令和7年12月9日(火)午前
動画が再生できない方はこちら(政府広報オンライン)
閣議の概要について
おはようございます。それでは、私(官房長官)から閣議の概要について申し上げます。一般案件等11件、法律の公布、政令、人事が決定をされました。大臣発言としては、高市内閣総理大臣、城内大臣及び財務大臣から「令和8年度予算編成の基本方針について」、それぞれ発言がありました。
閣僚懇談会においては、私から「北朝鮮人権侵害問題啓発週間への協力について」、申し上げました。
北朝鮮人権侵害問題啓発週間について
その内容ですが、毎年12月10日から16日までは、法律で北朝鮮人権侵害問題啓発週間とされております。この週間については、国民が、拉致被害者や御家族の思いを共有するとともに、拉致被害者を「取り戻す」という強い意思を北朝鮮に示す機会としたいと考えております。本日の閣僚懇談会では、全閣僚に、拉致被害者の救出を求める国民運動のシンボルであるブルーリボンの引き続きの着用と、それぞれが所管する政策分野の関係者の皆様に対しても、拉致問題への理解・関心を高めていただけるよう、広く啓発への協力を呼び掛けたところです。12月13日には、東京において、政府主催シンポジウムを開催します。拉致被害者等御家族の方々から「生の声」を発信いただき、私も主催者として参加をする予定です。ぜひ多くの方に御来場いただきたいと思っております。
青森県沖を震源とする地震について(3)
次に、青森県東方沖を震源とする地震についてでございます。昨日23時15分頃、青森県東方沖を震源とする地震が発生し、青森県八戸市において、最大震度6強の強い揺れを観測しました。この地震に伴い、北海道、青森県、岩手県の太平洋側沿岸に津波警報が発表されていましたが、本日2時45分に津波警報は津波注意報に切り替わり、6時20分には全て解除されました。原子力施設については、異常があったとの報告は受けておりません。これまでのところ、負傷者30名、住宅火災1件などの報告を受けており、引き続き被害状況の把握に努めております。ライフラインについては、停電は、青森県約10戸発生、断水は、青森県及び岩手県において約480戸発生、通信障害は被害情報はありません。以上の報告を受けているところです。交通関係については、高速道路は、1路線10区間で通行止めが発生、鉄道は、東北新幹線で盛岡~新青森駅間で運転見合せ、在来線で2事業者12路線で運転見合せ、私鉄で3事業者5路線で運転見合せとの報告を受けております。国民の皆様におかれては、今後1週間程度、最大震度6強程度の地震の発生に注意いただくとともに、揺れの強かった地域にお住まいの皆様は、自治体の避難情報のほか、テレビ・ラジオ・インターネットなど、情報にも注意して行動をいただくよう、お願いをいたします。また、今回の震源位置や地震の規模を精査した結果、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表されました。「北海道・三陸沖後発地震注意情報」については、北海道から三陸沖にかけての地域で、大規模地震が発生する可能性が平時より高まっていると評価されるものであります。国民の皆様におかれては、実際に大規模地震が発生するかどうかは不確実であることを十分に御理解をいただいた上で、「自らの命は自らが守る」という原則に基づいて、防災行動をとっていただくようお願いをいたします。今回の地震による被災地域か否かにかかわらず、防災対応をとるべき地域の皆様は、今後1週間程度、気象庁や自治体の情報に留意をください。また、安全な避難場所・避難経路の確認、御家族との連絡手段の確認、家具の固定、非常食などの備蓄の確認等、日頃からの地震の備えの再確認をしていただくとともに、昼夜問わず津波警報等が発表されても速やかに避難し、命を守ることができるよう、すぐに逃げられる態勢の維持や非常持出品の常時携帯など、避難の備えをしていただくようお願いをいたします。その上で、社会経済活動を継続していただくようにお願いをいたします。冒頭発言は以上になります。