賃金・雇用に関する視察in高知県及び愛媛県

 令和6年2月29日(木)、3月1日(金)に、矢田総理補佐官は高知県、愛媛県において、企業及び労働局を訪問し、意見交換を行いました。

1 はぐみ農園の視察
 はぐみ農園は、ピーマン生産等を行っている法人です。環境制御装置を導入され、データ活用によるIT農業に取り組まれており、毎年売上げを伸ばされています。
 企業的経営を行われており、働きやすい環境づくりのため、週休2日を導入しているほか、行政職員の仕組みを参考に、キャリアパスに応じた賃金制度を導入しています。
 また、社員のモチベーションアップを目的に、評価基準を明確にした社内表彰制度を導入されています。さらに、技能実習生も受け入れ、地域との交流も積極的に行われています。

 
 
 

2 南海放送の視察
 南海放送では、経営トップが、社員がきちんと休める職場づくりをする必要があると決意し、働き方改革を宣言され、長時間労働を削減するため、「ルール改定」、「ツール整備」、「モラル改革」の順に取組みを進められました。具体的には、時間外労働の見える化や業務量10%カットに向けた取組みを進められたとのことです。
 その結果、2017年度と比較し、昨年度には、時間外労働の時間が全体で約3割減るとともに、職場の「いきいき度」も向上したとのことです。健康経営優良法人(大規模法人部門)に4年連続で認定されています。
 また、育児・介護休業を取った職員の同僚に手当の支給も行われており、男性の育児休業取得率は100%になっているとのことです。

 
 
 

3 愛媛労働局の視察
 愛媛労働局では、本局を視察したほか、ハローワークや労働基準監督署では、求職者や労働者等の状況に応じ、きめ細かな支援・対応を行っている様子を視察しました。
 また、愛媛労働局で独自の取組みとして行う、地元出身の漫画家の方と連携した、ハローワークや職業訓練に関するポスターの作成や動画の作成等のほか、スマートフォンで簡易に求人情報を見ることができるようにする取組みについて話を聞きました。