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小泉内閣メールマガジン 第208号 ========================== 2005/10/27

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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 「イフタール」

[大臣のほんねとーく]
● 私の提言 -武道のすすめ-(文部科学大臣 中山成彬)
● ユニバーサルデザインと少子化対策(国土交通大臣 北側一雄)

[特別寄稿]
● 漁船第三新生丸転覆海難救助
  (海上保安庁羽田特殊救難基地第一特殊救難隊隊長 山下浩一郎)
● ジャパン・クール(カッコイイ日本)
  (慶應義塾大学助教授、「日本21世紀ビジョン」に関する専門調査会
  グローバル化WGメンバー 白井早由里)

[小泉内閣の動き]
● イスラム諸国外交団とのイフタール

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール 英語版はこちらから
● 「イフタール」

 小泉純一郎です。

 24日の月曜日、在京のイスラム諸国約40の国や地域の大使の皆さんを
官邸にお招きし、「イフタール」という食事の会を開きました。「イフター
ル」というのは、イスラムの国々で行われる断食明けの食事のこと。

 イスラム教では、約1カ月続くラマダンという断食の期間中は、日の出か
ら日没まで飲食をしてはいけないことになっています。今年のラマダンは、
地域によって多少異なるようですが、10月5日から11月3日。そして、
日没後の最初の食事は「イフタール」と呼ばれ、普段より豪華な食事が出さ
れるそうです。

 私が「イフタール」に参加するのは、2度目。今回は官邸で開くことにし
ました。少しでも断食らしい感じを持とうと思って、昼食を抜いて参加しま
したが、各国ご自慢の料理を持ち寄っていただいて、とても楽しい会合にな
りました。

 「朝食」という意味の英語「breakfast」も、「断食を破る」という意味
から来ている言葉。

 チュニジアのサラ・ハンナシ大使は、「イフタール」の場で、「食事を分
かち合う者の間には、聖なる家族のようなつながりが生じる」と挨拶されま
した。食事のもつ重要さはどこの国でも、いつの時代でも変わることはあり
ません。食は文化と言います。異なる文化の人とも、いっしょに食卓を囲ん
で食事を楽しめば、お互いの理解と友好関係は深まっていくと思います。

 皆さんに持ち寄っていただいたおいしいお国料理を少しずつごちそうにな
りながら、日本とイスラム諸国の友好協力関係をますます発展させていくこ
とができれば素晴らしいことだと思います。

 食事は私たちの心やからだの健康をささえていくためにも、とても大切な
ものです。「知育、徳育、体育」といいますが、私はこれに加えて「食育」
が大事だと思っています。

 江戸時代の歌人、橘曙覧(たちばなのあけみ)は、

 「たのしみは まれに魚(いを)烹(に)て 児等皆(こらみな)が  
                   うましうましと いひて食ふ時」

 「たのしみは 妻子(めこ)むつまじく うちつどひ
                      頭ならべて 物をくふ時」

 と歌いました。釣ってきたのか、買ってきたのか、もらってきたのか、食
事の乏しい時代に貴重な魚を「うまい、うまい」と喜ぶ子どもたち。その姿
に幸せを感じる親。家庭の温かい心のきずなが伝わってきます。

 秋も深まってきました。食欲の秋、皆さんも楽しい食事を通じて、人と人
との心のつながりを大切にして、健康な心とからだで、それぞれの秋を楽し
んでいただきたいと思います。

イスラム諸国外交団とのイフタール(断食明けの食事) イスラム諸国外交団とのイフタール(断食明けの食事)
イスラム諸国外交団とのイフタール(断食明けの食事)

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[大臣のほんねとーく]
中山大臣プロフィール
● 私の提言 -武道のすすめ-(文部科学大臣 中山成彬)

 青少年をはじめとするモラルの低下が指摘されるようになって久しい。

 近年の社会経済情勢の変化に伴い、子どもたちを取り巻く環境も激変し、
子どもたちの体力の低下、基本的な生活習慣の乱れや少年犯罪の多発など、
憂慮すべき問題が様々な形で現れている。

 これらの問題の原因の一つとして、有史以来初めての敗戦のショックから、
戦後、日本の良き伝統まで全否定してしまったことがあるように思う。私は
こうした状況への対策の一つとして武道の振興を提唱したい。

 武道は、長い歴史の中で多くの先人たちによって培われてきた、我が国固
有の伝統文化である。武道の目指すところは、修練を通じて心と体を鍛える
ことはもちろん、礼節を重んじ、相手を尊重する精神を養うなど、究極的に
は人間形成を目標としており、武道の振興は、青少年育成の観点からも極め
て有意義と考える。

