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〔 特 別 寄 稿 〕



● ビジョンある国、日本(内閣府経済社会総合研究所所長、「日本21世
 紀ビジョン」に関する専門調査会会長 香西泰)

 先日取りまとめました「日本21世紀ビジョン」は、これから人口が減少
し、少子高齢化が進展していく中での経済社会の更なる発展のための戦略を
描いたものです。

 当初の構想では、このビジョンは、「経済」のビジョンを描くことになっ
ていましたが、その後の検討の過程で、複雑化して行く世の中の展望は経済
だけに限定されるものではないという話になり、経済を中心としつつも社会
全般を幅広く対象として、長期展望を策定することになりました。

 21世紀の世界を考えれば、武力や経済力だけが国の力ではありません。
魅力と存在感のある国となり、人、情報、財、資本、技術が集まるような国
となる、世界のかけ橋国家となり、地球的な課題の中でリーダーシップを発
揮する。このような姿が日本の1つの将来像でありましょう。

 また、国内に目を転じれば、人口が減少していく中で、人材育成や技術革
新を通じて生産性を上げ、これによって拡大した付加価値が人や技術開発へ
の投資や価値創造に向けられることにより、さらに生産性を上昇させていく
ことが重要です。この生産性と所得の好循環を実現することにより、緩やか
に衰退する経済を回避する。その際、日本の文化や感性、日本が誇れる熟練
した技能などを活かしながら、生産性を上げていくことが望ましいと思いま
す。

 さらに個人について言えば、健康寿命(心身共に健康で自立している期間)
を伸ばすことで、一人一人の個人が長い生涯の間に様々なことを実験できる。
仕事に打ち込み、夢を実現し、志を再生して再挑戦ができるなど、人生の満
足度を最大化させた生涯を実現できるのではないかと思います。

 ビジョンなき国民は滅ぶとある劇作家は言ったそうです。今回の報告は、
政府として決定するという類のものではありませんが、皆さんにはこれを1
つの道標として是非読んでいただき、日本の将来を語る際の参考にしていた
だければと願っています。