令和7年10月9日(木)午前

更新日:令和7年10月9日 内閣官房長官記者会見

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北川進京都大学特別教授のノーベル化学賞受賞について

 まず、私(官房長官)から。昨日8日、本年のノーベル化学賞を、北川進・京都大学高等研究院特別教授が受賞されましたことを大変喜ばしく思います。昨晩、首相官邸ホームページに、北川教授の受賞や業績への祝意・敬意をお示ししたところでございます。また、本日、石破総理から直接、オンラインでお祝いの言葉をお伝えする予定でございます。今回の受賞理由は、金属有機構造体の開発に対するものと発表されておりまして、すなわち、いわゆる「多孔性材料」につきまして、その空洞の大きさを自由に変えることのできる新しい構造体の作製手法を開発された、このことに対する御功績となります。この開発は、金属有機構造体が特定の物質を捕捉・貯蔵できる特性を有するために、例えば、二酸化炭素を回収・吸着することでGX(グリーン・トランスフォーメーション)の促進に寄与することが期待されるなど、人類全体に多大な恩恵をもたらす研究成果であります。この受賞によりまして、日本のノーベル賞受賞者は30名と1団体となります。特に、21世紀以降の自然科学系3分野の受賞者数は更に1名を加えて21名となりまして、米国に次いで、引き続き第2位となっております。政府としては、坂口教授、北川教授に続くような優れた研究成果の継続的な創出のため、引き続き、優秀な研究者が安心して自らの研究に打ち込める環境の整備や創造性豊かな若手研究者の育成・確保などに取り組みまして、様々な分野における我が国の研究開発力を総合的・抜本的に強化してまいります。私からは以上です。

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