石原内閣官房参与の辞任等についての会見

更新日:令和3年12月10日 総理の演説・記者会見など

(石原内閣官房参与の辞任について)

 石原内閣官房参与から、自民党東京第8選挙区支部の件は、公正な手続にのっとった受給ではあるが、混乱を生じることで、総理の職務遂行に迷惑をかけること、これは自分の本意ではない。よって、内閣官房参与の職を辞任したいという旨、申出がありました。この申出を了とし、本日付けで辞任を認めることといたしました。

(落選した議員を内閣官房参与に任命した人事が適切だったかについて)

 その人事については、やはり御本人のこれまでの経験、経歴。自民党の幹事長も務めた。政調会長も務めた。また、国土交通大臣、環境大臣、経済財政政策担当大臣。こうした要職を務めてきた経歴、経験。これは、政策においても、また、政治を動かす意味でも、大変大きいものがある。こうした判断で、参与をお願いしたということであります。その後、今申し上げたような様々な動きの中で、混乱を生じさせることは本意ではないという申出を本人からいただき、辞任をしたいという申出を受け、それを了とした。これが今日までの経緯だったと振り返っています。

(落選した直後に政府中枢の役職に起用したことが民意を軽視したのではないかという指摘について)

 選挙の結果というのはあると思いますが、総理大臣として、今後、政策や政治を動かしていくに当たって、特に今コロナ禍で、大きな課題となっている観光分野等を考えた際に、自民党でも国土交通大臣を経験した人間というのは、もう残りわずかとなっています。こうした経験に鑑みて、是非、力を貸してもらいたい。そういった思いでお願いしたということであります。選挙の結果は選挙の結果としてありましたが、これからの政策、政治を動かす。こうかった観点で参与の人選を行ったということでありました。

(石原内閣官房参与自身から辞任の申出を受けた際の総理の受け止めについて)

 まず、参与の就任をお願いしてから、そう間を置くことなく辞任ということになった。このことは、混乱であるということは否めません。このことについては、遺憾に思いました。

(石原内閣官房参与の辞任について(再))

 石原参与の自民党東京第8支部での様々な出来事については、正確な所、私は詳細まで把握しておりませんので、色々な動き、ニュースは注視しておりましたが、石原参与の方から混乱を招くことは本意ではないということで辞任を申し出たということであります。これは、私としてもしっかり受け止めさせていただき、混乱を生じることは総理として仕事をする上においても、国民の皆さんに申し訳ないということでありますので、了解したということであります。

(政治家が率いる団体が雇用調整助成金を受給することについて)

 制度について、さらに、その実際の政治家の対応が制度や法律に適合しているかどうか、これについては、本人なり、また担当した役所、ここで言うと厚生労働省になるんでしょうか。これがしっかり説明すべきことであると思います。その上で、今の副大臣の対応と石原さんの話で言うならば、やはり政治家として、経歴ですとか、立場ですとか、それから、自分が与える政局への影響ですとか、これは様々ですので、それを総合的に判断して、自分で自分の身の処し方を判断するということなのだと思います。石原さんは今申し上げた対応をしたわけですが、御指摘の副大臣の対応については、会見を開いて説明をしたと報告を受けています。説明をしっかりと尽くしてもらわなければならないと思っています。

(任命権者としての責任について)

 先ほども少し申し上げました。就任して辞任までの間、短い期間でこういったことになったということを考えると、混乱ということは否めませんし、その点については申し訳なく思います。

(参与に慰留をしたかについて)

 本人と電話でお話をしました。そのやり取り詳細は控えますが、その中で、本人の方から辞任をしたいという言葉が出ました。私としても、その言葉を大変重たく受け止め、自分でも判断し、了解したということであります。色々なやり取りの中で、結論としては、今言ったようなことでありました。

(石原さんが勤務した実態があるかについて)

 その詳細については、私も把握しておりません。事務的なことも含めて、改めて確認したいとは思います。

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