地方創生ワカモノ会合

地域で活躍する、
地域を元気にするヒントが見つかる
地方創生ワカモノ会合、
全国8か所で開催

地方創生ワカモノ会合 in 名古屋


SDGsで、地域は変わる
SDGsまちづくりアイデアコンテスト表彰式
&蟹江教授のSDGs公開授業

2019年11月9日(土)開催実施レポート

地域で活躍する、地域を元気にするヒントが見つかる地方創生ワカモノ会合を、全国8か所で開催します。
名古屋では、全国の中学生・高校生から募集した「SDGsまちづくりアイデアコンテスト」の表彰式を行い、優秀作品に選ばれた5作品の皆様によるプレゼンテーションを実施しました。
また、SDGs研究の第一人者で、コンテストの審査委員長でもある蟹江憲史氏による「SDGs公開授業」を行いました。

日 時: 2019年11月9日(土)13:00~16:00(開場12:30)
会 場: 愛知県図書館 大会議室(愛知県名古屋市中区三の丸1丁目9-3)
参加費: 無料
主 催: 内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局、内閣府地方創生推進事務局
共 催: 愛知県、名古屋市
後 援: 外務省
企画協力: 一般社団法人 Think the Earth(SDGs for School事務局)

※敬称略・順不同

開会挨拶

田中 由紀

田中 由紀

内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局次長

SDGsや地方創生は、若い方たちに自ら考えてもらい、気づいていただくことが大事です。本日の会合が、地域にこそチャンスがある、地域の未来は明るくなる、自分たちでも何かができるのではないかということに気づくきっかけになり、地方創生の動きがさらに加速し、SDGsの達成に向けた動きが広がっていくことを期待しています。

近藤 雅俊

近藤 雅俊

愛知県政策企画局国際監

今年、愛知県はSDGs未来都市に指定されるなど、SDGsの達成に向けた取り組みを推進しています。本日の会合を通じて、皆様に改めて地方の多様性を知っていただき、特に若い方には、持続可能なまちづくりに何が必要かを考えるきっかけになることを期待しております。

髙岡 豊彦

髙岡 豊彦

名古屋市観光文化交流局観光交流部長

日本全国から選ばれた学生の皆さんの素晴らしいアイデアが、地域を越えて地方全体、さらには国全体など、もっと大きな変化を生み出していくことができるのではないかと思います。そして将来、本日の会合がいかに実り多きものだったかと振り返って思い出していただけるのではないかと期待しています。

地方創生に関する説明

田中 由紀

田中 由紀

内閣官房 まち・ひと・しごと創生本部事務局 次長

政府では地方創生を最重要課題の一つとし、まち・ひと・しごと創生総合戦略のもとに取り組んでいます。来年度から始まる第二期の戦略ではSDGsが重要な視点となります。持続可能に自立していくためには経済・社会・環境の3つを統合して政策を進めることが重要であり、国や自治体を始め、様々なプレーヤーが協力していく枠組みを作っていきたいと思います。

表彰式

「SDGsまちづくりアイデアコンテスト」で受賞した5団体の代表者に蟹江審査委員長より、表彰状の授与が行われました。

パネルディスカッション

最優秀賞
㈱氷川のぎろっちょ

最優秀賞次席
ソーシャルビジネス研究班

優秀賞
チームNICE

優秀賞
農産加工研究班NSB no.3

優秀賞
Sus-Teen!

受賞者プレゼンテーション

最優秀賞
「新·ムーンライト伝説 ~月夜の農業は、ワクワク感がたまらないよ♪~」

<チーム名> ㈱氷川のぎろっちょ
熊本高等専門学校 竹山実李
宇土市立鶴城中学校 堀川桃子
白百合学園八代白百合学園高等学校 上田友香
鎮西学園真和高等学校 髙木萌衣
熊本県立熊本商業高校 清田日和
対象地域:熊本県 氷川町

【プレゼンテーション概要】
「新·ムーンライト伝説」は、耕作放棄地を減らすために、満月を含む1週間、夜に農作業をやろうという事業です。昨年2月に中学生女子5人で会社を設立し、小中学生を巻き込んだ後継者の育成、婚活事業としての活用など、この事業に多くのものを結びつけて“一石五鳥”以上を目指しています。大好きな氷川町がもっと住み続けたくなるまちになるように、私たちも進化し続けます。

