三権分立って何?
バランスをとるしくみ
国会や内閣、裁判所のそれぞれの役割は、わかったよ。でも、どうやってお互いが行き過ぎないようにかんしあってるの?
ほぉっ、ほぉっ、ほぉっ。よい質問じゃ!
憲法では、3つの機関に権力を分けるだけでなく、おたがいに関係しあってバランスをとる仕組みが きちんと設けられておるんじゃ。
例えば、裁判所は、国会が作る法律や、内閣が行う政策が、憲法にはんしていないか、チェックする役割を持っておる。だから「憲法の番人」ともよばれるんじゃよ。
へー。裁判所って、裁判をやるだけじゃないんだね。
その裁判所に対しても、例えば、内閣が行う、最高裁判所長官の指名・裁判官の任命、国会が行う、裁判官をやめさせるかどうかの裁判など、権力のバランスをとる仕組みがあるんじゃ。
それから、国会と内閣の間も、国会が内閣総理大臣を指名する一方で、内閣が衆議院を解散する権限をもっておって、バランスが図られておるんじゃ。
ふーん。こういう仕組みで、権力の行き過ぎを防いでいるんだね。