国連支援募金30周年記念イベント 岸田内閣総理大臣ビデオメッセージ

更新日:令和5年3月14日 総理の指示・談話など

 日本国内閣総理大臣として、国連麻薬委員会第66会期中に「ダメ。ゼッタイ。~愛する自分を大切に~ 30年後の日本からの薬物乱用防止アピール」と題するイベントが開催されますことを大変うれしく思います。
 薬物乱用防止は、世界共通の課題です。特に、自国だけでの対応が難しい開発途上国を支援するために、日本の麻薬・覚せい剤乱用防止センターが中心となって、国連支援募金をスタートしてから30年がたちました。
 この募金は、これまで開発途上国での延べ数百にも上る、薬物乱用防止プロジェクトに役立てられてきました。世界における薬物乱用のない社会環境づくりを目指して、日本の人々が世界と手を携える活動として続けられてきたものであり、この取組への国連薬物・犯罪事務所(UNODC)の御協力に感謝いたします。
 しかし、薬物の乱用を未然に防止する活動や、不幸にして乱用に陥った方々に対して、社会復帰に向けた効果的な支援を講じていく活動は、世代を超えて継続していくことが必要です。
 本日のイベントでは、我が国からの代表を含め、各国の若者世代が集まり、薬物乱用防止について、真摯に意見交換されると伺っています。若い皆さんの英知、自由な発想や想像力を結集して、画期的なアイデアが生み出されることを期待しています。
 共に、より輝く未来のために頑張りましょう。日本政府は、この分野においても、国際社会と密接に連携してまいります。
 最後になりましたが、本イベントが、薬物乱用防止活動の深化の一助となることを心から祈念して、私の挨拶とさせていただきます。