未来投資戦略2018の構成 基本的考え方
基本的考え方 (1)世界の動向と日本の強み
世界の動向
デジタル革命 | ・世界では、ICT機器の爆発的普及、AI、ビックデータ、IoTなどの社会実装が進み、社会のあらゆる場面で、デジタル革命が進展。 |
データ・人材の争奪戦 | ・デジタル時代の価値の源泉である「データ」や、その「データ」と新しい「アイデア」で新たな付加価値を生み出す「人材」を巡る国際的な争奪戦が繰り広げられている。 |
データ 覇権主義 |
・一部の企業や国がデータの囲い込みや独占を図る「データ覇権主義」、寡占化により、経済社会システムの健全な発展が阻害される懸念。 |
日本の強み
豊富な 「資源」 |
・日本は、企業の優れた「技術力」や大学等の「研究開発力」、高い教育水準の下でのポテンシャルの高い「人材」層、ものづくりや医療等の「現場」から得られる豊富な「リアルデータ」。 |
課題先進国 | ・日本は、人口減少、少子高齢化、エネルギー・環境制約など、様々な課題に直面する「課題先進国」。 |
新たな価値創造のチャンス | ・現場からの豊富な「リアルデータ」とAIやロボットなどの「革新的技術」の活用によって、社会課題の解決を図り、新たな価値創造をもたらす大きなチャンス。 |
優位な 立ち位置 |
・日本は、世界に先駆けて人口減少に直面し、失業問題といった社会的摩擦を引き起こすことなく、AIやロボットなどの「革新的技術」の社会実装が可能な優位な立ち位置。 |
基本的考え方 (2)「Society 5.0」の実現に向けた戦略的取組
「Society 5.0」の実現に向けた戦略的取組
新たな国民生活や経済社会の姿 | ・「Society 5.0」で実現できる新たな国民生活や経済社会の姿を、できるだけ具体的に示し、国民の間で共有。 |
制度・慣行や 社会構造の改革 |
・これまでの成功体験から決別した「非連続」な形で、従来型の制度や社会構造の改革を一気に進めていく。 |
今後、諸外国との競争が激化 | ・今後、諸外国も我が国と同様の社会課題に直面し、社会課題解決への技術革新、ソリューション提供競争が想像を超えるスピードで激化。 |
新たな決意と スピード感 |
・この数年が我が国にとって不可逆的岐路であり、新たな決意とスピード感をもって進めていく。 |
持続可能でインクルーシブな経済社会システムである「Society 5.0」を実現
日本経済の潜在成長率を大幅に引き上げ、国民所得や生活の質、国際競争力を大きく向上
「Society 5.0」:第四次産業革命の新たな技術革新
新たな技術革新 の社会実装 |
革新的なデジタル製品・ サービス・システムの創出 |
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・頭脳としてのAI ・筋肉としてのロボット ・神経としてのIoT |
・従来の大量生産・大量消費型のモノ・サービスの提供ではない、個別化された製品やサービスの提供により、様々な社会課題を解決し、大きな付加価値を生み出す |