【審査員コメント】

地方創生と起業というSDGsで大事な点を、中高生ながら両方やっているのは素晴らしい、最先端の取組だと思いました。

(蟹江審査委員長)

大人顔負けの戦略と子どもらしさが見事にブレンドされていて、将来性を感じました。まちへの愛があふれているのもとても素敵でした。

(河口審査員)

すごいアイデアで、わくわく感もあり、夜に農業をやろうという視点をずらした発想も素晴らしいと思いました。様々な世代が関わっているのも素晴らしいです。

(山藤審査員)

特別な資産や道具などを必要とせず、ただ時間帯を夜にずらして考えるという、発想の転換で様々な地域の課題を解決し、乗り越えようとしたアイデアが素晴らしいと思いました。

(竹嶋審査員)

【受賞者コメント】
今回の地方創生ワカモノ会合は、私たちのプロジェクトについてプレゼンをしたり、いろんな方々とまちづくりやSDGsについてのお話しをしたりと、大変有意義で貴重な時間でした。沢山の方々が私たちのプロジェクトや会社に興味をもって下さっていること、また、私たちを応援して下さっていることを知り、今後の活動に対する意欲がより向上しました。いただいたアドバイスや経験を活かし氷川町の発展につなげていきたいです。

最優秀賞次席
「Kakishibuを世界基準に!」

<チーム名> ソーシャルビジネス研究班
京都府立木津高等学校 近美夕子
髙屋友里
伊藤一紗
対象地域:京都府 木津川市

【プレゼンテーション概要】
木津川市は渋柿の産地ということもあり、「柿渋」の耐久性や防水・消臭機能を活かし、紙袋等をコーティングしてレジ袋などに利用することを考えました。実際に機能性の検証実験を行い、行政や地元企業等と協力して生産・導入を目指しています。プラスチックごみは世界的な問題です。Kakishibuを世界基準にすることで木津川市を世界に誇れるまちにしたいです。

【審査員コメント】

地域にあるものを見直して、それが実は世界につながる、すごく使えるのになぜ使わないんだろうというところから発想しているのがいいと思います。この資源の発見、発想の仕方は他でも参考にできると思います。

(蟹江審査委員長)

技術の性能点検から、市場性、社会性、実現可能性までを調べ、さらに多くの人々を巻き込んだ戦略性に感銘をうけました。伝統技術である柿渋を現在のプラスチックゴミ解決に結びつける発想も素敵。3年後には柿渋がカタカナで世界に広まっているといいと思いました。

(河口審査員)

地域の資源を活用し、解決に向かう素晴らしいアイデアになっていたと思います。さらに行政としっかりパートナーシップを組み、全国が真似できる素晴らしい事例だと思います。

(山藤審査員)

プロジェクトタイトルも力強くて目指すところも明確だし、シンプルでいい。地域にある資産を活かして、日本発の取組みとして、世界に発信していけるものになるのではないかと思いました。

(竹嶋審査員)

【受賞者コメント】
今回は最優秀賞次席をいただきとても嬉しく思います。表彰式では他のグループのアイデアも聞くことにより、新たな刺激をもらうことができました。私たちのアイデアは木津川市役所の方や地元企業をはじめとし、様々な方の賛同と協力のもと創り上げたものです。このコンテストでの受賞を糧に実現に向けて、今後とも精力的に活動していきたいと思います。

優秀賞
「NICEツアー ~みんなで作ろう、森の楽園~」

<チーム名> チームNICE
根羽村立根羽中学校 佐藤颯太
鈴木琉央
石原世奈
北澤ひより
塩澤薫
水野莉音
対象地域:長野県 根羽村

【プレゼンテーション概要】
総面積の94%が森という根羽村に暮らしながら、普段は家の中でゲームをして遊ぶことも多く、森をうまく活かしきれていません。大人になっても帰りたくなる、人が集まる村にするにはどうすればいいか。私たちは、森の中で遊んだり泊ったりできる森のテーマパークを、2030年を目標に作ることを計画しました。その第一歩として2020年に体験ツアーを企画しています。

