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平成25年5月31日ソマリア特別会合

  • ソマリア特別会合であいさつする安倍総理1
  • ソマリア特別会合であいさつする安倍総理2
ソマリア特別会合であいさつする安倍総理1 ソマリア特別会合であいさつする安倍総理2

 平成25年5月31日午後、安倍総理は横浜市内において、「ソマリア特別会合」に出席しました。

 安倍総理は、あいさつの中で次のように述べました。

「本日、ソマリア政府及びアフリカ連合委員会と共に、ソマリアの国造りに日々尽力されている皆様の御参加を得て、ソマリア特別会合を開催することができ、大変光栄に思います。
 ソマリアは昨年、21年にわたる内戦という苦難に満ちた歴史を乗り越え、新たな政府と憲法という国の土台を手にしました。この貴重な土台の上に、今まさに新たな国を築かんとするソマリアの姿は、ソマリアの人々を信じ、共に歩んできた我々にとって大きな喜びです。アフリカ連合ソマリアミッションへの派兵国を始め、これまでソマリアの可能性を信じて共に闘ってきた全ての方々に敬意を表します。
 モハムッド大統領の下、今ソマリアは再び歩き始めました。しかし、長い内戦を乗り越えたばかりのソマリアにとって、その道のりは決して平坦なものではなく、課題は我々の前に山積しています。しかし、この困難な時は、ソマリアの平和と繁栄を願う我々にとって、21年ぶりに訪れた好機でもあります。ソマリアの安定は、東アフリカの安定と繁栄にとって重要であり、また、ソマリア海賊問題を根本的に解決し、インド洋から紅海、地中海に抜ける世界でも有数の海の大動脈の安全を確保する上で不可欠です。そのために、ソマリアの人々、そして国際社会と手と手を取り合って、共に歩んでいきたい。そのような願いの下、本日の会合を開催させていただきました。
 ソマリアにとって、今最も必要なことは、ソマリアに生きる「人」の幸せを実現することです。そのためには、人々の基礎的な生活ニーズが満たされなければなりません。そして、経済を復興させ、生計の向上を図ることで更にその幸せが持続的なものとなります。若者の雇用を増進し、人々が、自らの手で生計を安定させる術を得ることが大切です。そのためにも、国家を動かし、社会を支えるソマリア人一人ひとりが力を得ることが不可欠です。新たな政体が立ち上がった今、中長期的な視点から、社会の原動力となる「人」への投資こそが重要です。このような、一人ひとりの保護と能力強化に着目した社会の構築が、日本が一貫してその重要性を訴えてきた「人間の安全保障」の理念であり、まさにこれからのソマリアに必要なものと考えます。
 また、先般ロンドンで開催されたソマリア会合では、喫緊の課題として、政治的安定、治安の回復の重要性が確認されました。この重要な課題の解決にとっても「人間の安全保障」の実現が重要だと考えます。基本的なニーズが満たされ、人々が平和の配当を実感できれば、新たな紛争の抑止力になり、ソマリアの平和と安定の礎となると確信しています。
 ソマリアの新たな出発に当たり、その歩みの核となるべきは、ソマリア自身の意志と意欲です。モハムッド大統領は、就任直後、ソマリア国民の意思を体現した6つの重点分野 を発表されました。日本は、モハムッド大統領のリーダーシップに敬意を表するとともに、このソマリア国民の未来への決意を力強く後押ししていきます。また、ソマリア政府自体が国際社会と共に進めている「脆弱国における関与のためのニューディール」に基づく具体的取組みについても、そのオーナーシップを尊重し、支援していきたいと思います。今回の議論がその一助になることを期待します。
 我が国のソマリア支援の方向性は3つに集約されます。1点目は、ソマリア社会経済状況の改善。中でも、保健、教育、水といった、基礎的サービス分野を重視します。2点目は、治安の確保。ソマリアの治安回復の要である、ソマリア警察等の治安維持能力の向上を支援します。3点目は、産業の活性化。漁業等ソマリアの産業を育成して、若者の雇用創出を図るとともに、ゆくゆくは我が国との貿易・投資関係の活性化へとつなげていきます。
 これらの取組みを推進すべく、我が国は、3月、新たに5540万ドルの支援を決定しました。また、日本は本格的にソマリアの国造りに貢献すべく、対ソマリア直接支援の再開を決定しました。日本は引き続き、人間中心の開発を通じてソマリアの国造りを支援し、ソマリアの人々と共に、ソマリアの明るい未来に向けて歩んでいく決意です。
 1587年、日本人として初めて欧州を訪問した伊藤マンショらの天正遣欧使節は、ローマからの帰途、日本人として初めてソマリアのモガディシュに立ち寄りました。この日本とソマリアの初めての出会いから420年余、我が国が今次会合の開催を通じてソマリアの復興に貢献できることに歴史の縁(えにし)を感じざるを得ません。
 残念ながら私自身は各国首脳との会談のため、これにて失礼いたしますが、ソマリアの明るい未来のため、建設的な議論がなされることを願っています。
御静聴ありがとうございました。」
 

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