インフラメンテナンス大賞 表彰式
令和7年1月16日、石破総理は、総理大臣官邸で第8回インフラメンテナンス大賞 表彰式に出席しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「第8回インフラメンテナンス大賞表彰式の開催に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
インフラメンテナンス大賞は、国内の優れた技術開発や取組を表彰し、もってメンテナンス産業の活性化を図るものであり、その重要性に鑑み、昨年度から総理大臣賞を設けたものであります。
我が国のインフラは、高度成長期に大量に整備をされ、それから40年近くが経過をし、老朽化の問題が顕在化をしておるわけでございます。能登半島地震におきましても、更新されていなかった水道管で顕著な被害が発生をいたしました。デジタル技術を活用して、官民で革新的かつ効率的な対策を講じていく必要性が痛感されたところであります。
今年度、内閣総理大臣賞を受賞されましたFracta Japan(フラクタジャパン)株式会社の取組は、AI(人工知能)を用いて、効率的かつ高精度に、水道管などの劣化度を評価できる仕組みを実現したものというふうに承っておるところであります。上下水道一体での計画的な更新・耐震化の促進や、メンテナンスを担う官民の技術者不足の解消に、大いに役立つ極めて顕著な御功績でありまして、改めて敬意を表する次第であります。
建設技能者の方々の数のピークは平成9年で455万人であったというふうに承知をいたしておるところでありますが、これが455万人がピークであったのに比べまして、令和5年には約300万人まで減少いたしております。今後、更に人手不足が懸念されております中で、この取組は掘り返さずに水道管などを評価できるなど、更新作業を効率化・省力化し、建設産業の生産性向上にも大きく寄与するものと強く期待をしているところでございます。
本日授賞式に御列席の皆様方は、持続可能なインフラメンテナンスの中核を担う方々であるということでございます。インフラの老朽化、担い手不足といった社会課題の解決を目指し、新技術・デジタルの現場実装に向けて、更に切磋琢磨(せっさたくま)をしていただき、また、来年も、大きな成果がこの場で披露されますことを心より期待をしておるところでございます。
結びに当たりまして、引き続き、能登の復旧、そして創造的復興、これを加速をしていかねばなりません。そのことに対しまして、政府といたしまして尽力をいたしますということを申し上げますとともに、本日御列席の皆様方の更なる御活躍、御健勝、心より祈念をいたしまして、冒頭御挨拶といたします。ありがとうございました。おめでとうございます。 」