「全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ!国民大集会」等

令和元年9月16日
国民大集会で挨拶する安倍総理1 国民大集会で挨拶する安倍総理1
国民大集会で挨拶する安倍総理1
拉致被害者御家族との面会で挨拶する安倍総理1 拉致被害者御家族との面会で挨拶する安倍総理1
拉致被害者御家族との面会で挨拶する安倍総理1
拉致被害者御家族との面会で挨拶する安倍総理2 拉致被害者御家族との面会で挨拶する安倍総理2
拉致被害者御家族との面会で挨拶する安倍総理2
拉致被害者御家族との面会で挨拶する安倍総理3 拉致被害者御家族との面会で挨拶する安倍総理3
拉致被害者御家族との面会で挨拶する安倍総理3
国民大集会で挨拶する安倍総理2 国民大集会で挨拶する安倍総理2
国民大集会で挨拶する安倍総理2
国民大集会で挨拶する安倍総理3 国民大集会で挨拶する安倍総理3
国民大集会で挨拶する安倍総理3
国民大集会で挨拶する安倍総理4 国民大集会で挨拶する安倍総理4
国民大集会で挨拶する安倍総理4
国民大集会で挨拶する安倍総理5 国民大集会で挨拶する安倍総理5
国民大集会で挨拶する安倍総理5
国民大集会で挨拶する安倍総理6 国民大集会で挨拶する安倍総理6
国民大集会で挨拶する安倍総理6

 令和元年9月16日、安倍総理は、都内で拉致被害者御家族との面会を行い、「全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ!国民大集会」に出席しました。

 総理は、拉致被害者御家族との面会の挨拶で次のように述べました。

「本日は、わざわざこうしてお集まりいただいたこと、御礼を申し上げたいと思います。
 明日で小泉総理が訪朝し、金正日(キム・ジョンイル)委員長と会談を行い、金正日委員長自身が拉致を認めて謝罪してから17年を迎えることとなるわけでございます。残念ながら、あれから17年、その後帰還を果たした方々以外の方々の1名の帰還も成し得ていないことは、日本政府として痛恨の極みでございます。
 そんな中、先般、フランスのビアリッツで行われましたサミットにおきましては、サミット全ての参加国において現在進めている米朝プロセスを支援し、朝鮮半島を非核化していくことで一致したところでございますが、何よりも大切な拉致問題について、私から改めて、この拉致問題の重要性、深刻さについて、また経緯についても説明させていただいたところでございますが、日本の姿勢に対して、全ての参加国から理解と支持を得たところでございます。特にトランプ大統領からは、日本と協力して、この問題全力で解決をしていこうという発言もあったわけでございます。今後も、日米で、そして国際社会と力を合わせてこの問題の解決のために全力を尽くしていきたいと、こう決意をしているところでございます。
 そして何よりもこの拉致問題を解決していく上においては、日本が主体的に取り組んでいく必要があるわけでございます。この問題を解決する上においては、私自身条件を付けずに、金正恩(キム・ジョンウン)委員長と向き合っていく。そして、冷静な分析の上に、あらゆるチャンスを逃さないとの姿勢で、この問題の早期解決に取り組んでいく決意でございます。
 17年前、金正日、当時の委員長が、この拉致問題について北朝鮮が行ったことを正式に認めたのでございますが、あれからの17年間の歳月と同時に、この拉致問題を金正日委員長が認める前の年月は、社会にとって、日本社会がまだまだ半信半疑であった時代もあったわけでございますし、政府自体もこの問題について、実際に北朝鮮が拉致を実行したかどうかということについて、皆様と認識を一にしていなかった時代もあり、正に皆様方はそういう中で、本当に肉親を取り戻すために大変な御苦労を重ねられてこられたんだろうと、こう思う次第でございます。しかしその後、北朝鮮自身が自分たちが実行したということを認めた後も、今日まで残念ながらこの問題が解決していない。
 オールジャパンで、安倍内閣一体となってこの問題を解決しなければいけない。改めて、今日その決意を新たにしているところでございます。皆様方も、あれから年を重ねられたわけでありまして、この問題解決に向けて、もう一刻の猶予もないわけでございますので、今日皆様方から色々とお話を伺いながら、皆様と共にこの問題、取り組んでいきたい。皆様方が、お嬢様を、そして息子さんを、肉親を、皆さんの手で抱き締める日がやってくるまで、私たちの使命は終わらないとの決意で臨んでまいる次第でございます。
 今日は、またこの後、皆様からそれぞれお話を伺いたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。」