 私自身も武道をたしなむ者であり、現在、空手6段、合気道3段の名誉段
を頂いている。若き日に武道に打ち込んだことは自分の人格形成に大きな影
響を与えたと思う。また、ワシントンの世界銀行勤務の頃、世界のあちこち
を旅したが、色んな場面で自分の身は自分で守れるという自信は自分に安心
感を与えてくれた。

 学校では、現在、中学・高校で、柔道や剣道などの武道を選択履修できる
こととなっているが、ダンスとの選択になっている。ダンスがいけないとい
うわけではないが、もったいない。私としては、男女を問わず、もっと多く
の子どもたちが武道を修得して欲しいと願っている。

 特に護身術として空手や合気道などの武道を是非女性にも身に付けて欲し
いと思う。これから世界を股に掛けて活躍する時代に、日本人は何かの武道
を身に付けているというイメージが広まることは良い事だと思う。

 最近では、武道は欧米を含め世界各国で人気が高まりつつあるが、世界で
尊敬される日本人を目指し、日本人の素養として、また護身術として、一人
でも多くの方々に武道の修得をおすすめする次第である。


北側大臣プロフィール
● ユニバーサルデザインと少子化対策(国土交通大臣 北側一雄)

 メールマガジンで実施された少子化アンケートでは「安心して子どもを生
み育てられる生活環境の整備」を2/3の方が必要と考えておられ、その期
待に応えていくことの大切さを改めて痛感しています。

 私は、子育て世帯向け賃貸住宅の供給支援や道路・公園などの社会資本整
備、鉄道・バスなどの公共交通機関におけるバリアフリー化の推進、子ども
達をはじめとする安全の確保のための「安全・安心まちづくりの推進」など
を行っています。

 また、寄せられたご意見の中には、「バリアフリー化が障害者やお年寄り
『だけ』のものであるという認識を、子連れや荷物の多い人など、気軽に利
用できるよう変えていくべき」とのご指摘がありました。

 そのような問題意識をもって、高齢者・身体障害者などを主に想定したこ
れまでのバリアフリー化などの施策について、有識者や広く一般からのご意
見募集を行いつつ、子どもから高齢者までの全ての世代や外国人を対象に想
定し「どこでも、だれでも、自由に、使いやすく」というユニバーサルデザ
インの考え方で、昨年秋から総点検し、今後の取組方針を「ユニバーサルデ
ザイン政策大綱」として7月に公表したところです。

 大綱では、施設の整備などにあたり、様々な利用者の視点に立った参加型
社会を実現することや、バリアフリー施策の総合化などを基本としています。

 具体的には、現在、現行の建築物のバリアフリー化に関するハートビル法
と、駅や空港などとその周辺の歩行空間のバリアフリー化に関する交通バリ
アフリー法を一体化する法制度の構築などに取り組んで参ります。

 こうした施策の充実などを通じて、少子化対策を強力に推進して参りたい
と考えております。

※ 国土交通省ホームページ(ユニバーサルデザイン政策大綱)
 http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/01/010711_.html

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山下浩一郎氏プロフィール
[特別寄稿]
● 漁船第三新生丸転覆海難救助
  (海上保安庁羽田特殊救難基地第一特殊救難隊隊長 山下浩一郎)
 
 非番の日、自宅でまだ眠っていた平成17年9月28日の早朝、当直から
北海道根室沖での転覆漁船救助の指令を受け、直ちに、隊員とともにジェッ
ト機で釧路空港に向け出発した。

 そのころ、釧路海上保安部所属『巡視船えりも』の潜水士2名が、ヘリコ
プターにて現場に到着、救助活動を開始していた。

 転覆船の船底上へ這い上がった潜水士は、船内から『ガン ガン』という
音を聞いた。彼は自分の耳を疑いながらも、水中ナイフの柄で『ガン ガン
 ガン』と3回叩く。すると、まるで返事をするように『ガン ガン ガン』
と3回の音が船内から返ってきた。「生存者確認!」潜水士が叫ぶと、周り
から歓声が上がった。

 潜水士2名が、すぐさま空気ボンベを背負い、船内へ進入した。機関室に
空気層を見つけ、油臭の強い室内で「誰かいますか」と声をかけると、「お
ーい、ここにいる」との力強い声が返ってきた。

 生存者の居場所は特定できていないものの、空気ボンベの残量が少ない。
「また直ぐくるから、がんばれ」と声をかけ、一旦水面へ浮上した。

 我々特殊救難隊が現場に到着したのは、この2人の潜水士が浮上した直後
のことだった。

 私は、直ちに隊員2名を船内に進入させた。機関室空気層へ到着した隊員
が声かけると、「助けてくれ」との声。「助ける。絶対に助ける。」と声を
かけたが、機関室には誰もいなかった。声をたよりに再度水中へ潜り、隣の
区画の入口を探した。隊員が乗組員居住区に進入すると、うっすらと人影が
見えた。

