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平成25年6月2日TICAD V3日目テーマ別会合5

  • 第5回アフリカ開発会議(TICAD V)テーマ別会合5であいさつする安倍総理
第5回アフリカ開発会議(TICAD V)テーマ別会合5であいさつする安倍総理

 平成25年6月2日、安倍総理は横浜市内で、第5回アフリカ開発会議(TICAD V)テーマ別会合5に出席しました。

 安倍総理はあいさつの中で、次のように述べました。

「まず、日夜、アフリカの平和と安定のために活動されている全ての方々に心から敬意を表します。
 平和の尊さを歴史に学び、平和を守り、安全な社会を築くことで繁栄を実現してきた日本は、平和が成長の源泉であることを痛感する国です。だからこそTICADは、平和と安定を一貫して重視してきました。
 2000 年代以降アフリカは、紛争と不安定に苦しんだ時代を乗り越え、多くの国で平和と安定を達成し、成長の土台を手にしました。このことをTICAD20 周年の機会に皆様と共に喜び合いたいと思います。
 しかし、サヘルからソマリアに至るサハラの帯や大湖地域を中心に未だ紛争や不安定の要素が残っているのも事実です。アフリカが貿易投資を梃子(てこ)に飛躍を遂げようとする今、人々が安心して経済社会活動に従事できる社会の確立のため、我々は引き続き、平和構築の強化に努力すべきです。
 これまでのTICADの20 年の取組みで学んだ3 つの指針を胸に、アフリカが平和の大地となる日を目指し、日本はアフリカ及び国際社会と共に歩む決意です。
 まず第1 の指針は、平和と安定の鍵は、アフリカ自身の紛争解決の意欲と努力であるということです。困難に果敢に立ち向かうアフリカの決意を人づくり・組織強化を通じ、支援したいと思います。
 第 2 の指針は、平和で安定した社会の土台は、そこに生きる一人一人の幸せであるということです。日本は、極度の貧困や不均衡、ジェンダーに起因する諸問題等から来る不安や不満、それに対処できないガバナンスの脆弱性といった問題に対処し、紛争・不安定の芽を摘み、平和と安定の土壌を育む努力を強化します。
 第 3 の指針は、国連平和維持活動や平和構築委員会を始め、国際社会の平和構築の仕組みの重要性です。我々は、国際社会の取組みに積極的に参加し、パートナーシップを強化します。
 議長、ここで、国際社会の新たな挑戦であるサヘル地域の課題を提起したいと思います。サヘル地域はかつて、マリ帝国・ソンガイ帝国が栄えたことで知られます。その時代、金や岩塩の交易で栄えるサヘル地域こそが、アラブとアフリカを結ぶ交易や文化交流の交差点であり、北・西アフリカ繁栄の核でした。その名残は、西アフリカ文化の粋を集めた伝統や文化、黄金の都トンブクトゥを始めとする貴重な遺跡に残り、訪れる人々を魅了して止みません。しかしこのサヘル地域が今、貧困、紛争・不安定、国境を超えた問題等、多くの困難に直面しています。そのことは、深い悲しみです。
 そのような中、今年1 月、アルジェリアで人質事件が発生し、日本人に大きな衝撃を与えました。日本はこの事件を通じ、北アフリカとサブサハラ・アフリカの結節点であるサヘル地域の安定が北・西アフリカ全体の繁栄に不可欠であることを改めて実感しました。それと同時に、この地域では、多くの日本人が現地の方々と共に日々汗を流していることに心動かされました。
 我々は、サヘル地域が平和と安定を回復し、北・西アフリカ飛躍の核として輝きを取り戻すことを心から願います。そしてそのために、今、共に行動を起こさなければならないと決意しました。
 この決意を具体的行動につなげるため、日本は先般、サヘル地域諸国の安定と開発のため活躍する方々を日本にお招きし、今必要な行動につき議論を深め、その結果、喫緊の課題が明らかになりました。
 それは、まず、不安定化を許さない強靱な国家・社会を構築すること、即ち社会経済開発やガバナンス強化等を通じ、様々な脆弱性の問題を克服することです。次に、安定・治安維持に尽力するアフリカ自身の能力の強化です。さらに、サヘル諸国とのパートナーシップの強化の重要性も指摘されました。
 これを受け私は、サヘル地域に対し、3点の具体的施策を実施することをこの場で発表いたします。
 まず第1 の具体策として、サヘル地域の開発と安定化のため5 年間で1000 億円の支援を行います。我が国が人間の安全保障の観点に立って実施する食料、教育、保健等を中心とした社会システムの強化、女性や若者の自立への手助けといった支援はこの地域の人々に経済発展への希望をもたらし、地域安定化に貢献するはずと考えます。
 第 2 の具体策として、サヘル諸国が自らテロ対策や治安維持を担えるよう、その力を育む支援を行います。治安部門・テロ対策部門の能力強化を支援し、その核となるテロ対策・治安維持の担い手を2000 人育成します。
 第 3 の具体策として、サヘル地域との対話の枠組みを重層的に構築し、強固な関係を築いていきます。サヘルの人々と共に生き、共に働く日本人の安全対策を強化し、その活動を後押しします。
 議長、サヘル地域は、厳しい自然環境を抱える地域として知られます。しかし、その中で明るく、たくましく、助け合って生きる人々の強く温かい姿は、訪れる人々に勇気と感動を与えます。そして、その人々の生き様を体現した美しい文化が大切に受け継がれてきました。
 我が国は、サヘル地域の人々とその文化を愛する友人として、これからもサヘル地域の人々と共に歩んでいきたいと願っています。ありがとうございました。」

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