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小泉内閣メールマガジン 第188号 ========================== 2005/05/19

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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 中東和平への貢献

[大臣のほんねとーく]
● ペイオフ解禁の実施に思う(金融担当大臣 伊藤達也)

[特別寄稿]
● ビジョンある国、日本(内閣府経済社会総合研究所所長 香西泰)
● 当たり前の大切さ(法務省少年院法務教官 吉田育美)

[小泉内閣の動き]
● 日本・パレスチナ首脳会談 など

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール 英語版はこちらから
● 中東和平への貢献

 小泉純一郎です。

 今週月曜日(16日)、官邸でパレスチナ暫定自治政府のアッバース大統
領と会談しました。

 中東和平の問題は、歴史と宗教などが複雑に絡み合った問題で、中東地域
のみならず、世界の国々に影響を及ぼしています。中東の安定は、世界の安
定と繁栄に直結しています。

 中東というと読者のみなさんは、「石油」という言葉を連想する方が多い
と思います。たしかに、日本は輸入する原油の9割近くを中東に依存してい
ます。私も、国会議員に初めて当選してすぐに石油危機が起こり、国内が大
混乱したことをよく覚えています。

 しかし、日本にとっての中東の重要性は石油に止まるものではありません。
政治の面でも、経済の面でも、文化の面でも、いまや中東地域の情勢は日本
に幅広い影響をもたらします。

 パレスチナとイスラエル、2つの国が平和に共存することを世界が望んで
います。アッバース大統領と直接お会いして、中東和平の実現に向けた強い
決意を伺い、国際社会が力をあわせてこれを支援していかなければならない
という思いを改めて強くしました。

 日本は、中東のいずれの国とも良好な関係を築いてきました。中東和平に
向けて、日本だからこそできることがあると思います。日本にできる、日本
にふさわしい支援を積極的に進めてまいります。

 今回の会談で、私は、パレスチナ、イスラエルが望むのであれば、東京で
日本とパレスチナ、イスラエルの三者による首脳会談の機会を作りたいと提
案しました。近々、イスラエルのシャロン首相の来日が予定されていますの
で、シャロン首相ともこの問題について話し合いたいと考えています。

 日本は、国際社会の一員として、国際社会の寛大な支援を受けながら、平
和国家として発展してきました。この経験を活かして、アジア、アフリカ、
中東など、国際社会の支援を求めている国々に対して、日本としてできる限
りの貢献をしていきたいと思います。

 今年の1月から3月までの3カ月間、日本経済は、速報によるとその前の
四半期より実質1.3%、年率に直すと5.3%のプラス成長でした。これ
は、公共事業などの財政出動によるものでもなく、輸出にたよるものでもな
く、個人消費と企業による設備投資という内需の伸びに支えられた成長で、
きわめて望ましい傾向だと思います。

 地域によってはまだ厳しいところもありますが、このよい傾向を今後も継
続させ、日本各地の経済が上向いていくように、これからも経済面での改革
を続けてまいります。

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[大臣のほんねとーく]
伊藤大臣プロフィール
● ペイオフ解禁の実施に思う(金融担当大臣 伊藤達也)

 銀行など金融機関が万一破綻した場合でも、預けている預金の全額を保護
するいわゆる預金等全額保護は、金融危機対応のための臨時異例の措置とし
て平成8年6月から導入されていましたが、本年3月をもって終了しました。
4月からは、万一金融機関が破綻したときに保護される預金等の額が、元本
1千万円までとその利息等になります。これがいわゆるペイオフ解禁です。

 振り返ってみれば、預金等全額保護の導入以来これまでの間、金融機関の
破綻や不良債権の問題、また大企業といわれる会社の倒産や経営不振など、
日本経済は低迷の時期を経て来ました。

 私も金融行政に携わる以前から、日本経済再生の足かせとなっていた不良
債権問題の解決は急務であると主張してきましたし、また、金融担当副大臣
就任以降も、「金融再生プログラム」を策定し、その諸施策を強力に推進す
るとともに、決済機能の安定のための制度を整えるなど、金融システムの健
全化やペイオフ解禁の実施に向けた準備を行ってきました。

 その結果、主要行の不良債権比率は14年3月期の8.4%をピークとし
て大幅に低下しているなど、金融システムの安定性は格段に改善しました。
3月になると毎年「3月金融危機」ということが言われてきましたが、今年
はそういったことが言われませんでした。

