デジタル関連産業のグローバル化促進のための関係閣僚会議

 令和7年9月8日、林内閣官房長官は、総理大臣官邸で第3回デジタル関連産業のグローバル化促進のための関係閣僚会議を開催しました。

 会議では、デジタル関連産業のグローバル化促進に向けた各分野の取組について議論が行われました。

 林官房長官は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。

「本日は、デジタル関連産業のグローバル化促進のための関係閣僚会、議第3回になりますが、御参加をいただきまして、心より御礼を申し上げます。
 今回は、デジタル関連産業のグローバル化の前提となるセキュリティ分野からお二人、それからコンテンツ産業の中で実際に作品制作の担い手であるコンテンツのスタートアップからお一人、大変貴重なお話を伺わせていただきました。
 セキュリティ分野ですが、サイバーセキュリティ市場が世界的に拡大するという中で、海外展開も視野に入れたサイバーセキュリティ産業の振興、これが非常に大事であるということ、またやはりEU(欧州連合)というものの重要性というもの、こうしたものの御指摘をいただいて、大変認識を深めたところでございます。
 このため、政府機関自らが有望なセキュリティ製品を採用してスタートアップの実績作り、そして育成に貢献すること、将来的な技術進歩も見据えた上で産業基盤の強化をする。これが必要であると、こういうふうに考えております。
 また、コンテンツ分野のスタートアップのお話を伺いまして、世界的にアニメ需要が拡大している中で、人手不足が深刻化をしております。デジタル技術の活用などを通じて、地方の拠点設立、また小規模制作会社の雇用創出等につなげていってですね、このコンテンツ制作の基盤、中でも国内の基盤をですね、強固にするべき時期に来ていると、そういうふうに感じました。
 そのためには、そもそもアニメ制作会社などが収益性を高めて賃上げを行うという必要もあるわけですが、海外向けの大規模なコンテンツ制作は相対的にハイリスクであり、為替等のリスクもあるわけでございます。こうした制作に対して、要件を満たせば必ず支援を得られるだけの十分な支援規模、そして複数年・通年の支援、これが必要だというふうに考えております。
 今日も含めて3回の会議で大変貴重な御意見をお伺いいたしまして、論点も見えてまいりました。関係省庁におかれまして、諸施策の検討を集中的に行ってほしいと思っております。その上で、今月内を目途に第4回を実施し、そこで一旦、施策パッケージを取りまとめたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。お三方に再度御礼を申し上げて締めの御挨拶にします。ありがとうございました。」

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