情報セキュリティ対策

内閣総理大臣発言要旨

平成十二年四月二十日(木)
高度情報通信社会推進本部
情報セキュリティ部会(第一回)

 高度情報通信社会推進本部情報セキュリティ部会第一回会合の開催に当たって、一言ご挨拶申し上げます。

 ご承知のとおり、今年のはじめ、政府機関のホームページ改ざんが相次ぎました。これを契機として、閣僚懇談会の場で、小渕前総理から、「ハッカー・サイバーテロ対策について、早急に体制を整え、抜本的な対策強化を図りたい」との趣旨の発言があり、前総理のリーダーシップの下で、本部会が発足することとなりました。私としても、前総理の志を引き継ぎ、陣頭に立って、この問題に取り組んでいく所存であります。

 私は、先般の所信表明演説でも申し上げましたが、我が国は、「安心して夢を持って暮らせる国家」を目指すべきであり、そのために、IT革命を起爆剤とした経済発展を目指すなど、二十一世紀における新たな躍進を目指した政策に取り組む必要があると考えております。こうした中で、いわゆるハッカーやサイバーテロといった問題は、IT技術の活用に対する意欲や信頼を損ない、新たな躍進への妨げとなりかねないものであります。このような負の側面に取り組むこと、すなわち、情報セキュリティ対策の推進は、一企業や一官庁のシステムを守るといった個々の利益にとどまらず、まさに、我が国の将来の鍵を握るものであり、官民を挙げて、緊急に取り組むべき課題であると考えます。

 本日お集まりいただきました委員の皆様は、情報セキュリティの問題について深い見識をお持ちの方々であり、今後、本部会において、官民でどのように対策を進めるべきかをご議論いただき、安全で信頼できる情報ネットワーク社会の構築に向けて、ぜひ道筋を示していただきたいと考えます。皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。