 約9年という長きに渡った特例措置をやめてしまうということに本当に混
乱は起きないかという意見もありましたが、こうした構造改革の着実な進展
を受け、ペイオフ解禁実施の環境整備は図られたと認識し、4月1日の解禁
を予定通り実施しました。これまでのところ何らの混乱もなく円滑に実施で
きたと考えています。

 今後、金融機関は利用者の眼や市場規律の下で、自己責任に基づき経営を
行いながら、自らの財務の健全性を維持することにより預金者の信頼を得る
とともに、単なる財務の健全性だけではなく、利用者の求めている金融サー
ビスを的確に提供し、利用者から選択される金融機関となっていただくこと
が重要となります。

 これは、預金者の皆さんが自らの判断と責任において金融機関や金融商品
を選択し、金融機関同士が利用者の選択と信頼を獲得すべく競争していくと
いう、すなわち「利用者主体」の時代を迎えたということを意味します。

 今後とも、こうした「選択と信頼」を土台とする金融システムが円滑かつ
安定的にその機能を発揮していくよう、引き続き適切にその役割を果たして
いく所存であります。

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香西氏プロフィール
[特別寄稿]
● ビジョンある国、日本(内閣府経済社会総合研究所所長、「日本21世
 紀ビジョン」に関する専門調査会会長 香西泰)

 先日取りまとめました「日本21世紀ビジョン」は、これから人口が減少
し、少子高齢化が進展していく中での経済社会の更なる発展のための戦略を
描いたものです。

 当初の構想では、このビジョンは、「経済」のビジョンを描くことになっ
ていましたが、その後の検討の過程で、複雑化して行く世の中の展望は経済
だけに限定されるものではないという話になり、経済を中心としつつも社会
全般を幅広く対象として、長期展望を策定することになりました。

 21世紀の世界を考えれば、武力や経済力だけが国の力ではありません。
魅力と存在感のある国となり、人、情報、財、資本、技術が集まるような国
となる、世界のかけ橋国家となり、地球的な課題の中でリーダーシップを発
揮する。このような姿が日本の1つの将来像でありましょう。

 また、国内に目を転じれば、人口が減少していく中で、人材育成や技術革
新を通じて生産性を上げ、これによって拡大した付加価値が人や技術開発へ
の投資や価値創造に向けられることにより、さらに生産性を上昇させていく
ことが重要です。この生産性と所得の好循環を実現することにより、緩やか
に衰退する経済を回避する。その際、日本の文化や感性、日本が誇れる熟練
した技能などを活かしながら、生産性を上げていくことが望ましいと思いま
す。

 さらに個人について言えば、健康寿命(心身共に健康で自立している期間)
を伸ばすことで、一人一人の個人が長い生涯の間に様々なことを実験できる。
仕事に打ち込み、夢を実現し、志を再生して再挑戦ができるなど、人生の満
足度を最大化させた生涯を実現できるのではないかと思います。

 ビジョンなき国民は滅ぶとある劇作家は言ったそうです。今回の報告は、
政府として決定するという類のものではありませんが、皆さんにはこれを1
つの道標として是非読んでいただき、日本の将来を語る際の参考にしていた
だければと願っています。

※ このビジョンの報告書は、5月9日に独立行政法人国立印刷局より冊子
 として出版されました。

※ 経済財政諮問会議ホームページ(日本21世紀ビジョン)
・全体
http://www.keizai-shimon.go.jp/special/vision/index.html  
・子供用
http://www.keizai-shimon.go.jp/21visionkids/index.html


[特別寄稿]
● 当たり前の大切さ(法務省少年院法務教官 吉田育美)

 法務教官という職業を、皆さんは御存知でしょうか。

 もっとも最近は、ドキュメンタリーやドラマで取り上げられて、少しずつ
認知されているのかと感じることもありますが、「少年院で働いています」
と付け加えて、「へ〜、大変な仕事しているのね」と言われることもまだ多
いのです。

 全国の家庭裁判所で、「審判」(成人でいう刑事裁判)を経て、「少年院
送致」という決定を受けた少年が収容されるのが少年院であり、全国に53
施設(含む分院1)あります。「審判」までの間に収容されて、非行の原因、
家庭環境、少年自身の資質など、心理的、科学的に分析するところが「少年
鑑別所」です。

