森まさこ総理補佐官のフィリピン・シンガポール出張(令和4年4月29日~5月1日)

 森まさこ補佐官は、令和4年4月29日(金)から5月1日(日)の日程でフィリピン(マニラ)・シンガポールを訪問したところ、概要は以下のとおりです。

1 フィリピン訪問(4月29日)

<女性委員会委員長>
 フィリピンでは、2009年の基本法に基づき、各省が5%を女性関連予算とする取組を実施。経済、教育、平和安全保障、環境が優先分野。日フィリピンがジェンダー分野で連携していくことで一致。

<海外雇用庁長官及び海外労働者福祉庁長官>
 在留フィリピン人に対する在留資格の有効期間の延長等、日本の柔軟な対応に謝意。補佐官から、外国人在留支援センターを紹介し、技能実習生や特定技能外国人のさらなる訪日への期待を表明。

<フィリピン在留邦人(アジア開発銀行(ADB)関係者)との懇談>
 国際機関における女性活躍に関し意見交換を実施。ADBでは、女性が多く働く中小企業支援を強化、男性のみのパネルへの登壇を禁止する内規を運用。

モンタノ女性委員会委員長

オラリア海外雇用庁長官及びカクダック海外労働者福祉庁長官

フィリピン在留邦人(ADB関係者)との懇談

2 シンガポール(4月30日~5月1日)

<持続可能性・環境大臣との会談>
 女性の経済的自立の促進(男女間の賃金格差の解消や育児休暇制度等)、環境問題、デジタル教育を含む教育の拡充の重要性について意見交換を実施。

<社会・家庭振興大臣との会談>
 職場における機会均等や女性の保護等の女性政策を取りまとめたシンガポールの女性白書、女性活躍推進における教育の重要性について意見交換を実施。

<シンガポール国際仲裁センター(SIAC)視察>
 SIACはビジネスに関する紛争解決のハブであり、同種の他の機関に比して紛争解決まで短時間・低コストとして定評あり。日本の国際仲裁・国際調整施設(JIDRC)との協力及び法の支配を更に進めて行くことを確認。

<情報通信大臣との会談>
 コロナ禍における女性への影響、デジタル空間での女性の暴力への対応等の重要性について意見交換を実施。女性政策に加え、職場や家庭での意識改革が重要との認識で一致。 

<女性活躍を推進する在留邦人との懇談>
 シッターを活用し出産直後からフルタイムで勤務する女性、配偶者赴任制度を活用し赴任した女性の体験、海外における教育の苦労等について意見交換を実施。

<子育て中の女性邦人との車座>
 日本人学校中学部に特別支援学級を設置する必要性、水際措置における子育て女性等への配慮、英検準1級以上の受験を可能にする方策等について意見交換を実施。

フー持続可能性・環境大臣

マサゴス・ズルキフリ社会・家庭振興大臣

シンガポール国際仲裁センター視察

在留邦人(女性活躍)との懇談

テオ通信大臣

子育て中の女性邦人との車座