北方少年少女による表敬

更新日:令和5年7月28日 総理の一日

 令和5年7月28日、岸田総理は、総理大臣官邸で北方少年少女(北方領土元居住者の3世・4世等の中学生)による表敬を受けました。

 7人の少年少女が、それぞれ北方領土への思いを語った後、総理は、次のように述べました。

「まず皆さん、今日はよく来ていただきました。そして今、ひいおじいさんですとか、ひいおばあさん、おじいさん、おばあさんといった、元島民の皆さんの思いを引き継いでくれている、若い皆さんの声を、直接、聞かせていただきました。本当にありがとうございました。
 戦後75年以上の長い月日が経っていますが、日本とロシアの間においては、いまだ平和条約を結ぶことができていません。そして今、皆さんのお話の中にもでていたように、ロシアによるウクライナ侵略によって、日本とロシアとの関係は大変厳しい状況にあります。しかし、そういった中にあっても、四島の帰属の問題を解決して、平和条約を締結するという日本の考え方、そして方針、これは何ら変更はありません。
 また、お墓参りを含む北方四島交流等事業の再開、これは日本とロシアの関係の中にあっても、最優先の事項であると思っています。引き続き、お墓参りである北方墓参、これに重点を置いて、ロシアとの関係を考え、そしてロシア側の事業の再開、これを求めていきたいと思っています。
 そして、北方領土問題、これは国民全体の問題だと考えています。その北方領土問題の解決のためには、政府が一丸となって取り組む、これはもちろん重要なことですが、やはり多くの国民皆さんに、今日、皆さんが伝えてくれた多くの島民の皆さんの思いを知っていただく、このことが大事だと思っています。政府も引き続き、国民の皆さんの啓発ですとか、情報提供に努力していきたいと思っていますが、今日来てくれた若い世代の皆さんにも、これからもこの問題に関心を持ってもらって、積極的に発信をしてもらう、こうしたことが大事だと思っています。そういった意味から、皆さんの今後の活躍に大いに期待したいと思っていますので、どうかよろしくお願いします。今日は本当にありがとうございます。」

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