動画と発言全文はこちらから。
第6回会合の終了直後の会見で発表された概要は、次の通りです。
(会見者=枝野経済産業大臣) 発言要旨はこちら/全文はこちら
※これまでの四大臣会合の開催日時は、以下の通りです。
第1回:4月3日19時-20時10分 第2回:4月5日18時10分-19時30分 第3回:4月6日17時30分-18時20分
第4回:4月9日19時-20時20分 第5回:4月12日17時20分-18時50分 第6回:4月13日18時30分-19時20分
出席者:野田総理、藤村内閣官房長官、枝野経済産業大臣、細野原発事故担当大臣
■再起動の判断にあたって
○「安全性」と「必要性」の関係
○「安全性」を確認する“物差し”
■大飯原発3・4号機再起動の
○「安全性」に関して
○「必要性」に関して
■野田総理の「原子力政策・エネルギー政策」に関する発言
■今後の「望ましいエネルギー・ミックス」に関する4つの基本的方向
■「脱・原発依存」への道筋

東電福島第一原発事故後、さまざまな検証を重ねた結果、安全性に関する判断基準を以下の3つに取りまとめました。これは、事故後1年間の取組みの集大成です。
「東京電力福島第一原子力発電所を襲ったような地震・津波※が来襲しても、炉心及び使用済み燃料プール等の冷却を継続し、同原発事故のような燃料損傷には至らないこと」が確認できること。
※同原発には、設計上の想定を9.5m上回る最大遡上の高さの津波と、設計上の想定の約1.1倍の地震が来襲。

東電福島第一原発を襲ったような地震・津波※に見舞われても、各種の対処により、「水素爆発・炉心損傷には至らない」ことを、ストレステストによって確認します。
※同原発には、設計上の想定を9.5m上回る最大遡上の高さの津波と、設計上の想定の約 1.1倍の地震が来襲。
上記図示は、ストレステストのごく一部です。詳細に関しては、下記をご覧ください。
<東京電力株式会社福島第一原子力発電所における事故を踏まえた既設の発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価に関する 評価手法及び実施計画>
原子力安全・保安院がとりまとめた下記の30の安全対策に基づいて、さらなる安全性、信頼性向上のための対策の着実な実施計画が、事業者により明らかにされていること。
さらに、事業者自らが安全確保のために必要な措置を見出し、実施し続けるという事業姿勢が明確であること。
―東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故の技術的知見に関する意見聴取会(3月28日策定)―
| ○外部電源対策 | 対策1 外部電源系統の信頼性向上 対策2 変電所設備の耐震性向上 対策3 開閉所設備の耐震性向上 対策4 外部電源設備の迅速な復旧 |
| (1)所内電気設備 | 対策5 所内電気設備の位置的な分散 対策6 浸水対策の強化 対策7 非常用交流電源の多様性と多様性の強化 対策8 非常用直流電源の強化 対策9 個別専用電源の設置 対策10 外部からの給電の容易化 対策11 電気設備関係予備品の備蓄 |
| (2)冷却・注水設備対策 | 対策12 事故時の判断能力の向上 対策13 冷却設備の耐浸水性確保・位置的分散 対策14 事故後の最終ヒートシンクの強化 対策15 隔離弁・主蒸気逃がし弁の動作確実性の向上 対策16 代替注水機能の強化 対策17 使用済燃料プールの冷却・給水機能の信頼性向上 |
| (3)格納容器破損・水素爆発対策 | 対策18 格納容器の除熱機能の多様化 対策19 格納容器トップヘッドフランジの加温破損防止対策 対策20 低圧代替注入への確実な移行 対策21 ベントの確実性・操作性の向上 対策22 ベントによる外部環境への影響の低減 対策23 ベント配管の独立性確保 対策24 水素爆発の防止(濃度管理及び適切な放出) |
| (4)管理・計装設備対策 | 対策25 事故時の指揮所の確保・整備 対策26 事故時の通信機能確保 対策27 事故時における計装設備の信頼性確保 対策28 プラント状態の監視機能の強化 対策29 事故時モニタリング機能の強化 対策30 非常事態への対応体制の構築・訓練の実施 |
下記の図の○をクリックすると、それぞれの詳細資料がご覧になれます。
四大臣会合による検証の結果、大飯原発3・4号機については、上記3点の安全基準をすべて満たしていることが確認されました。詳細は、下記をご覧ください。
関西電力と試算を行ったところ、すべての原発が停止したまま夏を迎えたとすると、
仮に20%の電力不足に節電で対応しようとすると、下記のような試算になります。
※平成22年8月19日(14:00~15:00)関西電力の最大ピーク需要「3095万kw」で試算
※原発を再起動しない場合における今夏の電力需給の見通しに関しては、こちらのページをご覧ください。
また、万が一にも、突然のブラックアウト(停電)が起こった場合には、暮らしに不便が生じるだけでなく、
安全・安心に関わるリスクも考えられます。
(記者発表『計画停電の実施について』)
