日・エジプト・ビジネスフォーラムにおける岸田総理挨拶

更新日:令和5年5月1日 総理の演説・記者会見など

 マドブーリー首相、エルアラビー・エジプト日本経済委員会委員長、そして、加留部(かるべ)日本エジプト経済委員会委員長、そして、西エジプト日本商工会会長、そして、御列席の皆様。
 皆様におかれては、日頃から日エジプト経済関係の発展に御尽力いただいておりますこと、心から感謝申し上げます。
 エジプトは、若い人口など日本が持たないメリットを有する、魅力的な投資先だと承知しています。
 現在、エジプトで活動する日本企業は約50社、貿易額としては約13億ドルに上り、両国の往来も盛んになっています。また、日本からの直接投資もこの1年で約2倍に増加しました。日本企業は、特に風力など再生可能エネルギー分野を中心に、エジプトのプラント・インフラ開発に大きな貢献を果たしており、また、自動車分野を中心とした製造業の進出も活発に行われています。
 また、日本はこれまでエジプトに対し、食料価格高騰への対応、日本貿易保険によるサムライ債発行支援、国民皆保険制度への財政支援等、様々な支援策を実施するとともに、エジプト日本学校(EJS)における日本式教育、エジプト日本科学技術大学(E-JUST)等、未来の人材育成分野での協力にも力を入れています。日本はエジプトとともにあることを今一度強調したいと思います。
 本日、マドブーリー首相に御案内いただき、大エジプト博物館(GEM)を訪問いたしました。我が国の資金・技術協力を活用して完成間近となっているこのジェム(GEM)に大変感銘を受けました。日・エジプト友好関係の象徴でもあり、正にジェム(gem)、すなわち宝物として、観光促進の中心となり、エジプトの経済発展にも貢献することを期待しております。
 日本政府は、日本企業のエジプト、さらにはそこからアフリカや中東への事業展開を積極的に後押ししていきます。エジプト政府関係者におかれては、日本企業の声にも耳を傾けていただき、是非ビジネス環境の整備を進め、日本の官民の力をエジプトの発展に活用していただきたいと思います。また、エジプト企業関係者におかれては、進出する日本企業と提携し、ウィン・ウィン(win-win)の関係を構築していただきたいと思います。
 今後も、日本・エジプト両国の発展と繁栄に向けて、官民ともに歩んでいこうではありませんか。
 御清聴誠にありがとうございました。

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