【審査員コメント】

地域の良い所を探そう、どういう村なら帰りたいかということをみんなが思っているというのが素晴らしいし、様々な地域にも広がりうるものだと思います。

(蟹江審査委員長)

自分たちにとっていいものは何か、実は森ではないか、背を向けてきた森に目が行くという流れが素晴らしい。青い鳥のように、一番の宝は自分たちの足元にあるのだ、外にばかり目を向けがちな大人に夢を見させてくれる素晴らしい企画だと思いました。

(河口審査員)

自分たちが大人になったときにどんな村だったら帰りたいかという大きな問いを立てて未来を想像し、バックキャスティングして考えていることに感動しました。

(山藤審査員)

森のテーマパークをいろいろな人を巻き込みながら少しずつ完成させていくというのは、まさに持続可能な取り組みそのものだと思います。「NICE」という名前のつけ方も魅力的でした。

(竹嶋審査員)

【受賞者コメント】
今回、優秀賞を受賞したことで私たち住んでいる根羽村のことを多くの人たちに知ってもらうことができてうれしかったです。また、私たちのアイデアや考え方が、大学生が行っていることと同じということを言っていただきました。自分たちが行っていることが認められて、とても自信になりました。来年のNICEツアーに向けてこれからしっかり準備していきたいと思います。

優秀賞
「地域が教材!「なかのうスタイル」 ~中標津発!地域創造型プロジェクト~」

<チーム名> 農産加工研究班NSB no.3
北海道中標津農業高等学校 佐藤日菜
土井上若那
対象地域:北海道 中標津町

【プレゼンテーション概要】
「なかのうスタイル」は、私たち高校生が、地域の小中学生と地元企業、農家、行政などを結びつけ、一緒に特産品開発や普及活動に取り組むことで、農産加工研究班の活動を持続的に発展させ、郷土愛を育んでいくことを目指しています。町全体をOne Teamに新たな活動にトライし、地域と共に中標津の未来を拓き、変革の激しい社会を担っていける大人になれるよう頑張ります。

【審査員コメント】

ネーミングも素晴らしいと思いました。現実的なアイデアで、小さい地域だからこそできるということもあると思います。世界的にも広がっていける発想があると感じました。

(蟹江審査委員長)

酪農は重労働にもかかわらず、地域の基幹産業、としてそれを愛し、情緒ではなく経済としっかり結びつけ、しっかりと計画を作り上げている点が大変すばらしい。それを大人からではなく自発的に自分たちでやっていこうというところがいいと思いました。

(河口審査員)

教育現場にお金が回っていくことを通じて、地域資源の見直しや持続可能な社会活動につながっていくと感じさせる、わくわくするようなプレゼンテーションでした。

(山藤審査員)

地域を知るだけでなく、教材にしてみんなで学んでいく、高校生が主体となって小中学生を巻き込んでいく、それによって継続性や郷土愛ができ、地域の課題が解決できるというのがとても素晴らしいと思いました。

(竹嶋審査員)

【受賞者コメント】
表彰式に参加し、慣れない空気に緊張はしましたが、普段味わうことのできない場所やプレゼンテーションの機会をいただき、良い経験になりました。そして、たくさんの作品の応募があった中から自分達の作品が選ばれたときは、驚きが大きかったですが、同時にとても嬉しく思いました。各グループの発表では目標の達成に向けて「自分達が抱えている問題は何なのか。それを解決するためには何をすべきか」が明確になっていて、とても勉強になりました。今回参加して本当に良かったです。ありがとうございました。

優秀賞
「ええがや!ナゴヤ!」

<チーム名> Sus-Teen!
名古屋国際高等学校 石川愛子
伊藤衣音
大島梨紗子
対象地域:愛知県 名古屋市

【プレゼンテーション概要】
名古屋にはたくさん魅力があるはずなのに、気づいていない、アピールしきれていない。私たちは“三英傑”を生んだ歴史に着目した「那古屋の星」や、伝統に着目して伝統野菜·八事五寸人参を使った「No!歩きスマホ Yes!歩きにんじん」というプロジェクトを考えました。おもしろそう、楽しそうという気持ちが持続可能な未来につながっていくと思います。

