本文へ移動

首相官邸 Prime Minister of Japan and His Cabinet
言語選択
English
中文
表示選択
PC
モバイル
文字サイズの変更
中
大

平成27年7月26日国際女性ビジネス会議

メイン画像:挨拶する安倍総理

挨拶する安倍総理

  • サムネイル:挨拶する安倍総理

 平成27年7月26日、安倍総理は、都内で開催された「第20回国際女性ビジネス会議」に出席しました。

 総理は、挨拶の中で次のように述べました。

「本日は、日本各地で、また海外で活躍をされている女性の皆さんと、こうしてお目にかかれることができることを大変楽しみにして、やってまいりました。
 政権発足から2年半、すべての女性が輝く社会の実現を、政権の最重要政策の1つとして言い続けて取り組んでまいりました。今日も出席している森まさこ大臣は、安倍第2次政権の女性活躍の担当大臣として、大きな成果を残してくれました。
 この2年間で、仕事を持って活躍する女性は90万人以上増えました。役員として活躍する女性の数も、これまでの6倍のスピードで増加をしています。国際的にも、こうした日本の変化は高く評価されています。OECDは、先日発表したレポートの中で、女性がより積極的に労働市場に参加をしていることを評価し、日本経済の成長を牽引していると述べています。一方でOECDは、より多くの女性が、キャリアの階段を上がることができるようにするため、更なる努力を求めると付け加えることも忘れていませんでした。
 女性の皆さんの活躍を阻害する障壁を取り除くため、政府は手を緩めることなく取り組んでまいります。長時間残業が代名詞の霞ケ関の役人たちは、今『ゆう活』に取り組んでいます。早めに出勤し、早く帰宅する。そして、夕方の時間帯をプライベートや家族との時間に充てる。『ゆう活』が始まって、ただ始業時間が早くなっただけではないかという批判も聞こえるわけですが、しかし、何か始めなければ、何も世の中は変わらないわけです。『ゆう活』が始まった7月1日は、『ゆう活』に取り組む職員の65%が定時に仕事を終えています。22万人の国家公務員のみならず、地方公共団体や民間企業も参加するこの運動ですが、社会全体の働き方を見直す、そして、促すきっかけとしなければならないと思います。
 私も7月1日には、明るいうちに官邸を離れ、美術館で絵画を鑑賞し、下町の定食屋で一杯楽しむという時間を持つことができました。もっとも一杯楽しむ、この定食屋での一杯が終わるまで、私の秘書官は私に付き合いますから、彼らの、彼女たちの仕事は終わっていなかったのかもしれませんが、まだぎこちはないですが、スタートしたばかりですので、こうした活動を通じて、今の働き方を変えていくきっかけにしていきたいと思っています。
 これまでのような長時間労働を前提とした社会では、女性が幅広い分野で活躍することは難しいでしょう。労働生産性を上げていくためにも、我が国にはびこる長時間労働の慣行を見直していかなければなりません。同じ時間でも、より効率よく働く。そして充実したプライベートと休息が豊かな発想を生み出す。日本が直面する少子化を解決するためにも、労働時間の改革が必要であります。政府の調達でも、ワークライフバランスに取り組む企業をより積極的に評価する仕組みを導入し、女性の活躍を応援してまいります。また、有給休暇をしっかりと取得することができるようにするなど、労働法制の見直しもどんどん進めてまいります。
 昨年、輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会が行動宣言を発表しました。日本を代表する企業トップの皆さんが、女性の活躍を応援するため、自ら行動することを宣言しました。経営トップ層の意識は、明らかに変わり始めています。女性登用が進んでいる企業は、経営上も優位に立っていることがわかっています。ある調査会社の分析によれば、女性役員を登用している企業は、女性役員がいない企業と比較して、なんと3割以上も株価が高くなっています。投資家も女性役員の登用状況について高い関心を寄せているとの調査結果が出ているのです。
 現在、国会で審議中の女性活躍推進法案が成立すれば、全ての大企業が女性活躍のための計画を策定することとなります。この計画を実行性あるものとするためにも意欲ある女性の皆さんが職場で継続して活躍し、キャリアアップすることができるよう政府は一層の支援を行ってまいります。出産・育児や介護といったライフイベントを支える多くの女性がキャリアを継続できることは大変重要です。保育待機児童解消加速化プランを確実に実施していくため、保育士の確保に力を入れてまいりました。また、保育休業中や、復職後に積極的に能力開発に取り組みたいという女性の声に応えるため、そうした訓練メニューを導入する企業を更に支援してまいります。一方で女性の皆さんには、御家族の介護のために職場を離れる方々も多いという現実があります。介護で家族を支えながら、仕事を続けやすくするため、介護休業や介護休暇が柔軟に取れる制度作りにも取り組んでまいります。
 女性の皆さんが持つ可能性は多様かつ無限であります。その可能性を生かして、我が国の成長を引っ張っていっていただきたいと思います。これまで理工系の分野で活躍する女性は、比較的少なく、積極的に理工系の女性を採用したいという企業から、候補者が少ないと嘆く声を聞きました。このため中学校、高校段階から、理系分野に関心を持ち、キャリアプランを描くことができるよう産学官の関係者が連携して、『リケジョ』を育成するネットワークを立ち上げていきます。
 5月に神戸を訪問した機会に、女性起業家の方々とお会いすることができました。育児の経験、また震災の辛い経験なども踏まえ、心のこもったビジネスを立ち上げられておられました。また、学生のころから起業にチャレンジする元気な女性もおられると聞いています。豊かな発想で社会に新たな刺激を与える女性の起業が更に活発になるよう政府としても支援を行っていきます。創業経験者、地域の金融機関や中核企業が連携した、女性起業家の支援ネットワークを各地で立ち上げていきます。
 先月、私はドイツのエルマウで開催されたG7サミットに参加をいたしました。ヨーロッパの山々に囲まれた美しい渓谷のリゾート地で合意された首脳宣言では、ドイツのメルケル首相のリーダーシップの下、女性の起業を更に活発にしていく。そして、世界の全ての女性の労働参加を促していくことが盛り込まれました。このムーブメントは、日本が議長国となる来年の伊勢志摩サミットに引き継いでいきます。
 来月には昨年に続き、東京で内外の女性リーダーの集まる『WAW!』を開催します。今年のテーマは、『WAW! for ALL』。様々な立場や世代の女性や男性が共に考え、共に社会を変革していこうというメッセージです。今年は特に長時間労働や男女の役割分担意識の変革を訴えます。また、シングルマザーや非正規雇用の女性など、様々な立場の女性にも御参加いただく予定です。さらに防災、平和構築など女性を取り巻く世界的課題についても議論していただきます。『WAW!』の成果を来年のサミットへも生かしていきたいと思います。
 私は、日本の、そして世界の女性が更に輝くことができるようにチャレンジを続けていく決意です。昨年も参加させていただきましたが、昨年の会よりも男性の数が増えたような気がします。通常は、今日の会合は女性の数が増えましたねというセリフを言うことになっているのですが、男性の数も増えてきた。言わば、女性の参画、女性の活躍は国民的な課題になってきた、理解が深まってきた証左ではないのかと思います。日本の未来は女性が輝くことができる社会を作ることができるかどうかにかかっています。日本のエネルギーは正に多様性、ダイバーシティから生まれてくるかと思います。今日お集まりの皆さんと共に、そういう日本を作っていきたいと思います。共に頑張ってまいりましょう。ありがとうございました。」

関連リンク

ページの先頭へ戻る

内閣官房内閣広報室
〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1

Copyright © Cabinet Public Relations Office, Cabinet Secretariat. All Rights Reserved.