 また、総理は、国民大集会の挨拶で次のように述べました。

「国民大集会の開催に当たり、総理大臣として一言、御挨拶を申し上げます。
 2002年9月17日に、平壌(ピョンヤン)で日朝首脳会談が行われ、当時の金正日国防委員長が公式に拉致を認めてから、明日で17年目となるわけでございます。当時私も、小泉総理と共に訪朝したわけでございまして、先方から5名が生存、そして8名が死亡、そう言い渡されたわけでございますが、あの時のことの衝撃は、今も胸に刻まれているわけでございます。しかしその後、彼らが出してきた資料は真実ではないということが明らかになり、我々はそれ以来、全員の奪還を目指して、今日に至っているわけでございます。
 拉致被害者御家族の皆様はもちろん、御本人も年を重ねてこられました。一刻の猶予も許されない。その思いを強くしているところでございます。いまだに残念ながら5人の皆様の御家族の帰国後は、一人の拉致被害者の奪還も成し得ていない。痛恨の極みでございます。
 こうした中で、本年5月末には、拉致被害者の御家族の皆様に、来日されたトランプ大統領と再び面会していただきました。拉致被害者の皆様との面会は2回目となるわけでございますが、今回も時間をとって一人一人の皆様から事情を聞いていただきました。その際、早紀江さんにもお話も頂きましたし、あるいは有本さんからもお話を頂いたんですが、有本さんのお話、大変情熱を込めて話をされましたので、ちょっと長めになったんですかね。事務局の方が、有本さんそろそろ、とこう促されたんですが、トランプ大統領は、今、正に有本さんにとって大変大切なことを話しているんですから、有本さんにはどうか最後まで話させてくださいと、トランプ大統領が促されまして、有本さんはその後、私の全部ここで話はできないので、私の思いは手紙に書いてそれをホワイトハウスのスタッフの方に渡したので、是非後で読んでもらいたいと、こう有本さんがおっしゃいました。それに対しまして、トランプ大統領は、誰に渡したんだい、スタッフに渡したって永久に私の手には来ないよ、と、誰か受け取った人は手を上げてくれ、と言ったら、ホワイトハウスの人がその手紙を、こう高く手に掲げました。トランプ大統領は、じゃあその手紙、俺のところへ持って来い、と言ってその手紙を受け取って、それをボルトン補佐官に渡しました。私のデスクの一番上に置いておいてもらいたい、必ず読むからね、とこう彼は言ってくれました。その後、その手紙を読んだ後の返信の手紙が、有本さんのところに来ました。そこには、有本さんに対して、私と安倍さんは必ず勝利する、ということを自筆で書いていただいたわけでございまして、正に日本とアメリカ、この問題を解決していく上において、完全に立場を同じくしているわけでございます。
 しかしもちろん、この問題を解決していく上においては、大統領とともに国際社会の理解が必要であります。先般のビアリッツ・サミットにおきましても、G7のメンバー、少し入れ替わりがございましたので、改めて拉致問題の重要性についてお話をさせていただきました。北朝鮮との問題は、もちろん核の問題、ミサイルの問題は大切ですし、朝鮮半島を非核化していくという米朝プロセスを支援していく。そのためには、一致をしなければいけないということでは、正に参加国全員が賛成したのでございますが、同時に東アジアの情勢の平和と安定を確保する上においては、拉致問題を解決しなければいけない。拉致問題を解決しなければ、日朝の国交正常化はないわけでありますから、日朝国交が正常化しない限り、この朝鮮半島の、あるいは北東アジアの平和と安定にはつながらないというお話、説明もさせていただきました。拉致問題を解決していくということについて、日本の立場に対する支持を、全ての参加国から、支持と理解を得たところでございます。
 しかしもちろん、この問題を解決していく上においては、日本が主体的にこの問題に取り組んでいかなければなりません。私自身、条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合っていく。冷静な分析の上に、あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動していく考えでございます。
 北朝鮮には、勤勉な労働力とそして豊富な資源があります。しかし、それをいかしていく上においては、北朝鮮に大きな決断をしてもらう必要があるわけであります。それによって初めて北朝鮮には明るい未来が開かれてくるのであります。相互不信の殻を破り、そして何より重要な拉致問題を解決し、不幸な過去を清算して、北朝鮮との国交正常化を目指していく決意に変わりはありません。拉致問題は、安倍政権の最重要課題であります。本日、この集会に先立ち、拉致被害者の御家族の皆様と懇談する機会をいただきました。改めて皆様の痛切な思いをお伺いさせていただきました。御家族の皆様が、この日本の地で御家族を抱きしめる日がやってくるまで私の使命は終わらないとの決意で、この問題に取り組んでまいります。
 拉致問題の解決のためには、正に日本国民が一致団結して、全ての拉致被害者の一日も早い帰国への実現に強い意志を示していくことが大切であろうと思います。17年前の明日9月17日、あの17年前5名の方々が帰国することができたのも、それに向けて国民の皆様が声を大きくして、一つにして、被害者を日本に返せ、こう声を上げていただいた結果だろうと、こう思っています。その声こそが国際社会を動かし、そして北朝鮮を動かしていくことにつながっていきます。私もまた、皆様と心を一つにしながら、過去の経験をいかし、拉致問題解決に向けて全力を尽くしていくことをお誓い申し上げまして、本日の御挨拶とさせていただきたいと思います。皆様一緒に頑張っていきましょう。よろしくお願いします。ありがとうございました。」

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