G20大阪サミット 女性のエンパワーメントに関する首脳特別イベント 安倍総理スピーチ

令和元年6月29日
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 各国首脳の皆様、マキシマ・オランダ王妃及びイバンカ・トランプ米国大統領補佐官、国際機関・組織代表の皆様、そして御列席の皆様、本日ここに、重要な政策課題である女性のエンパワーメントに関して皆様と集まることができ、大変うれしく思います。国際機関・組織の皆様には、G20(金融・世界経済に関する首脳会合)に対する様々な貢献に、改めて感謝申し上げます。
 G20議長として、女性のエンパワーメントの前進に取り組んできました。皆様の協力を得て、主として3点報告できることをうれしく思います。
 第一に、女性の労働参画について、25 by 25目標の達成に向け、各国の状況を首脳レベルでフォローアップする仕組みを作ります。日本が、良い進捗を示していることをうれしく思います。
 第二に、女子教育支援について、全ての女子が少なくとも12年間の質の高い教育にアクセスできる世界を目指します。これは、私がノーベル平和賞受賞者のマララさんと約束したことでもあります。日本として、まずは2020年までの3年間で少なくとも400万人の途上国の女性たちに質の高い教育、人材育成の機会を提供し、安心・安全な学びの環境の整備に力を尽くしていきます。
 第三に、女性起業家支援の継続や、ビジネスリーダーの声を民間の取組やG20の議論に適切に反映することも重要です。イバンカ補佐官の協力の下、メルケル首相の議長下で立ち上げられた女性起業家資金イニシアティブの順調な実施を歓迎します。また、提案者トルドー首相を始め各国と協力し、女性ビジネス関係者の自律的なネットワークであるEMPOWERの立ち上げを支援していきます。
 さらに、マキシマ国連特使がW20の活動を側面支援することになったことを歓迎します。
 様々な発展段階にあるG20の国々が、一致して女性のエンパワーメントの取組を進めていくことが、G20全体の更なる発展の大きな推進力となると確信しています。
 来年も4月3日、4日に国際女性会議WAW!を開催します。是非、皆様来ていただければ幸いでございます。引き続き共に、皆さん進んでまいりましょう。ありがとうございました。

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