令和7年12月9日(火)午前
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青森県沖を震源とする地震について(2)
昨日23時15分頃、青森県沖を震源とする地震が発生し、青森県八戸市において、最大震度6強の強い揺れを観測しました。この地震に伴い、北海道、青森県、岩手県の太平洋側沿岸に津波警報が発表され、高いところで3メートル程度の津波が予想されており、岩手県・久慈港等において、1時09分に70センチの津波が観測されたとの報告を受けております。警報が発表されている地域の皆様は、直ちに高台や避難ビルなどの安全な場所に避難をしてください。また、青森県六ヶ所村に所在する原子力施設については、現在、確認中との報告を受けておりますが、その他、原子力施設については、現在のところ、異常があったとの報告は受けておりません。人的被害については、本日1時15分時点で確認中と報告を受けております。また、震度6強を観測した八戸市を始め、被災地域を中心に火災、停電が発生をしており、110番、119番通報が複数寄せられております。ライフラインについては、断水、通信障害等の被害情報はありませんが、岩手県で停電が約800戸発生しているとの報告を受けています。交通関係については、高速道路は5路線22区間で通行止めが発生、鉄道は東北新幹線で福島-新青森駅間で運転見合せ、在来線で2事業者8路線で運転見合せ、私鉄で2事業者2路線で運転見合せとの報告を受けております。このほか、自衛隊のヘリ等を活用し、被災地域の被害状況を確認しているところです。迅速に被害の全容を把握するとともに、被害が確認された場合は、速やかに被災者の捜索・救助を行います。また、地震による被害状況及び現地の対応状況等を把握するため、青森県に内閣府調査チームの派遣を決定いたしました。
国民の皆様におかれては、今後1週間程度、最大震度6強程度の地震の発生に注意いただくとともに、揺れの強かった地域にお住まいの皆様は、自治体の避難情報のほか、テレビ、ラジオ、インターネットなどの情報にも注意して行動いただくよう、お願いをいたします。また、今回の震源位置や地震の規模を最終的に精査した結果、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表される予定であり、この後、内閣府・気象庁から会見で詳しい説明がなされる予定です。「北海道・三陸沖後発地震注意情報」については、北海道から三陸沖にかけての地域で、大規模地震が発生する可能性が平時より高まっていると評価されるものであります。同注意報が発表された場合には、被災地域か否かに関わらず、被害が想定される地域の皆様は、今後1週間程度、気象庁や自治体からの情報に留意するとともに、家具の固定等、日頃からの地震の備えの再確認に加え、揺れを感じたらすぐに避難できる態勢を整えてください。繰り返しになりますが、地震に伴い、津波警報が発表され、高いところで3メートル程度の津波が予想されています。直ちに高台や避難ビルなどの安全な場所に避難してください。津波が到着しても、第2波、第3波がより大きくなって到達することもあるため、津波に関する情報に十分注意し、警報が解除されるまで、安全な場所から離れないようにしてください。私(官房長官)からは以上になります。