G7首脳会合出席等についての会見

更新日:令和4年3月23日 総理の演説・記者会見など

(ゼレンスキー・ウクライナ大統領による国会演説について)

 ゼレンスキー大統領のリモートでの国会演説を聞かせていただきました。ゼレンスキー大統領が極めて困難な状況の中で、祖国を、そしてウクライナの国民を強い決意と勇気で守り抜いていこうとする姿に感銘を受けました。ロシアによって、学校や病院など見境のない攻撃が行われ、そして罪のない多くの市民が尊い命を失っている。こうした民間人、あるいは民間施設に対する非情な攻撃、これは許してはならないことであると思っています。私たちは、こうしたロシアの暴挙を決して許してはならず、困難に直面するウクライナの方々を国際社会全体でしっかり支えていかなければならないと思っています。こういった思いを新たにした次第です。我が国としてもロシアに対する更なる制裁、またこれまで表明した1億ドルの人道支援に加えて、追加の人道支援も考えていきたいと思っています。改めて、日本はウクライナと共にある、こうした思いを強調したいと思っています。

(G7首脳会合出席等について)

 おっしゃるように、今晩、ベルギーのブリュッセルに向けて出発し、G7の首脳会合に出席いたします。これまでも、我が国はG7との緊密な連携を示していますが、今回の会合も強い連携を示す、そして発信する機会にしたいと思っています。私からは、会議の場で更なる制裁の強化についても説明したいと思いますし、ウクライナへの連帯を示すべく、先ほど申し上げたように、これまでの1億ドルの人道支援に加えて追加の人道支援、これも表明したいと思っています。そして日本はアジアから唯一、G7に参加している国ですので、先日のインドやカンボジアを訪問させていただいた、両国の首脳といろいろ意見交換をした、この成果についても報告し、そして、こうしたアジアにおける国々への働き掛け、こうしたものについても説明をしたいと思っています。
 また、質問はバイデン大統領との会合ですが、これは、G7の会合自体、急きょ決まったものですから、バイ会談については今調整中であります。できるだけ多くのバイ会談をセットすることによって、二国間のレベルにおいても連携を確認する、さらには信頼関係を構築していく、こうしたことは大事であると思っています。いずれにせよ、今調整中ですので、そうしたバイ会談を活用できるように、今努力しています。

(G7首脳会合出席に対する思いについて)

 今言ったことと重なってしまうんだと思いますが、G7首脳会談において、日本として、このG7を始めとする国際社会の連帯を改めて示す、発信する、こうした機会にしたいと思います。そのためにも、新たな制裁ですとか、新たな人道支援についても表明していきたい、このように思っています。そして、おっしゃるように、アジアからただ一国参加している、G7に参加している日本としては、アジアの情勢について、各国首脳にしっかりインプットし、そして情報共有する、そのために貢献することが重要であると思っています。自分自身、今後も対面外交を再開し、そしてアジア中心に様々な国との連携を確認していきたいと思いますが、その成果もG7でしっかり共有する、これも大事なことではないかと思います。

(ゼレンスキー大統領の演説の中でロシアの制裁の継続、国連改革等を求めていたが、その受け止めについて)

 もちろん、まずはロシアから前向きな行動を引き出すためにも、今は国際社会が連携して制裁を行うことは重要であると考えます。そういった思いでG7各国とも連携していきたいと思います。それから国連の役割ということについても、これも予算委員会等で申し上げてきましたが、国際社会の平和や安定に大きな責任を持つ国連の常任理事国であるロシアがこうした暴挙に出たわけですので、国連を始め様々な国際的な枠組みの意味や、今後の行動の在り方、こういったものが改めて問われる事態ではないかと考えます。国連改革については、従来から我が国として取り組んできたわけですが、こうした国連の安保理を始めとするこの役割についても、議論していかなければならない。国連改革に日本もこれからこれまで以上にしっかりと取り組んでいかなければならない、このように思っています。

(公明党の山口代表とのやり取りの内容等について)

 山口代表とは日本経済の今後についてもいろいろと意見交換をしました。もちろんウクライナ情勢もありますし、国会の予算審議の話もありましたし、この幅広い話題で意見交換をさせていただきました。その中で経済の話もあったということであります。まず、政府としては、この日本経済の再生のために、原油高、あるいは原材料高、こうした物価高にしっかり対応していかなければならないと思います。具体的には来週にも指示を出して、取組を、その検討を進めていきたいと思っています。

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