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小泉内閣メールマガジン 第163号 ========================== 2004/11/11

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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 京都議定書発効へ

[大臣のほんねとーく]
● 障害者の働きたいという気持ちを応援したい(厚生労働大臣 尾辻秀久)

[シリーズ郵政民営化]
● そんなに官のままが良いのはなぜ???
  (郵政民営化に関する有識者会議メンバー 宇田左近)
● 国民・利用者の目線での真の国民的議論を望む
  (全国特定郵便局長会会長 高橋正安)

[小泉内閣の動き]
● 自衛隊観閲式への出席 など

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール 英語版はこちらから
● 京都議定書発効へ

 小泉純一郎です。

 11月4日、ロシアが京都議定書の批准を決定し、これで、地球温暖化防
止のために世界が協力していく枠組みを定めた京都議定書が来年2月にも発
効することになりました。

 京都議定書というのは、今から7年前の1997年、日本の京都で開かれ
た地球温暖化防止に関する国際会議で採択された重要な国際約束です。

 地球の平均気温は、この100年の間着実に上昇し、0.4度から0.8
度上がりました。特に最近50年間の上昇カーブは高くなっていますが、そ
の主な原因は、私たち人間の活動に起因すると言われています。

 このまま、地球の気温が上昇を続けると、南極の氷が解けて、海面が上昇
し、太平洋の海抜の低い島国のなかには、水没してしまうおそれがある国も
でてきます。

 地球温暖化の原因は、二酸化炭素やメタンなどの「温室効果ガス」が地球
の周りを取りまいて、地球を温室のように温めているからだと言われていま
す。京都議定書では、先進国が2008年から2012年までの期間に温室
効果ガスの排出を削減することを約束しました。

 日本は、2002年6月に京都議定書を締結しましたが、京都議定書は、
55カ国以上の国が締結し、かつ、締結した先進国の二酸化炭素排出量の合
計が先進国の二酸化炭素排出量の総量の55パーセント以上にならないと効
力を発生しないことになっています。

 私たちの環境を守るために大切な京都議定書が一日も早く発効するように、
これまで、国際会議などのたびに、ロシアのプーチン大統領はじめ各国の首
脳に働きかけてきましたが、今回、ロシアが批准を決定したことで、ようや
くこの議定書が効力を発することになりました。

 しかし、まだ、米国などの温室効果ガスをたくさん排出している国が参加
していませんし、京都議定書でも中国やインドのような途上国には、現時点
では削減義務がかかっていません。これから、こういう国々も地球温暖化防
止のために一緒に協力していけるような仕組みを考えていかなければならな
いと思っています。

 日本は、温室効果ガスの排出を、1990年に比べて6パーセント削減す
る義務があります。しかし、2002年には1990年に比べて7.6パー
セントも増えています。ですから、目標年次までに温室効果ガスを13.6
パーセント削減しなければなりません。

 日本がこの削減約束を達成していくのは、決して容易ではないと思います
が、科学技術の力を借りて、そして、国民の皆さんのご理解とご協力をえて、
削減約束を確実に達成できるように、努力していかなければならないと思っ
ています。

 環境保護を進めると経済発展を阻害するという考え方があります。しかし、
私はそうは思いません。

 30年前、日本が高度成長を続けていたころ、国内では公害が大きな問題
になっていました。当時は、環境保護に配慮すると余分なコストがかかると
考えられていました。ところが、現在では、人々は、多少高くても、環境に
やさしい製品を購入するようになりました。

 環境保護と経済発展は両立するのです。そして、この二つを両立させる鍵
が科学技術なのです。

 11月14日の日曜日に、ちょうど京都の同じ会議場で、科学技術と社会
に関する国際会議が開かれます。私もその会議に出席して講演し、「環境保
護と経済発展は両立する。」という私の考えを世界のリーダーたちに訴えた
いと思います。

 官邸の周りの街路樹も少しずつ色づき始めました。おいしい水、きれいな
空気、安全な食べ物、そして美しい自然を守り、環境保護と経済発展を両立
させられるように、これからもがんばっていきたいと思います。

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[大臣のほんねとーく]
尾辻大臣プロフィール
● 障害者の働きたいという気持ちを応援したい(厚生労働大臣 尾辻秀久)

