NATO首脳会合等についての会見

更新日:令和4年6月29日 総理の演説・記者会見など

(今回の外国訪問の成果及び課題について)

 本日、日本の総理大臣としては初めてNATO(北大西洋条約機構)の首脳会合に出席いたしました。本会合で、欧州とインド太平洋の安全保障は不可分であり、そして、力による現状変更はいかなる地域においても許されない、こうした認識を確認し、そして「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて連携を強化していくこと、こうしたことで一致いたしました。そして日NATO関係を新たなレベルに引き上げることで一致し、新たな共同文書の合意に向けて作業を加速する、こうしたことも確認できました。そして、本日は首脳会合への出席のほかに日米韓首脳会談も行いました。こちらでは北朝鮮の完全な非核化に向け、日米韓の安全保障協力を含む地域の抑止力強化、安保理での対応、そして外交的な取組といった観点から、引き続き日米韓で緊密に連携していく、こうしたことで一致いたしました。また拉致問題に関し、米韓両国から力強い支持を頂きました。そしてさらに本日は、日本、オーストラリア、ニュージーランド及び韓国の4か国による初の首脳会合を行い、NATOとの連携の在り方について考え方を整理いたしました。そしてそれ以外に、NATO、スペイン、スウェーデン、こうした首脳とバイ会談を行いました。そして今、ロシアによるウクライナ侵略が起き、NATOにおいても新しい「戦略概念」の策定を行って今日確定した、こうしたタイミングでNATOの首脳会合に参加するということは、歴史的な意義を有するものであると考えます。同志国と連携を強化し、そして欧州とインド太平洋を結ぶ自由と民主主義のための連帯パートナーシップ、これを築いていきたいと思います。

(尹(ユン)韓国大統領との話の内容及び今後の首脳会談の予定について)

 今回の首脳会合における国王主催の晩さん会の際に、ごく短時間、日韓首脳間で簡単な挨拶を交わし、私から、非常に厳しい日韓関係を健全な関係に戻すために尽力いただきたいと、この旨述べました。いずれにせよ政府としては、日韓関係を健全な関係に戻すべく、日本の一貫した立場に基づき、尹大統領を始め、韓国側と緊密に意思疎通を図っていきたいと考えております。

(参議院議員選挙の手応え及び目標並びに選挙後の内閣改造等の方針について)

 まず、世論調査についてお話がありましたが、選挙は結果が全てですので、世論調査の結果に一喜一憂することはいたしません。引き続き、一人でも多くの方に御支持いただけるように、最後まで政策あるいはビジョンを力いっぱい訴えていきたいと思っています。それから勝敗ラインは、従来から申し上げているように、非改選も含めて、与党で過半数であると考えています。しかし、これは過半数を取ればいいと申し上げているわけではなく、公認している候補者は全て、我々としては自信を持って公認させていただいておりますので、全ての候補者当選のために全力を尽くすということであります。そして、選挙後の人事等については、今は選挙に専念するべきであり、内閣改造、あるいは人事、こうしたことについて具体的なものは考えておりません。

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