【審査員コメント】

SDGsの良い所は大きな目標を持つという所だと思います。大きな目標をもってそこから逆算して考える。名古屋はそんなにダメなのかなと思いましたが、だからこそ伸びしろはたくさんあるという発想は素晴らしい。

(蟹江審査委員長)

大都会でも、自分たちのまちとして、魅力は何かをしっかり踏みとどまって考えればこういうことができるんだと感じました。歩きスマホの代わりに歩き人参、それも伝統野菜で!という発想が高校生らしく、大人にも素晴らしいメッセージになったと思います。

(河口審査員)

SDGsの課題の中で「文化の継承」が弱いのではないかという指摘がありますが、地域の歴史や文化、自然資本の使い方を絡めると十分にできるのではないかと感じました。

(山藤審査員)

ピンチをチャンスに変え、地域の歴史や資産を最大限に活用しようという姿勢が良かったと思います。歩きスマホという現代的な課題を地域に昔からある名産品にんじんで解決するという発想はとてもおもしろかったです。

(竹嶋審査員)

【受賞者コメント】
日頃から「こんな街になったら楽しいな」と考えていたことがアイデアという形になり、このような賞も頂けて大変嬉しく思っています。
他の受賞者の方のプレゼンや審査員の方のお話を通してアイデアは無限であり、身近なヒントも無限にあることを実感しました。"楽しむ"ということを大切にアイデアを表現し続けたいと強く思います。

審査員総評

蟹江 憲史

蟹江 憲史

審査委員長

SDGsは世界共通の課題ですが、やり方が決まっていません。それぞれの地域なりの方法がたくさんあるというメッセージを最もよく受け取っているのが若者の自由な発想だと思いました。地方創生にこの発想を活かすことはとても大切だと思います。

河口 真理子

河口 真理子

審査員

自分たちが住むまちを、時に突き放した見方をしながら、そこをどう愛していくのかを考え、戦略や出口までちゃんと組み立てているのは素晴らしいと思いました。子どもたちから元気づけられ、教わることがたくさんあったと思います。

山藤 旅聞

山藤 旅聞

審査員

皆さんの言葉一つひとつがとても魅力的で、この素晴らしいアイデアを実現したいという、心震えるような感覚を覚えました。皆さんのアイデアが次の世代にもつながっていく、そんな素晴らしいスタートになったのではないかと思います。

竹嶋 理恵

竹嶋 理恵

審査員

皆さんのそれぞれの地域に対する熱い思いが伝わる素晴らしいアイデア、そしてプレゼンテーションでした。アイデアやプロジェクトをわかりやすく魅力的に伝えることは、賛同してくれる人を増やし、巻き込むためにははとても重要です。子どもも大人もなく、チームになっていろいろなことをやれたらいいなと思いました。

SDGs公開授業

「蟹江教授のSDGs公開授業」では、審査委員長の蟹江氏より中高生にも分かりやすくSDGsのエッセンスが学べる講演をいただくとともに、審査員の山藤氏を交え、これからSDGsを達成していくために、ワカモノたちへのメッセージをいただきました。

講演

蟹江 憲史

SDGsには環境と経済と社会、いろいろな観点が盛り込まれており、すべてが絡み合っているので、全体を見て総合的に考えることが重要です。SDGsの目標はそれを達成するために何をやればいいのかを考えるヒントになります。そのためには柔軟なアイデア、飛び越えた発想への転換が必要です。

トークセッション

パネルディスカッション
蟹江 憲史

蟹江 憲史

SDGsにおいて日本は先頭集団にいると思いますが、ここから先が勝負です。特に地方創生は非常に個性が活かせる分野です。日本の強みでもあるので、どんどん進めていってほしい。大人たちも同じ目線で耳を傾け、しっかりサポートしていってほしいと思います。

山藤 旅聞

山藤 旅聞

環境や社会に対して強い思いをもっている中高生の皆さんと、経済にも思いをもつ経験豊富な大人が出会い、一緒に考え、アイデアを広げていくことが大切です。SDGsをツールにして、新しいベクトルを作っていくチャンスの時代です。世代やセクターを超えた仲間を広げて、皆さんからどんどん発信していってください。