『今回の計画停電については、周知期間が短く、対象となる人口が非常に多いこともあり、開始に当たって、若干の混乱も予想されます。こうした中、人工呼吸器をお使いの方々など、停電により支障の生じる患者さんなどもおられます。その対応にも万全を期しておりますが、そうした方々のご不便をできるだけ軽減するためにも、東京電力管内の国民の皆様の節電へのご協力が必要です』
(原子力発電所に関する四大臣会合(第6回)終了後の記者会見)
『私は昨年3月、初めての計画停電を実施する際、内閣官房長官として対応をいたしました。人工呼吸器など、生命の維持に欠かすことができない機器が早期からの計画停電によって、ご本人、ご家族の知らないうちに停止する可能性がありました。こうしたことは、絶対に避けなければならないということで、全ての患者の皆さんと1人残らず連絡が取れるまで、停電実施をしないように、東京電力に対して強い指示をいたしました』
『一方で、切迫した状況の中、深夜から未明、早朝にかけて、厚生労働省において、まさに死にものぐるいの対応をいただきました。その結果として、実際に電気が止まる前にすべての患者の皆さんと連絡を取ることができましたが、突然の停電、電力不足が社会の隅々に、特に社会的に弱者と言われる皆さんにいかに深刻な事態をもたらすかということを心底実感をいたしております。電力需給に関しても、「多分これで大丈夫だろう」といった楽観的な見通しで物事を進めることはすべきではないという風に思っています』
関西電力が、原子力発電所に代わって、火力発電等を最大限活用して電力供給を最大限行っていくためには、
年間約0.7兆円のコスト増(総コストの約22%)と試算されています。
| 関西電力 | 22年度実績 | 23年度推計 | 24年度推計 (燃料価格が横ばいの場合) |
|---|---|---|---|
| 総コスト | 約2.3兆円 | 約2.8兆円 | 約3.1兆円前後 |
| 燃料費 | 約0.4兆円 | 約0.7兆円 | 約1.0兆円前後 |
| うち原発停止による 燃料費増 |
- | +0.4兆円 | +0.7兆円 |
| 燃料増が総コストに 占める割合(%) |
- | 約13% | 約22% |
| 積立金(原変・別途) 残高[年度末] |
7,270億円 | 約4,600億円 | - |
※油価及び為替については、
【22年度】 1バレル=84ドル、86円/ドル、
【23年度推計及び24年度推計】 1バレル=109ドル、81円/ドル
24年度の焚き増し燃料の比率は、LNG:石油=7:3 として試算 (昨年11月の「エネルギー・環境会議」と同じ)
関西電力の総コストのうち、一般管理費(総コストから燃料費、減価償却費及び公租公課等を除いたもの)は総額でも0.7兆円しかなく、この中味をどんなに圧縮したところで、燃料費増を吸収できる規模ではありません。現在、社内の積立金を使いながら、電気料金を維持していますが、それも昨年度末で4600億円程度まで減っていると試算されます。
⇒今の状態が続けば、遠からず電気料金の値上げは避けられない状況にあります。
「必要性」に関しては、「暮らしの安全・安心を守る必要」という観点、「経済的な必要」という観点、両面から検討する必要があります。政府としては、上記の検証から、大飯原発については、「再稼働の必要性がある」と判断しました。
『国民の安心・安全を確保することを大前提にしつつ、経済への影響、環境保護、安全保障などを複眼的に眺める視点が必要です。化石燃料が高騰する中で、足元の電力需給のひっ迫を回避しながら、温室効果ガスの排出を削減し、中長期的に原子力への依存度を最大限に低減させる、という極めて複雑な方程式を解いていかなければなりません。幅広く国民各層の御意見を伺いながら、国民が安心できる中長期的なエネルギー構成を目指して、ゼロベースでの見直し作業を進め、夏を目途に、新しい戦略と計画を取りまとめます』
『「脱・原発依存」についてのこれは方針変わりません。極力原子力発電所に依存するということは中長期的には避けていく、低減させていきたい、その分、省エネ、再生エネルギー等々の普及やあるいはその推進等を進めていくというその方針は基本的に変わっておりません』
『脱・原発か原発推進容認かという今二者択一の問いかけでございますが、中長期的には原発への依存度を極力抑えていくという方向の、これ「脱・原発依存」という姿勢であるということをまず申し上げておきたいというふうに思います。そういう姿勢の中で臨んでいくということでございます』
『私も脱・原発依存に向かうべきだと思います。でも今、現実に国民が生活し、経済活動するには電力が必要です』
『繰り返しますが、私も脱・原発依存に向かうべきだと思っているんです。いかに発電方法を組み合わせるべきかという望ましいエネルギーミックスについて、今年の夏をめどに方向性を固めたいと思っています』
政府の「革新的エネルギー・環境戦略」に関する資料はこちらをご覧ください。
枝野経産大臣は、番組の中で以下のような内容の発言をしました。
番組の全文(文字/音声)は、こちらをご覧ください。