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資料5

イギリスにおける大学入学制度の概要



1.入学制度の概要

 イギリスでは大学入学についての統一的な規定はなく、各大学の定めた入学要件にしたがって入学者の決定が行われているが、多くの大学がGCE(General Certificate of Education)、等の資格試験への合格を求めるなど、共通する点が多い。

2.入学要件

(1)年齢要件
 入学最低年齢を17又は18歳とする大学が多いが、例外的な飛び入学を認める大学もある。

(2)学力要件
 志望するコース(専攻)の求める条件に合ったGCE等の資格試験への合格。

3.入学者決定方法

 合否判定に至るまでの手順は、概ね以下のようになっている
1)最終学年(第2学年)の11月までに、大学・カレッジ入学サービス(UCAS=入試事務を一括処理するための機関)を通じて出願
2)願書は全国共通
  ↓
 志望専攻、中学卒業(GCSE)試験の結果、自己評価欄、内申書(志願者の学習状況、GCE試験の予想成績、志望専攻への動機や関心などが記入される)などが記入される
3)UCAS→志望大学に願書送付
4)願書による各大学の書類審査
5)大学あるいはコースにより、面接
6)志願者への結果通知(通常4月まで)
 →「条件付合格」(GCE試験の成績次第で合格させるというもので、受験すべき科目

  及び合格のために最低限必要とされる成績も合わせて提示)の他、「合格」・「不合格」 の3種類
7)最終合格→進学する大学を決定し、その旨当該大学に通知
8)欠員のあるコースについては、8〜9月にUCASを通じて第2次・第3次の募集が行われる

GCE(大学入学資格)試験

 GCE試験は、試験機関(examination boards)が行う外部試験であり、全国にある複数の非営利法人である試験機関が、教育雇用省の下にある資格・カリキュラム開発機関(QCA)のガイドラインに沿って、シラバスの開発、試験問題の作成・実施及び採点・評価を統轄している。
 試験科目は、普通教育の科目を中心としているが、そのほかメディア研究、環境科学、会計学など応用的な科目を含み、また、同じ歴史や経済学の分野でも複数の科目が用意されるなど、試験科目数はきわめて多く、100を超える科目が用意されている。
 記述式筆記試験が中心で、通常中等学校で行われ、学年末の5〜6月に集中して実施される。評価は、A〜Eの5段階(それ以下は不合格)となっているが、ポイントで示すこともあり、その場合、Aレベルは、A=10、B=8、C=6、D=4、E=2となる。
 Aレベル(上級)及びASレベル(準上級)試験があり、ASレベル試験2科目がAレベル試験1科目に相当するとされる。Aレベル試験の問題は、一般に各学問分野に沿ったかなり専門化された内容であり、入学のための学力要件として、GCE・Aレベル試験2〜3科目合格等を求める大学が多い。