日中韓首脳共同記者発表

平成27年11月1日
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【安倍総理大臣】
 アンニョンハシムニカ。皆さんこんにちは。
 日本と韓国と中国は、お互いに隣国であります。隣国であるがゆえに、難しい問題もありますが、だからこそ私は、かねてから首脳レベルの会談を行い、話し合いを進めていくべきであると繰り返し述べてまいりました。
 このたび、朴槿恵大統領のイニシアティブによって3年半ぶりに日本、韓国、中国の3か国の首脳によるサミットが開催されたことは、3か国にとって、そして地域にとって画期的なことでありました。
 ここにいる、朴槿恵大統領、そして李克強首相と胸襟を開いてこの地域の平和と繁栄のために大変率直な意見交換をこのたび行うことができたと考えています。
 3か国は、経済的にも極めて密接なつながりを持ち、大きな可能性を持っています。日韓中FTAについて、交渉を加速するよう努力していくことで、一致をいたしました。アジア・太平洋に自由でフェアな経済圏を創る、野心的な取組であるTPP交渉が先般、大筋合意に至りましたが、私からは、日韓中FTAについても包括的かつハイレベルの協定を早期に妥結すべきである旨、訴えました。
 経済以外にも、3か国で協力を進められる分野は、数多くあります。本日の会談で、環境、防災、青少年交流、そういった分野で協力を拡大していくことで一致できたことを大変嬉しく思います。
 地域情勢に関しては、北朝鮮について、日本にとって最重要課題である拉致問題の解決に向け、私から両首脳に対して強く訴えかけました。
 挑発的な行動を自制し、国連安保理決議や六者会合共同声明を遵守し、非核化に向けた具体的な行動を取るよう、3か国で連携して北朝鮮に強く促していくことを、首脳レベルで確認できたことは大きな成果であります。
 本年、ASEAN共同体が発足することを踏まえて10周年を迎える東アジアサミットを強化し、アジアの平和と繁栄に共に貢献していく意思も確認いたしました。
 さらに、気候変動への対応、持続可能な開発の促進など、国際社会が抱える諸課題についても話し合い、そして協力をしていくことで一致いたしました。
 日本、韓国、中国の3か国は、地域の平和と繁栄、さらには国際社会の安定に大きな責任を共有しています。世界が直面する様々な課題について、協力してその責任を果たしていくことが期待されます。
 3年半ぶりに開かれた本日のサミットを通じ、日韓中の3か国による協力プロセスを正常化させることができたことは大変大きな成果であります。
 来年は、日本が議長国として日韓中サミットを主催いたします。本日の前向きな議論を出発点に、来年日本で行われるサミットを実り多きものにしていきたいと考えています。
 最後に、今回のサミットを主催していただいた朴槿恵大統領と、そして私達を温かく迎えていただいた韓国の国民の皆様に、心から感謝申し上げたいと思います。
 カムサハムニダ。ありがとうございました。

総理の演説・記者会見など

これまでの総理の演説・記者会見など

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