安倍総理 ロシア・中東訪問
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~日露平和条約交渉の再開・加速化で合意
共生・共栄・協働がつくる新たな中東との関係を宣言
総理自らトップセールス。史上最強・最大の経済ミッションが同行
安倍総理は、平成25年4月28日~5月4日までの間、ロシア及び中東各国(サウジアラビア、アラブ首長国連邦及びトルコ)を訪問しました。今回の訪問には、多数の企業トップを含む100社を超える経済ミッションが同行しました。
日UAEビジネス・フォーラムに集った経済ミッション関係者 (5月2日)
目次
1. ロシア訪問(平成25年4月28日~4月30日)
日本の総理として10年ぶりとなる今回の安倍総理訪露において、「日露パートナーシップの発展に関する共同声明」が発表されました。また、今回の訪問には、約120名という日露関係史上最強・最大の経済ミッションが同行。活発な経済外交を展開しました。
主な成果
- 日露首脳会談後に発表された「日露パートナーシップの発展に関する共同声明」は、相互信頼と互恵の原則に基づいてあらゆる分野で二国間関係を発展させること、首脳の定期的な相互訪問を含む日露首脳レベルのコンタクトを強化すること等を内容とするものであり、今後の日露協力の具体的在り方を指し示すことができた。
- 特に、ここ数年停滞していた日露平和条約交渉について、今回の会談を契機に再スタートさせ、双方に受け入れ可能な解決策を作成する交渉を加速化させるとの指示を、自国の外務省に共同で与えることとしたことは大きな成果。
- 両首脳が、幅広い問題についてじっくり話し合ったことにより、個人的信頼関係を構築することができた。
- 今回の総理訪問は、今後の日露関係に新たな弾みと長期的方向性を与える機会となった。
動画と写真でみるロシア訪問の概要
無名戦士の墓に献花する安倍総理
(4月29日)
日ロ投資プラットフォーム設立署名式
(4月29日)
経済ミッション記者会見の様子
(4月29日 写真:外務省提供)
●首相官邸Facebook では、安倍総理自らの言葉で綴った今回のロシア・中東訪問の様子がご覧になれます。
2. 中東訪問(サウジアラビア・アラブ首長国連邦・トルコ)(平成25年4月30日~5月3日)
今回の中東訪問は、従来の資源・エネルギーを中心とする関係を超え、幅広い分野での経済面での協力とともに、政治・安全保障、文化・人的交流といった多層的な関係の構築をねらいとしたものです。
安倍総理は、日本の総理として初めての中東政策演説において、我が国と中東地域の関係を、「安定と繁栄に向けた包括的パートナーシップ」に向けて抜本的に強化していくことを高らかに宣言しました。
≪安倍総理政策スピーチ「共生・共栄・協働がつくる新時代の日本・中東関係」≫
~5月1日 於・サウジアラビア キング・アブドルアジーズ大学~
(ポイント)
- 経済関係の拡大・深化「共生と共栄」
- 資源・エネルギーの分野において、一方が売り手、一方が買い手という一方通行の関係は過去のもの。伸び盛りの中東と日本の産業力が結合するとき、中東と日本の双方にとって、大いなる成長の機会が出現。再生可能エネルギーや原子力発電の技術の提供等、中東と日本は利害と関心を共にするパートナーであり、両者の21世紀は、共に生き、共に栄える、共生と共栄の世紀。
- 中東地域の安定に向けた貢献「協働」
- 政治・安全保障の関係を一層強化。歴史的転機が訪れている中東・北アフリカ地域の安定のため、安全保障対話の促進、22億ドル規模の支援を行う等、日本も地域の安定に向けて協働。
- 文化・人的交流の強化「和と寛容」
- 互いの歴史・文化に対する理解と敬意をもって、人材育成・教育分野での協力を促進。先方政府が一部コストを負担する「コストシェア技術協力」(有償技術協力)をサウジアラビア、UAEで開始するとともに、今後5年間、中東諸国とともに約2万人の研修・専門家派遣を実施し、中東からの留学生受け入れ数も拡大。
