中東調査会設立60周年記念駐日中東諸国大使との新年懇親会

更新日:令和5年2月1日 総理の一日

 令和5年2月1日、岸田総理は、都内で開催された中東調査会設立60周年記念駐日中東諸国大使との新年懇親会に出席しました。

 総理は、挨拶で次のように述べました。

「御紹介にあずかりました日本の総理大臣の岸田文雄です。本日は、佐々木中東調査会会長、そして御列席の皆様方、本レセプションにお招きにあずかりましたこと心から感謝申し上げ、中東調査会設立60周年を心からお慶(よろこ)びを申し上げます。
 そして、我が国にとって中東は、繁栄と発展にとって欠くことのできない重要な地域です。その中東と、日本の人々を緊密につなぎながら、中東調査会はその発足以来、60年にわたり調査、研究、また講演会などの形で活動を続けてこられました。
 中東そして世界の情勢がめまぐるしく今変化しています。特に最近では、ロシアによるウクライナ侵略を受け、中東地域の人々は食料価格の高騰等に苦しめられています。国連憲章の原則を踏みにじるロシアの侵略、これは決して許されません。
 このような歴史の転換点を迎える中、本年は日本が国際社会をリードする一年となります。本年初めから来年末まで二年間、我が国は国連安保理の非常任理事国を務めます。
 また、本年5月、G7広島サミットでは、食料・エネルギー安全保障、核軍縮・不拡散といった、中東諸国の関心も高いグローバルな課題について議論をリードすることになります。
 言うまでもなく、中東諸国は日本のエネルギー供給における最も重要なパートナーです。日本は、中東諸国の産業の多角化や水素、アンモニア等の新たなエネルギー原料に関しても協力を進め、同地域と日本との友好関係を更に発展させていきます。
 そして、最後になりますが、中東調査会のような質の高い、そして独立した分析・評価を提供するシンクタンクは、日本の外交のみならず、この地域で活動される全ての関係者にとって極めて大切な財産です。
 御列席の皆様方におかれましては、引き続き、中東調査会を大いに活用していただき、そしてその活動を大いに盛り上げていただきたいと考えています。
 皆様方の引き続きましての御健勝と御活躍、そして、何よりも中東調査会の一層の御発展を心からお祈り申し上げて御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。」

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