日伊首脳会談(2)
令和8年1月16日、両首脳は会談の後、共同記者発表を行い、続いてワーキングランチを行いました。最後に女性閣僚を交えた少人数懇談を行いました。
総理は共同記者発表で次のように述べました。
「ジョルジャ・メローニ・イタリア首相の来日を日本政府及び国民を代表して、心から歓迎します。本日は、対面で充実した会談ができたことを大変うれしく思います。
ジョルジャが、昨日、誕生日を日本で迎えてくださったことはとても光栄です。日本国民と共に、ジョルジャの誕生日をお祝いします。おめでとうございます。
日本・イタリア関係の新たなスタートに思いを致したところです。現在、国際社会が複合的な危機に直面して、インド太平洋地域を取り巻く戦略環境がますます厳しさを増す中で、両国及び地域の平和と繁栄にとって、同志国の緊密な連携がかつてなく重要です。
日本とイタリアは、価値や原則を共有する戦略的パートナーとして、協力を重ねてまいりましたが、外交関係樹立160周年という節目の年に、今般のジョルジャの訪日を機に、二国間の関係を『特別な戦略的パートナー』として、更なる高みを目指すことといたしました。
この新たなパートナシップの下で、安全保障、経済、経済安全保障、文化・人的交流等、幅広い分野における二国間協力をますます発展させていきたいと思いす。
安全保障の分野では、昨年9月に日・伊物品役務相互提供協定いわゆる『ÅCSA』が発効しました。このほか、艦船の寄港や両国間の共同訓練の実施、さらには日本・イタリア・英国の三か国によるグローバル戦闘航空プログラム『GCAP』の下での次期戦闘機の共同開発も進んでおり、目覚ましい進展が見られます。この進展を、私たちは力を合わせて加速させてまいります。
経済安全保障の文脈では、重要鉱物の輸出規制への国際社会の懸念が高まる中、同志国全体で、様々な産業で用いられる重要鉱物のサプライチェーンの強靱(きょうじん)化のために協働していくことが急務であると、ジョルジャとの間で認識が完全に一致しました。G7の場を含め、イタリアとの連携を一層強化していきます。
両国間では、インフラやエネルギー分野の協力も着実に進展しており、これを歓迎します。昨年、当局間で署名されたガスに関する協力覚書に基づき、有事の際の液化天然ガス(LNG)の融通に関する協力も進めていきます。こうした具体的な取組が、今の国際情勢の中、日本・イタリア関係の深まりを象徴する、時代に合った協力です。
科学技術分野の協力も有望な分野です。特に、両国が知見を有する宇宙分野については、新たに宇宙協議を立ち上げて協力をしてまいります。国際宇宙ステーションにおけるミッションや地球観測、産業間協力、防災・災害監視での衛星利用といった、具体的な成果を共に目指してまいります。また、イタリアがGREEN×EXPO2027(2027年国際園芸博覧会)への参加を決定してくださったことも感謝し、歓迎をいたします。
私からジョルジャに対しては、来月始まるミラノ・コルティナ冬季オリンピック・パラリンピックの成功をお祈りすると、お伝えしました。
『特別な戦略的パートナー』となりました、イタリア、そして、ジョルジャとの間で、日本・イタリアの、そして、リーダー二人の距離がさらに縮まる、そのようなことを実感する機会になったと感じております。今後ますます緊密に協力をして、国際社会の諸課題にも、共に力を合わせて立ち合っていきたいと思います。ジョルジャ、ありがとう。」