a. サウジアラビア訪問
安倍総理は、サルマン皇太子兼副首相兼国防大臣との会談、アブドッラー国王との電話会談後、「日本とサウジアラビアとの間の包括的パートナーシップの強化に関する共同声明―エネジーからシナジーへ―」を発表。また、日・サウジアラビア投資協定 への署名に立ち会いました。
≪主な成果≫
- (協 働)
- 二国間協力を政治・安全保障分野にも拡大
- ハイレベル政策対話や防衛交流の進展
- 安全保障対話の新設
- 国際テロ情勢に関する対話と交流の促進
- (共生と共栄)
- サウジアラビアからの石油の安定供給とともに、我が国からの省エネ・原子力等の分野における 協力といった「双方向のエネルギー協力」の実施
- エネルギーのみならず、インフラ開発、医療協力等での協力
- JICAによるコストシェア技術協力をはじめとする産業・人材育成の強化
- 日・サウジアラビア投資協定への署名
- (寛容と和)
- 教育協力、人的交流、知的対話の強化
≪写真でみるサウジアラビア訪問の概要≫
日・サウジアラビア投資協定署名式
(4月30日)
経済ミッション関係者との懇談
(5月1日)
b. アラブ首長国連邦(UAE)訪問
安倍総理は、ムハンマド・アブダビ皇太子、ムハンマドUAE副大統領兼首相との会談後、「日本とアラブ首長国連邦との間の安定と繁栄に向けた包括的パートナーシップの強化に関する共同声明 」を発表しました。
≪主な成果≫
- (協 働)
- 外交当局間におけるハイレベル協議の高頻度での実施
- 外交・防衛当局間における次官級/局長級での安全保障対話の実施
- (共生と共栄)
- UAEからのエネルギーの安定供給とともに、我が国からの省エネ・原子力等の分野における協 力といった双方向のエネルギー協力
- エネルギーのみならず、インフラ開発、医療協力等での協力
- 日本産食品の輸入規制の更なる緩和を要請
- JICAによるコストシェア技術協力をはじめとする産業・人材育成の強化
- 日UAE租税条約 及び日UAE原子力協定 への署名
- (寛容と和)
- 今後5年間で500人のUAE人留学生受け入れを含む教育協力、人的交流の強化
- 査証相互免除と数次査証の付与措置の導入
≪動画と写真でみるアラブ首長国連邦訪問の概要≫
ムハンマド・アブダビ皇太子との会談
(5月1日)
ムハンマドUAE副大統領兼首相との
会談(5月2日)
日・UAE拡大会談に出席した
経済ミッション団(5月2日)
c. トルコ訪問
安倍総理は、エルドアン首相との会談を行い、「日本国とトルコ共和国の戦略的パートナーシップの構築に関する共同宣言」に署名するとともに、原子力に関する2本の協定 の交換を行いました。また、今回のロシア・中東訪問を総括する内外記者会見に臨みました。
≪日・トルコ首脳会談の主な成果≫
- (協 働)
- 首脳間のより頻繁な会談、外相間定期協議の立ち上げ
- 経済、財務、保健、教育、文化、治安、防災等の分野での協力促進
- (共生と共栄)
- トルコのシノップ原子力発電所プロジェクトについて日本が排他的交渉権を獲得
- 両国間の貿易・投資を促進し両国の経済関係を更に高いレベルに引き上げ
- 通信放送衛星事業、病院事業、インフラ事業等、各分野での更なる日本の協力
- (寛容と和)
- 防災分野、科学技術、宇宙分野等での協力促進
≪動画と写真でみるトルコ訪問の概要≫
日トルコ経済合同委員会における 安倍総理あいさつ
内外記者会見
署名式(5月2日)
日本トルコ経済合同委員会
(5月2日)
両国首脳と経済人との会合
(5月2日)
●首相官邸Facebook では、安倍総理自らの言葉で綴った今回のロシア・中東訪問の様子がご覧になれます。