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【今月のピックアップ】特別陳列 お水取り

二月堂縁起 上巻(部分)(奈良・東大寺)

イベント開催情報

東大寺二月堂の「お水取り」は、奈良時代から一度も中断することなく続く仏教法会で、正式には修二会と言います。法会の目的は、仏の前で罪過を懺悔することで、現在は3月1日から14日間にわたっておこなわれる本行では、心身を清めた僧(練行衆)が十一面観音の前で宝号を唱え、荒行によって懺悔し、あわせて天下安穏などを祈願します。本展は、毎年、東大寺でお水取りがおこなわれるこの時季にあわせて開催する恒例の企画で、実際に法会で用いられる法具や、歴史と伝統を伝える絵画、古文書、出土品などを展示し、長い歴史のなかで育まれてきた「お水取り(修二会)」の世界の一端を展示室にて再現し、お水取りへの関心と理解を深めてもらう機会を提供します。また、本展は英語・中国語・韓国語による題箋等により、海外の方にもより楽しんでいただける環境を提供します。

イベント概要

イベント名
特別陳列 お水取り
期間
2019/2/8(金)〜2019/3/14(木)
開催場所
奈良県奈良市登大路町50番地 奈良国立博物館
主催団体
奈良国立博物館
URL
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/2019toku/omizutori/2019omizutori_index.html

インタビュー

本事業に関して、お話を伺いました。

―事業実施のきっかけは、どのようなものだったのでしょうか。

奈良国立博物館では仏教と関わりの深い美術作品や考古遺品の展示を通じて、仏教美術の魅力とそれを生み出した歴史や文化について伝える活動をしています。奈良の歴史や伝統を知るうえで、毎年春日大社で行われる「春日若宮おん祭」や東大寺で行われる「修二会(お水取り)」は欠かすことのできない行事です。そうした祭礼や法会について、展示を通して多くの観覧者にその魅力をを知っていただきたいと考え、展覧会を実施しています。

―この事業の目的は何でしょうか。

毎年、東大寺でお水取りがおこなわれる時季にあわせ、恒例の企画として開催しています。実際に法会で用いられた法具や、本尊十一面観音像を描いた絵画、お水取りにまつわるさまざまな古文書、二月堂周辺の発掘調査で出土した瓦や土器などを展示し、観覧者にお水取り(修二会)への理解を深めていただくことを目的としています。

重要文化財 十一面観音像(部分)(奈良・東大寺)

重要文化財 十一面観音像(部分)(奈良・東大寺)

―今後、本事業がどのように広がり、発展をしていくのでしょうか。その展望をお聞かせください。

お水取りは、天平勝宝4年(752)に東大寺の実忠和尚が初めて十一面悔過を執行して以来、「不退の行法」として一度も絶えることなく、約1260年にわたって実施され続けてきました。そこには東大寺が歩んできた長い歴史が刻み込まれています。こうした伝統文化について世代を超えて継承してゆくことの大切さを、日本人のみならず昨今増加の一途をたどっている外国人観光客にも伝えていきたいと思います。