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〔 大臣のほんねとーく 〕


[2005/04/28]186号

● ここ1、2年が分かれ道〜「日本21世紀ビジョン」について〜
  (経済財政政策担当大臣 竹中平蔵)

 竹中平蔵です。

 先日「日本21世紀ビジョン」を取りまとめ、発表しました。

 私が大臣に就任して以来、構造改革の先にどういう日本があるのかという
質問が多く寄せられていました。

 不良債権の処理にめどが立ち、財政赤字もようやく減り始め、改革の成果
が現れている今こそ、私たちはその先の未来を語るべきと考え、昨年9月か
ら作業に取りかかりました。各分野を代表する専門家約60人に集まってい
ただき、8ヶ月間にわたる議論を経て、このビジョンを取りまとめるに至っ
たのです。これだけ本格的な将来のビジョンをまとめたのは、環太平洋連帯
構想を打ち出した、かつての大平内閣の政策研究会以来のことではないかと
思います。

 このビジョンでは、これから人口が減少し少子高齢化が進む中で、構造改
革の先にある2030年の日本の姿を展望しています。具体的には、「生産
性と所得の好循環」によって活力ある経済を実現するとともに、「時持ちが
楽しむ健康寿命80歳」の社会となり国民にとっての豊かさを追求すること、
「壁のない国」や「世界のかけ橋国家」となり国際化の流れを活かすこと、
などが必要であると提案しています。

 今回のプロジェクトで改めてわかったのは、人口減少が本格的に始まる前
のここ1、2年の構造改革の成否によって、日本の将来が大きく左右される
重要な分岐点に私たちは今まさに立っているということです。

 つまり、構造改革を続ければ、日本はある程度の成長を続けながら、個人
や地域が力を発揮できるチャンスの多い社会となり、新しい躍動の時代を迎
える。また、政府は政府がすべきことだけを行う小さな政府が実現して、民
間の力が最大限活かされるようになる。しかし、構造改革を怠れば、経済が
衰退し閉ざされた元経済大国となり、成長するアメリカや中国の間で、日本
は存在感の非常に乏しいものになってしまう。また、政府の非効率が拡大し
て財政赤字に追われ、国民生活も厳しいものになってしまう。

 私たちの未来には、こういう2つの道があるのです。私たちはどちらの道
を歩むこともできます。暗い将来に向かわないためには、引き続き構造改革
を進めなくてはいけないと思いを新たにしました。

 また、この報告書には、私たちが将来を思い描くに当たって役立ついくつ
かの数値情報が盛り込まれています。例えば、「2030年頃、日本人の一
人当たり所得は、2%程度の成長を続けている」、「高齢化が進んでも、日
本の経常収支は依然黒字」、「人生の『可処分時間』が約1割増え、大学院
進学率が今の4倍程度になる」などです。ぜひ活用して下さい。

 小泉総理は、このビジョンを改革のバイブルにせよと言われています。私
はこのビジョンの伝道師となり、皆さんと一緒に国民的な議論を展開してい
きたいと思っています。