 私は、若い頃、五年間で百カ国以上を放浪し、当時の言葉で言えば「ヒッ
ピー」でした。この旅を通じて、厳しい環境の中でたくましく生きる人々に
出会いましたが、印象的でありましたのは、物質的な豊かさや文化に違いは
あっても、どこの国の人も、それぞれに誇りを持って生きておられるという
ことでした。

 政治家になってからも、多くの方と出会い、学ばせていただきましたが、
近年、特に感動したのは、ある障害者の方の言葉でした。「自分たちはタッ
クス・イーターからタックス・ペイヤーになりたいんだ(税金を払う側にな
りたい)」とおっしゃった。これは心が動かされた言葉でした。

 障害者の方々が、社会の仕組みが不十分であるために、働くことを諦めな
ければならないとすれば、それは大変残念なことだと思います。

 大切なことは、障害の有る無しにかかわらず、「誇りと役割を持って自立
する」ということです。私は、人々の暮らしを支える厚生労働行政のキーワ
ードをそこに持っていかなければならないというふうに思っております。

 このため、障害者の福祉の制度や介護保険制度を大きく見直すことを検討
しています。障害や介護の問題について、誰がどう支えていったらよいのか、
国民の皆様と一緒に考えたいと思います。

 障害者が働くことも含め、地域の中で普通の暮らしをするためには、地域
の人々や企業などの理解と共感が必要です。高齢者の介護がそうであったよ
うに、障害というものを、自分とは関係のない問題として考えるのか、明日
の自分や家族の問題と考えるのか、問われているのはそういうことだと思い
ます。

 今回お話しいたしました「障害者が働く」というテーマは、私の在任中に、
是非とも道筋をつけたいと思っています。

 このテーマに限らず、これからの厚生労働省にご期待ください。

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[シリーズ郵政民営化]
宇田氏プロフィール
● そんなに官のままが良いのはなぜ???(郵政民営化に関する有識者会
 議メンバー、マッキンゼー・プリンシパル 宇田左近)

 4月に有識者会議のメンバーになって以来、「民営化の意義」についてよ
く尋ねられます。そのたびに「なぜ官のままがよいのですか」と問い返すこ
とにしています。返ってくるのは「民になると過疎地の郵便の集配がなくな
る」、「公社のままでも新規事業はできる」、「分割するとコストがかかる」
といった意見。

 ちょっと待ってください。

 どこの国でも過疎地の集配は民営化後もちゃんと維持されています。電力
会社は民間企業として全国一律サービスを維持しています。外からはよく見
えないけれど実は年間1兆円以上の官の特典を得ている公社がそのまま新規
事業を拡大すれば民業圧迫になります。また公社自身も各事業ごとのコスト
構造がよくわからない現状では分割コストも分割メリットもわからないはず
です。

 かように「官のままがよい」と言う理由ははっきりしません。

 民営化には二つの明確な意義があります。

 一つ目は民間経営の知恵と規律をいれることで企業体としての効率化と成
長を実現すること。これによって官の特典を維持するための世帯当たり年間
2万円超もの見えない負担もなくなります。

 二つ目は国民の350兆円のお金が郵貯、簡保で集められて将来戻るかど
うかわからない官のインフラ事業に投入され続けている流れを変えること。
運用する人とお金を集める人が別々でしかも誰も責任をとらない現実。そこ
に民間の規律を導入して無責任体制を是正しなければいつまでも垂れ流しは
続きます。

 官のなかで完結するお金の流れが変われば民間ももっともっと元気がでる
はずです。これは「日本の民営化」といっても過言ではない大きな意義でし
ょう。

 このように民営化の意義は明確、現状維持の意義は不明確。なのにどうし
てそこまで民営化に反対する人たちが存在するのでしょう?よほど現状が棲
みやすいということなのでしょうか。

 大事なのは将来の健全な国民生活です。次世代に問題を先送りしないため
に、事実に基づき客観性を持った議論がなされるように尽力する所存です。
皆様にも引き続き興味と関心を持って議論にご参加いただければと願ってい
ます。


