政府与党政策懇談会
令和7年12月25日、高市総理は、総理大臣官邸で政府与党政策懇談会に出席しました。
会議では、令和8年度予算について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「本日は、令和8年度予算案をお示ししました。内容につきましては先ほど片山財務大臣から説明をしたとおりでございますが、明日の閣議で決定したいと考えております。令和8年度予算は、令和7年度補正予算での対応に続き、切れ目無く、『強い経済』を実現する予算といたしました。複数年度にわたる取組を進めつつ、重要な政策について、当初予算の段階から、予算を増額しております。
具体的には、まず、診療報酬改定・介護報酬改定を始め、予算全体について、経済・物価動向等を適切に反映しています。官公需や公的制度の点検・見直しも進めております。また、防衛力強化など、従来から財源を確保して複数年度で計画的に取り組んでいる重要政策について、引き続き、予算を増やしています。特に、GX(グリーン・トランスフォーメーション)・半導体については、特別会計において、当初予算を1兆円増額しております。
さらに、新たな財源確保や予算全体のメリハリ付けを通じて、様々な分野で予算を増やしています。
具体的には、いわゆる『教育無償化』、外国人関連の手数料等の引上げによる関連予算の充実、農業構造転換の集中対策、また、重要物資等の確保への対応、国立大学法人の運営費や科研費予算の増額、などを実現しています。
一般会計予算の総額は、122.3兆円となります。税収は83.7兆円を見込んでいます。新規国債発行額は29.6兆円となりました。17年ぶりに30兆円を下回った令和7年度当初予算に続き、当初予算としては2年連続で30兆円を下回りました。公債依存度も、27年ぶりに30パーセントを下回った令和7年度当初予算の24.9パーセントよりも低下し、24.2パーセントとなります。財政規律にも配慮し、『強い経済の実現』と『財政の持続可能性』を両立させる予算案となったと考えております。
『連立合意』に関連しましては、OTC類似薬等を含む薬剤給付の在り方の見直しなど、社会保障改革も着実に前進させ、令和8年度、9年度を通じて、現役世代の社会保障負担率が上昇しないように取り組みます。租税特別措置や補助金の見直しも進め、それらの成果も活用して財源を確保した上で、いわゆる『教育無償化』を実現します。ガソリン・軽油の当分の間税率も廃止、これも含めて、大変難しい課題について、政党間で精力的に協議いただき、実現することができました。
与党の皆様に大変な御尽力をいただきましたこと、改めて、感謝を申し上げます。年明けの国会において、多くの御賛同を得られるように、誠心誠意、説明を尽くしてまいります。その上で、この予算案、さらには税制改正法案や特例公債法案など、関連法案の速やかな成立を目指します。引き続きの御協力よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。」