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首相官邸 Prime Minister of Japan and His Cabinet
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平成25年10月9日水銀条約外交会議における内閣総理大臣メッセージ

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 水俣条約へ命を吹き込む会議が、遂に始まりました。皆様方の努力に敬意を払い、この日を迎えられたことをお祝いいたします。私はいまブルネイにおりまして、水銀被害の撲滅に向けた、画期的な条約を採択する大切な会議に、参加できないことが残念でなりません。
 6歳になるか、ならないかの少女をはじめ、4名の患者が報告され、水俣病が公式に確認されてから、60年の歳月が流れようとしています。東洋では、60年で「暦がめぐる」といいます。このたび、「水俣」の名をつけた水銀規制の条約をもたらす会合が、所もここ、水俣で開かれることに、今昔の感、ひとしおなるものがあります。この間、水銀による病に倒れた人々に哀悼の意をささげ、闘病を続ける方々に、心よりのお見舞いを申し上げます。
 水俣病の恐ろしさを知り、子供だった私を含め、日本人は衝撃を受けました。それは国民を挙げて痛切な反省となり、世代を継ぐ努力を生みます。今や日本が用いる水銀の量は、1960年代の、わずか0.4%に減りました。経済の規模は、その間に、とても大きくなったにもかかわらずです。
 水銀による被害と、その克服を経た我々だからこそ、世界から水銀の被害をなくすため、先頭に立って力を尽くす責任が、日本にはあるのだと思います。
 大気へ出る水銀の量を減らすには、石炭火力の効率化が欠かせません。川に流れ出る水銀も、減らさなくてはなりません。グローバルな「マーキュリー・ミニマム」の環境を、私達の世代で築くため、私は、日本がもつ技術と経験を、今までにも増して、世界に提供すべきだと考えました。ここで皆様に、わが国は今後3年、途上国の環境汚染対策として、総額20億ドルの支援を実施することをお約束します。
 ミ・ナ・マ・タと、4つの母音をもつ言葉は、日本の地名だと覚えていただけるでしょう。それは、水銀の危険に対する、また対策の必要に対する、変わらぬ警告の言葉です。
 それ以上に、希望の言葉です。水俣の海は、輝きを取り戻しました。魚はもちろん、サンゴさえ、多くの種類を数えるといいます。努力は、いつか、報われることを教えています。
 会議の成功をお祈りし、水銀被害の撲滅へ向けた、各国のさらなる結束を提唱し、私のご挨拶といたします。
 ありがとうございました。

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