UHCハイレベルフォーラム2025 高市総理ビデオメッセージ

更新日:令和7年12月6日 総理の指示・談話など

動画が再生できない方はこちら(政府広報オンライン)

動画ファイルは

 皆様、こんにちは。内閣総理大臣の高市早苗でございます。バンガ世界銀行総裁、テドロスWHO(世界保健機関)事務局長、各国財務大臣・保健大臣をはじめとするご列席の皆様をお迎えできたこと、光栄に思いますとともに、本フォーラムの実現に御尽力いただきました武見敬三先生をはじめ、御関係の皆様に感謝を申し上げます。

 日本政府は、長年にわたりユニバーサル・ヘルス・カバレッジ、UHCの推進に力を注いでまいりました。
 人間一人一人の生存、生活、尊厳を守るとともに、健康な労働力に支えられた良質な雇用と持続的な経済成長を実現するためには、すべての人に対し、支払い可能な費用で質の高い保健サービスを保証するUHCの達成が不可欠です。
 日本は1961年に国民皆保険を達成して以来、医療アクセスの向上を通じて、世界でもトップクラスの健康水準を誇る国となりました。
 これにより、高度経済成長や社会の安定を実現しました。
 そして、日本の保健・医療に関する経験と知見を国際社会と共有し、開発途上国の制度構築を支援するよう、積極的に行動してまいりました。
 2017年に、ここ東京でUHCに係る国際会議を開催し、当時の安倍総理がUHC推進へのモメンタムの強化を訴えました。
 2019年には、G20の財務大臣と保健大臣による初の合同セッションを大阪で開催し、財務・保健当局間の連携という新たな国際的潮流を生み出しました。
 同年の国連総会UHCハイレベル会合と相まって、持続可能なUHCの実現に向けた道筋を切り拓く重要な一歩となりました。
 こうした中、本日、世界銀行とWHOの協力の下、「UHCナレッジハブ」がここ東京で正式に立ち上がることは、極めて意義深いものです。
 このハブが、開発途上国の財務・保健当局者の人材育成を通じ、持続可能な保健財政の構築を支援する国際的な拠点になることを確信しています。
 初年度に研修に参加されるアジア・アフリカの8か国の皆様を心より歓迎するとともに、今後さらに多くの国々がこの取組に加わられることを期待いたします
 日本は、ハブのホスト国として、世界銀行、WHO、その他の志を同じくするパートナーと緊密に連携しながら、その活動を力強く後押ししてまいります。
 本フォーラムで、UHC達成に向けた関係者の皆様の力強い決意が示されるとともに、2030年以降の国際保健の方針を共に描く重要な機会となることを願っています。
 日本は、皆様と力を合わせ、健康をすべての人に届ける未来を築いてまいる決意です。
 本フォーラムの成功を祈念いたします。
 そして、皆様の御健康をお祈り申し上げます。
 ありがとうございました。

関連リンク