政府与党連絡会議
令和7年1月21日、石破総理は、総理大臣官邸で政府与党連絡会議に出席しました。
総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。
「皆様、お出かけいただきまして誠にありがとうございます。前回から年末年始を挟んでおりまして、2か月ぶりのこの会議の開催となります。本年もどうぞよろしくお願いを申し上げます。臨時国会におきまして、皆様方御尽力をいただいて、政治改革関連法案が成立をしたところであります。ありがとうございます。
改正政治資金(規制)法に基づきまして、政活費の廃止、収支報告書に係るデータベースの構築などに取り組むほか、国会議員関係政治団体の収支報告書の監視などを行う政治資金監査委員会の設置等々、これからもいろんな議論を深めてまいりたいというふうに思っております。
12月には、令和7年度予算案の閣議決定をみたところであります。これはもうとにもかくにもコストカット型の経済から高付加価値創出型の経済への移行というものを確実にするための予算だというふうに、私自身認識をしておるところでございます。この予算の成立ということに向けて、皆様方のお力を賜りたいと考えております。
重要政策につきまして申し上げますと、これまた、皆さんのお力をいただきまして、昨年の12月、自衛官の処遇改善、あるいは地方創生の基本的な考え方、取りまとめさせていただいたところであります。本年の夏までに今後10年間集中的に取り組みます地方創生の2.0基本構想を取りまとめたいと思っております。(福島)第一原発、双葉町、大熊町の視察をいたしました。この目で復興の状況を確認をしてきたところであります。元旦には、能登半島の犠牲者追悼式に参加をいたしました。先般は大阪に出張いたしまして、万博会場の状況を視察をしてきたところでございます。防災省に向けての議論も加速をいたしてまいりますが、世界有数の災害大国でございますので、世界一の防災大国ということに何とかしていきたいというふうに考えております。官邸にお越しいただきますと、ミャクミャク君がお出迎えをしたはずでありますが、そのうちしゃべると思いますけれども、これ私は前の大阪万博って中学校2年生でした。鳥取からディーゼルカーに5時間乗って3回見に行ったことをよく覚えておりますが、あれから55年もたっちゃったわけでありまして、生まれていなかったという方も、中にはおられるやもしれませんけれども、やはりこの関西万博をいかにして成功させるかということで、政府与党としても取り組んでいただきたい。政府としては全力を挙げて取り組んでまいりたいと思っておりますが、与党の皆様方のお力をぜひとも賜りたいと思っております。今のところ、あまり前売り券の売れ行きが絶好調とは言い難いところがございまして、大体、特に関西圏は知られているのですが、関東圏においては、それなに、みたいところもありまして、じゃあコンビニに行って簡単に買えるかというとそうでもないところがございまして、そしてまた関西万博に行った後、気仙沼に行こうねとか、関西万博に行った後、岡山に行こうねとか、そういう関西万博と地方というものを組み合わせて、地方創生にも寄与するものであってほしいと思っております。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
トランプ大統領の就任演説というものを皆様方もお聞きになったことかと思います。今までは何となく高邁(こうまい)な理想を語る大統領の就任演説ってのが多かったのでありますが、今日の演説はとにかく選挙演説そのままみたいなところがあって、それだけ具体性があるといえば具体性があるところであります。我々としてどう対応するか、また、皆様方のお知恵とお力を賜りたいと思っておるところでございます。よろしくお願いを申し上げます。トランプ大統領との面会につきましては、最もふさわしい時期に最もふさわしい形でということで、今詰めを行っておるところでありますが、国会開会中でもございますので、国会の御理解をいただきながら、これを実現したいというふうに考えております。
本日はラオスの首相がまいることになっております。先般はマレーシア、インドネシア、私自身34年ぶりぐらいに行きましたが、訪問もいたしたところであります。先般は、自公幹事長に御足労いただいて中国にも行っていただきました。私どもとして、これから先アジアとのいろんな信頼関係、これは安全保障も含めましてでございますが、更に強化をして、そしてアメリカとの関係を構築してまいりたいというふうに考えております。エネルギーの安全保障等々も重要でございますので、またお力をいただきますようお願いを申し上げます。
また、斉藤代表の御同席をいただいて、被団協の方々と面会をさせていただきました。このことについても、与党でよくお話をいただき、世界平和の実現に資するように努力をいただきたいし、政府としても力を尽くしてまいりたいと思っておるところでございます。あれこれお時間をとって恐縮でございました。
いずれにせよ24日から常会が始まるわけでございます。少数与党でございますので、野党の賛成をいただかなければ、予算も法案も通すことはできません。これが全く違うと、今までと違うところでございまして、政府与党の言っていること、もっともだよねという国民世論を醸成していかないと、これはどうにもなりません。政府といたしましても、本当に誠心誠意、丁寧な説明に努めてまいる所存でございますが、どうぞ、24日に施政方針演説をいたします。本会議の代表質問衆参両院、その後予算委員会ということがあるわけでございますが、これを一体として考えて予算というものを早期成立を図ってまいりたいというふうに考えております。また、足らざるところを御指摘をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。以上でございます。」