高橋会長プロフィール
● 国民・利用者の目線での真の国民的議論を望む
  (全国特定郵便局長会会長 高橋正安)

 全国の特定郵便局長たちは、今、大変な不安と憤りの中に在ります。

 明治以来、130有余年の歴史を刻む中で、特定郵便局長は、郵便局サー
ビスを提供しながら地域と共に生き、地域に対する奉仕・貢献を使命とし、
実践して参りました。お陰さまで地域の皆さま方から大きな信頼を寄せてい
ただき、愛され親しまれる郵便局をつくり上げてくることができました。

 この、地域からの信頼こそが、郵政事業の発展にとって最大の宝であり、
私たちの生き甲斐、誇りでもあると思っております。

 過疎と高齢化が同時進行する地域を多くかかえるこの国にあって、お客さ
まが郵便局に求めているものは、「利便性」だけでは決してありません。「
安心」を求めておられます。身近なところに、安心の拠りどころが欲しいの
です。

 今、政府が進めようとしている「郵政事業の民営化」は、このお客さまか
らの信頼、お客さまの安心という一番大切なものを失い、ひいては、郵政事
業として成り立っていかない道を選択することになるのではないかと、強く
懸念しております。

 どうしても利益優先の経営が求められる私企業(民間会社)では、不採算
の地域に店舗を配置し、維持していくことなどは、経営判断として許される
はずもなく、したがって、このネットワークを維持することは無理だと思い
ます。

 つまり、全国津々浦々どこにお住まいの方にも、公平にサービスをお届け
する、ユニバーサルサービスが途切れてしまうということです。税金を注ぎ
込まずして果たしてきた公的な任務を放棄せずに、歴史が生んできた知恵、
日本の知恵を生かし、より良くする改革の道を選んでいただきたい。

 どうか、拙速なご判断ではなく、郵便局をご利用になられるお客さまの目
線に立った、真の国民的議論を行っていただき、経済合理性だけでは測れな
い価値、文化といったことにも、十分ご配慮いただき、良い国のかたちを作
っていただくよう誤りのない方向を示していただきたい。

 私たち特定郵便局長も、生田総裁のもとで、日本郵政公社をもっと良くし
ていくための改革に、積極的に取り組んでおります。私たちも頑張ります。

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[小泉内閣の動き]

● 自衛隊観閲式への出席(04/11/07)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/11/07kanetu.html
  陸上自衛隊朝霞訓練場で行われた、自衛隊発足50年に当たる今年の観
 閲式に出席し、今後の自衛力のあり方や国際貢献の必要性等について訓示

● ブッシュ米国大統領の大統領再選に対する総理コメント(04/11/04)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2004/11/04comment.html

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[編集後記]

 先週号の「社会保険庁の在り方に関する有識者会議」金子座長からのご寄
稿には、今後の取組みへの強い期待の声が寄せられる一方で、社会保険庁に
おける税金の無駄遣いや不祥事に対する怒りの声や、窓口業務に対する不満
の声をたくさんいただきました。社会保険庁に対する皆さんの不信感の強さ
を改めて痛感しました。有識者会議ではいよいよ組織の在り方についての議
論が本格化します。委員の皆さんは、社会保険庁の解体も辞さないという強
い決意で臨んでおられます。社会保険庁の「緊急改革プログラム」で示され
た改革77項目について、きっちりと、猛スピードで改革を進めてまいりま
す。実行あるのみです。
 8日、新潟県中越地震の影響で休校していた被災地の全公立学校で授業が
再開されました。先生や友だちとの再会に思わずこぼれる子どもたちの明る
い笑顔や笑い声は、私たちの心を和ませてくれました。休校の間、避難所を
訪ね、子どもたち一人ひとりを励ましてまわる先生たちの姿には頭が下がり
ました。被災のストレスから睡眠不足や疲労を訴える子どもたちも少なくな
いといいます。傷ついた心のケアは喫緊の課題です。子どもたちに一日も早
く、本当の笑顔を取り戻してほしいと強く願わずにいられません。
(せいけん)
杉浦内閣官房副長官プロフィール杉浦内閣官房副長官
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[ご意見、ご感想]

 おんらいん読者感想
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 杉浦正健
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)