日・チリ首脳会談等
平成30年2月23日、安倍総理は、総理大臣官邸でチリ共和国のミチェル・バチェレ・ヘリア大統領と首脳会談等を行いました。
儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょうに続き、両首脳は会談を行い、その後、署名式及び共同記者発表が行われ、日・チリ共同プレス発表(骨子(PDF)/仮訳(PDF)/英文(PDF) )が発出されました。
最後に、総理は、総理大臣公邸で晩餐会を開催し、挨拶で次のように述べました。
「改めて、バチェレ大統領の訪日を心から歓迎します。4年前、私がチリを訪問した際は、雪をかぶったアンデスの山々の美しさに感嘆しました。今回の訪日では是非、バチェレ大統領に日本を堪能していただきたいと思います。
日本とチリは、昨年、国交樹立120周年を迎えましたが、その絆はチリにおける日系人コミュニティにとどまるものではありません。
例えば、日本が輸入するサーモンの半分以上はチリ産です。しかし、もともとチリにサーモンは生息していませんでした。JICAの技術協力がチリのサーモン養殖に少なからぬ貢献をしたことをうれしく思います。正に、ウィン・ウィンの協力と言えるのではないでしょうか。
私がチリを訪問した際、新たな銅山の開所式に出席しました。チリは、世界最大の銅の産出国であり、日本にとっても最大の供給国です。私たちが毎日使っている十円玉も、その起源をたどれば、かなりの部分はチリから来ているのかもしれません。
日本のお茶の間では、チリは何と言ってもおいしいワインで知られています。2015年に日本が輸入したワインボトルの数で、チリはフランスを抜いてトップとなりました。このことはフランスの大統領の前では申し上げることはできません。
このように、両国の間には幅広い分野にわたる交流があります。本日の晩餐会には、このようなすばらしい友好関係を、政治、経済、文化など様々な分野で支えるリーダーの方々を各地から御招待しました。この場をお借りいたしまして感謝申し上げますとともに、今後とも両国関係の発展に御尽力いただくようお願いしたいと思います。
それでは、バチェレ大統領と御列席の皆様の御健勝、そして日本とチリの関係がますます発展していくことを祈念いたしまして、杯を上げたいと思います。サルー。」