三重県訪問等についての会見

更新日:令和4年10月9日 総理の演説・記者会見など

(F1日本グランプリ視察の狙い、受け止め及び主催者との懇談の内容について)

 おっしゃるように3年ぶりとなりましたF1日本グランプリに出席させていただいて、そしてスタートセレモニーに参加し、そして主催者の方々と懇談させていただきました。その中で、まず、究極の状態の中で車を操るドライバーの皆さんのテクニックですとか、さらには何よりも圧倒的な会場の迫力、熱気、これを強く感じました。そして、あわせて懇談等を通じまして、こうしたイベントを支える多くの皆さんのそれぞれの御苦労についてお話も聞かせていただきましたし、また、現場を視察させていただきまして、こうしたレースを通じて得られたデータを次の技術開発につなげていく、こうしたデータの分析のために取り組んでいる多くの皆さんの姿、これも拝見させていただきました。貴重な経験をさせていただきました。
 そして懇談の中でも出た話ですが、例えば知事さんとか市長さんからは、こうした世界的なイベントを通じて、観光ですとか、あるいは地域活性化といったものに大きく貢献してもらうことに対する期待も、随分聞かせていただきました。明後日、11日からは、水際対策も緩和されます。そして全国の旅行支援等も開始されます。明日は、私も鹿児島に行きまして、和牛フェア、和牛の日本一を選ぶイベントを視察させていただき、行事に参加させていただくことを予定していますが、こうした様々なイベントを通じて、全国各地で多くの国民の皆さんに、こうしたイベントを楽しんでいただく、こうした日本の活力につなげていただければと、こうした期待も感じたところであります。
 そして、あわせて本日は、合成燃料、これはF1においても2026年から、合成燃料を使うなど、そうした技術においても様々な進化が予定されているわけですが、こうした最先端の技術がモータースポーツにおいても活用されている、こうした話も聞かせていただきました。正に走る実験室と言われるにふさわしい技術開発の最前線であるという姿も見させていただいたところです。こうした技術革新が、自動車製造業を超えて、まちづくりですとか、サービス産業など、あらゆる分野でどのような変化をもたらしていくことになるのか、これは省庁を超えた政策テーマということですが、今回見させていただき、また、聞かせていただきました様々な話も参考にさせていただき、来月にも関係閣僚と共に、自動車産業の方々と直接意見交換させていただく場を持たせていただこうと思っています。次のモビリティ政策について考える、こうした場にもしたいと思っております。

(予算委員会開催の遅れに対する批判の受け止めについて)

 国会の日程は国会でお決めいただくことではありますが、来週予定されているG20(金融・世界経済に関する首脳会合)の財務大臣会合は極めて重要な会合であると認識しています。今、日本経済、大変不透明な中にあります。また、御案内のとおり、急激な円安など為替市場、これが大きく変化している、こうした状況の中にあります。さらにはロシアの侵略に対して、ロシアに対する強い制裁が行われているわけですが、こうした中にあっても、財務当局の連携が極めて重要であると思っています。そういった中で、来週、G20の財務大臣会合が開かれます。そこに日本不在で議論が行われるということは日本としてどうであろうか。政府としてはやはりこうした重大な時に重大な財務大臣会合が開かれるわけですから、日本の財務大臣もしっかり現地に足を運び出席し、日本の考え方、しっかり明らかにする、これは極めて大事なことであると思いますし、国際社会の連帯を確認し、そして、さらに国際社会にメッセージを発するとしたならば、日本の立場もしっかり踏まえた上でメッセージを発してもらわなければいけない、そういった議論に日本の財務大臣がしっかりと貢献することは国益の点から極めて重要であると思っています。そういった点から、来週のG20の財務大臣会合は、日本にとって極めて重要な会議であり、政府としては、是非財務大臣には出席してもらわなければならないと強く思っているところです。これについては出発前、明日、鈴木大臣から直接報告を受けて、出発前の政府としての打合せを行った上で、鈴木大臣に出発してもらいたいと思っています。冒頭申し上げたように、国会のことは国会でお決めいただくことではありますが、この財務大臣会合の重要性は、是非御理解いただきたいと我々は思っています。

(本日未明に北朝鮮から発射されたミサイルに関する詳細、政府の対応及び連日のミサイル発射の受け止めについて)

 おっしゃるように本日未明、北朝鮮が弾道ミサイルを発射しました。9月末からの短期間だけ考えても今回で7回目になります。私の方からは、情報収集、情報提供、あるいは安全確認の徹底を指示したところではありますが、引き続き、今後の北朝鮮の挑発行動については注視していかなければならないと思います。情報収集、警戒監視、もちろんですが、併せて日米、日韓、日米韓、こうした関係国との連携も密にしていかなければならないと考えています。そして、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)ではないかということですが、弾種については、今、まだ確認中だと報告を受けています。確認でき次第、防衛大臣等から報告させていただくことになるのではないかと思っています。

関連リンク

これまでの総理の演説・記者会見など