな交流が生まれ、そして新たな特産品が生み出されてきたと聞いてきました。今日は、このあぜりあ市で、そうした皆さんの心のこもった特産品を拝見させていただくことを楽しみにして、駆けつけさせていただきました。
 引き続き、『東北の復興なくして、日本の再生はない。』こうした強い決意の下で、葛尾村、そして福島の復興に責任を持って取り組むことをお約束して、今日の御挨拶とさせていただきたいと存じます。」

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