 私たち法務教官は、少年院や少年鑑別所で、少年に規則正しい生活を送る
ことを指導し、自分の非行や将来等に関して落ち着いて振り返り、二度と繰
り返さないための心の準備を整える手伝いをしています。

 私がこの仕事に就いて、しばらくして疑問に思ったことは、「非行をした
ことのない私が、果たして非行少年の立ち直りの役に立てるのか。非行少年
の気持ちが分かるのか」ということでした。覚せい剤使用、傷害、窃盗、殺
人etc.…非行は実に様々。自分が出会う少年の悲惨な生い立ちに触れるたび、
その疑問が頭をよぎり悩みました。

 当時の先輩に相談すると、「経験してないから分からないなんて、そんな
ことを言っていても始まらない!少年に大切なのは、非行をする中で狂って
しまった善悪の正しい判断力を身につけること、普通の生活の快適さを知る
ことだと思う。まずは自分の社会人としての感覚を磨け」と一喝されました。
その言葉は10年以上経った今でも私の中に残っています。

 実際に少年と向き合って過ごすと、更生に向けて努力してくれていると信
じていた担当の少年が、陰で規律違反(少年院の決まりを破ること)を重ね
ていた、ということがありました。

 涙が出るほど裏切られたショックは大きかったですが、「それでも私はあ
きらめない。あなたが本当にやる気になるのを信じたい。」と自分の気持ち
をその少年にぶつけ、指導を続けた結果、「あの時は、先生に本気で怒られ
てとても嬉しかった。」と後々何度も話してくれたものです。私自身もその
時はとても嬉しく、少年の成長を一緒に喜びました。

 また、ある少年は少年院で行ったクリスマス会の最中に大泣きしてしまっ
たことがありました。讃美歌を歌い、ショートケーキと小物のプレゼントを
みんなで楽しんだ、ささやかな会だったのですが、「自分はこんな風にみん
なで楽しく祝ったことなどなかった…」とポツリと話す姿に胸が締め付けら
れる思いでした。

 「嬉しい」ときに一緒に喜んでくれる、「悲しい」ときにそばにいてくれ
る、そんな当たり前のような存在が非行少年たちにとってどれだけ大切か…
と残念に思うことが数多くあります。

 今の日本は、何が正しくて、大切なことかをきちんと子どもたちに伝えら
れる社会なのか、問われているような気がします。

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[小泉内閣の動き]

● 日本・パレスチナ首脳会談(05/05/16)
https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/05/16palestine.html
<ビデオ>https://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2005/05/16palestine.html 
  アッバース大統領と会談し、テロの抑止や和平プロセスの着実な前進な
 ど中東和平実現に向けた取組について意見交換の後、共同記者会見

● 日本・フィンランド首脳会談(05/05/13)
https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/05/13finland.html  
  ヴァンハネン首相と会談し、経済活動・観光を通じた交流の拡大や国連
 改革について意見交換、同首相は日本の常任理事国入りへの支持を表明

● 日本・カンボジア首脳会談(05/05/12)
https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/05/12cambodia.html  
  フン・セン首相と会談し、ODAや第二メコン架橋建設への協力などに
 ついて意見交換、同首相は日本の常任理事国入りへの支持を表明

● 第二次世界大戦終了60周年記念式典に出席(05/05/09)
<ビデオ>https://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2005/05/09moscow.html 
  50以上の国・国際機関の首脳・代表が集い、モスクワで行われた式典
 と、ドイツのシュレーダー首相やロシアのプーチン大統領との会談の模様

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[編集後記]

 今週16日、愛・地球博の総入場者数が初めて目標を上回りました。18
日16時現在の総入場者数は4,513,827人。入場待ち時間の短縮や
弁当持込み制限の緩和、自動販売機や雨よけ施設の増設、人気施設の入館・
予約方法の合理化など、利用者の声に応えて地道な改善を積み重ねてきたこ
とが効を奏しているのではないでしょうか。これからの季節には、暑さ対策
として日よけをつくったり、ドライミスト(霧)を噴射してミストが蒸発す
る際の気化熱で周囲の温度を下げるなどの工夫もしているそうです。ぜひ多
くの方々に足を運んでいただきたいと思います。
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 杉浦正健
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)