 船内には多くの障害物が散乱している。水深1300メートルの海底へ船
体とともに沈没する危険性もある。冷静な判断と迅速な行動が求められる場
面だ。生存者に近づき手を握ると、強い力で握り返してきた。捜索中は常に
冷静でいようとした隊員も、握り返した強い力に、『生きようという強い意
志』を感じ、興奮してくる感情を抑えることができなかったという。

 救助後、生存者は甲板員の藤里さんと判明。藤里さんに救助用のマスクを
装着し、船外まで救出し、ヘリコプターに吊上げて救助を完了した。

 乗組員8名中7名の方々が亡くなるという悲惨な事故であったが、1名の
方を無事救出することができ、少なからず救われた気持ちが湧いた。

 亡くなられた乗組員の方々のご冥福をお祈りするとともに、藤里さんの一
刻も早い回復をお祈りいたします。

※ 海難救助の様子
 https://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2005/1027a.html


白井早由里氏プロフィール
[特別寄稿]
● ジャパン・クール(カッコイイ日本)
  (慶應義塾大学助教授、「日本21世紀ビジョン」に関する専門調査会
  グローバル化WGメンバー 白井早由里)

 21世紀ビジョンでは、2030年の日本と世界の見通しをたてました。
予想はけっこう厳しいものばかりです。「中国・インドを中心に急成長する
アジアが日本を追い上げ、コスト削減と市場開拓のために日本企業の海外進
出が加速、資源不足や地球温暖化が世界的に進む、...」というように。

 この状況で、活力ある日本はいかにして実現できるのでしょうか。一つの
鍵は、「開かれた文化創造国家」を目指すことだと考えています。日本が技
術力を高めて、「世界の知的開発拠点」となっていく...。

 その拠点には世界から国籍問わず優秀なヒトや企業が集まり、互いに刺激
して新しいアイデアが生まれ、製品化されていく。日本でしかできないモノ
づくり、アニメ・映画などのコンテンツ産業が発展し、「ジャパン・クール」
なイメージが定着...。

 一方、世界では日本文化をよく知る「知日人」が増えていく。現在は訪日
する外国人の数は少ないが(世界32位:2003年)、観光客や留学生を
もっと受け入れられる開かれた社会へと発展。それが近隣諸国との関係改善、
国内雇用の確保へとプラスの連鎖反応をもたらす。

 知日人が増えれば地域経済統合に向けた地盤固めとなります。もっとも、
政府もアジアを中心に経済統合を急ぎ、安定的な経済パートナーを確保する
さらなる努力が必要ですが。

 先見性があり行動力ある日本は、地球環境・エネルギー問題などの世界的
問題にも率先して取り組み、世界で存在感が高まっていく。エネルギー効率
が高い日本は、クリーンエネルギーの開発・環境にやさしい製品開発で飛躍
的発展を遂げ、最先端を行く信頼される国家へ。同時に世界で活躍する日本
人を多く輩出...。

 以上が、開かれた文化創造国家の中期ビジョンです。未来志向のダイナミ
ックな社会を皆でつくっていきませんか。それには、今から人間力を高める
教育、知的基盤の確立、経済連携の迅速化、農業改革など必要な政策の実践
を急ぐ必要があるのです。

※ 首相官邸ホームページ(日本21世紀ビジョン)
 https://www.kantei.go.jp/jp/nihon21/index.html

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[小泉内閣の動き]

● イスラム諸国外交団とのイフタール(05/10/24)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/10/24islam.html
  総理大臣官邸でイスラム教徒の断食明けの食事「イフタール」を催し、
 駐日イスラム諸国大使等と歓談

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[編集後記]

 23日、51人もの尊い生命が失われた新潟県中越地震からちょうど1年
が経ちました。今もなお9千人を超える方々が仮設住宅での避難生活を余儀
なくされておられます。被災された方々すべてが元の生活を取り戻せるよう、
住宅や生業の再建に県や市町村と協力して全力で取り組んでまいります。
 23日に新潟県佐渡市と柏崎市、24日に福井県小浜市を訪れ、拉致被害
者の曽我ひとみさん、蓮池薫さん祐木子さんご夫妻、地村保志さん富貴恵さ
んご夫妻とそれぞれお会いしました。帰国から3年。皆さんとても明るく、
お子さんたちもすっかり日本に溶け込まれておられました。本当に安心しま
した。皆さん国民のご支援に対して心からの感謝の意を述べておられました
が、一方で「残された拉致被害者を思うと心が晴れない」とも口をそろえて
おっしゃいました。日朝協議の再開が決まりました。この場ですべてを明ら
かにするよう北朝鮮に強く求めてまいります。(せいけん)

杉浦内閣官房副長官プロフィール杉浦内閣官房副長官
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 杉浦正健
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)