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首相官邸 Prime Minister of Japan and His Cabinet
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平成29年9月14日高速鉄道起工式典 安倍総理スピーチ

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 ナマスカール(こんにちは)。今日という日は、歴史的な日です。日印関係の新たな章を開き、インド高速鉄道の第一歩となるこの瞬間に立ち会うことは私の至上のよろこびです。日印協働プロジェクトの決定から2年。式典の実現のための関係者の御尽力に心から敬意を表します。
 ちょうど10年前、私はインド国会で演説する栄誉に浴しました。日印関係は、世界で最も可能性を秘めた2国間関係である。強いインドは日本のため、強い日本はインドのため。この私の信念を強調し、インド洋と太平洋という2つの海の交わりを担う日印両国の絆が必然的に導く、光あふれる未来について述べました。
 今日この日、その光あふれる未来の一端が、確かな姿を現しました。
 思い起こせば、1964年、日本の高度経済成長はその年から始まりました。日本は、第二次世界大戦の敗戦で焼け野原になった。これを乗り越え、新たな日本へ生まれ変わる。これまでにない前人未到の速さの高速鉄道を完成させるために、政界、官界、経済界、技術者、国民が一致団結しました。そして1964年、ついに新幹線が開業したのです。
 日本経済が、社会が、人々の生活が変わりました。東京、名古屋、関西は日帰り出張圏となり、新幹線は、スズキ、トヨタを始め皆様が知る世界の工場をつなぐ大動脈となったのです。日本は、年率成長率が平均10%を超える高度経済成長に突入し、そして先進国の仲間入りを果たしました。
 私の友人であるモディ首相は、世界的、先見的な視野を持つリーダーです。そしてそのモディ首相は、2年前に決断しました。インドに高速鉄道をつくる、新たな先進国としてのインドをつくるという決意です。そして日本の新幹線を選んだ。私は、そして日本政府と日本の企業は、一丸となってそのモディ首相の決断を全面的に支援する決意です。
 既に日本からの技術者は100名を超え、日印の技術者が顔を突き合わせ、昼夜を問わず激しい議論を戦わせています。日本の技術者のものづくり魂とインドの技術者の実行力。日印の技術者が協力すればできないことはない。
 日本は、メイク・イン・インディアにコミットしています。日本の高い技術とインドの優れた人材が協力すれば、インドは世界の工場になる。日本の企業も真剣です。川崎重工とBHEL(バーラト重電機)が高速鉄道車両に関する協業を行うこととなりました。新幹線は、このサバルマティから全インドへ広がる。インド中を巡る新幹線のために、全てのインド人のために、日本の官民が汗をかきます。
 日本の新幹線は開業以来死亡事故ゼロ、世界一の安全を誇ります。日本は今年に入って既に3度にわたり鉄道安全の専門家をインドに派遣しました。日本は、新幹線に代表される鉄道安全の知見を惜しみなく共有し、インド全国で鉄道の安全確保に協力します。
 私はもう一つ強調したいと思います。今や日印の協力は、2国間のみならず、インド太平洋のルールに基づく国際秩序を主導する、真に特別で戦略的かつグローバルなパートナーシップに発展しています。
 日本とインドは、自由、民主主義、人権、法の支配などの基本的価値と戦略的利益を共有しています。アジアで培われた伝統である、多元主義、寛容、さらには力による現状変更を認めず、紛争の平和的解決という大原則の守護神となれるのは、アジアの二大民主主義国である日本とインドです。日印で守るべき価値をインド太平洋に広げ、相互の成長に拍車をかけていかなければなりません。
 インド太平洋地域の全ての国が、自由で、開かれ、持続可能な開発を望んでいる。領土主権を尊重し、現地の雇用を尊重し、国民が望む開発計画に沿った開発を望んでいる。そのために日印は協力を強化します。
 日本はジャパン、その日本とインドが協力すれば、ヒンディー語のジャイ、すなわち勝利することができます。ジャイ・ジャパン。ジャイ・インディア。そのために私はモディ首相と力を合わせます。
 昨日、私が空港に着いて、そして街頭をずっと車でモディ首相と共に走った際、地域の皆様から受けたあの大変な歓迎、私は忘れることはないでしょう。
 私は、大好きなグジャラート、そして大好きなインド発展のために貢献できることをうれしく思います。そして皆様の前で、日本は現在もそしてこれからも友人であり続けることをお誓いいたします。
 私が、数年後にこのアーメダバードの地を訪れるときには、モディ首相と新幹線に乗って、美しいアーメダバード・ムンバイ間の車窓を見ながら語り合えることと思います。ダンニャワード(ありがとうございました)。

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