知的財産戦略本部

更新日:令和7年6月3日 総理の一日

 令和7年6月3日、石破総理は、総理大臣官邸で第54回知的財産戦略本部を開催しました。

 会議では、知的財産推進計画2025及び新たな国際標準戦略等について議論が行われました。

 総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。

「『知的財産推進計画2025』を決定いたしました。我が国の『稼ぐ力』の源泉である『知的財産・技術』は、企業の競争力を確保する上で、極めて重要であります。
 第1に、競争力ある知的財産を創出するため、AI(人工知能)の利活用を抜本的に強化していく必要があります。このため、AI技術の進歩と知的財産権の適切な保護の両立を目指し、『法』『技術』『契約』の各手段を組み合わせた取組を促進します。
 あわせて、先般成立したAI法に基づき、AI開発の透明性確保のための方策を『指針』において具体化し、政府一体となって、速やかに講じていきます。
 デジタル時代に対応した知的財産制度の構築に向けて、海外のサーバーを介した特許侵害行為への対応や、仮想空間におけるデザイン創作を新たに保護対象にすること等を検討し、必要な制度整備を進めます。
 第2に、今回本部決定した『新たな国際標準戦略』でございます。特に対応の緊急性が高い分野である、環境・エネルギー、量子、デジタル・AIなどの領域において、産学官連携により戦略的に国際標準化を推進するとともに、それを支える人材の育成や支援機関の強化などを速やかに進めます。
 第3に、2033年までに、クールジャパン関連産業の経済効果を50兆円に拡大するとの目標の達成に向けて、今般の『知的財産推進計画』における、『コンテンツと地方創生の好循環プラン』に基づき、アニメツーリズムやロケ誘致など、地域一体となった取組を加速し、地域経済の活性化を図ります。
 城内大臣を中心に、関係閣僚は本日決定された『推進計画』及び『国際標準戦略』に基づき、このような取組を速やかに実行に移してください。以上であります。」

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