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首相官邸 Prime Minister of Japan and His Cabinet
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海外で注意すべき感染症対策

 夏休みやゴールデンウィーク、年末年始などの連休には、海外へ渡航される方も多いと思います。海外滞在中に感染症にかかることのないよう、海外で注意すべき感染症、及びその予防対策についてご紹介します。

 

●ここに注意!海外での感染症予防のポイント
 渡航先や渡航先での行動によって異なりますが、最も多いのは食べ物や水を介した消化器系の感染症です!
 また、日本で発生していない、動物や蚊・ダニなどが媒介する感染症が海外で流行している地域も多く注意が必要です。
 海外では、日本にはない病気がたくさんあります。海外旅行では、時差や気候の違いなどから、(自覚していなくても)様々なストレスを受けます。この結果、体の抵抗力が落ち、病気にかかりやすくなってしまいます。無理のないスケジュールを心がけましょう。 

 

海外で注意しなければならない感染症は?

 海外で感染症にかからないようにするためには、感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが重要です。
 日本で発生していないような病気が海外で流行していることがあります。渡航先の感染症発生状況に関する情報を事前に入手し、適切な感染予防に心がけましょう。

海外で注意しなければいけない感染症(平成27年12月)

 

海外で感染症にかからないためにはどうすれば?

渡航前 ~ 体調を整え、渡航先に関する情報を入手し、必要に応じ予防接種を行いましょう。

 
  • 渡航先の感染症の発生状況に関する情報を事前に入手し、予防接種が受けられる感染症については、余裕をもって医師にワクチン接種の相談をしておくなど、適切な感染予防を心がけましょう。
  • 海外に渡航する機会に、これまで受けた予防接種について確認しましょう。国内で予防接種が推奨される疾患であって予防対策が不十分なものがあれば、予防接種を検討しましょう。

海外渡航のための予防接種(ワクチン)
 外国では、日本にはない病気が発生しています。また、日本にいる時よりも感染する危険が大きい病気があります。予防接種を受けることで予防できる病気は限られていますが、予防接種を受けることで感染症にかかるリスクを下げることができます。
 海外渡航の際には、予防可能な感染リスクを防ぐために、渡航先や渡航期間、活動内容などに応じて、予防接種を受けることをお勧めします。予防接種の種類によっては、数回(2~3回)接種する必要のあるものもありますので、なるべく早く(できるだけ出発3か月以上前から)、医療機関や検疫所で、接種するワクチンの種類と接種日程の相談をしましょう。

渡航中 ~ 特に水や食べ物、蚊、動物などに注意し、予防対策を行いましょう。

食べ物、水を介した感染症

 A型肝炎、コレラなどは、発展途上地域では広く発生する感染症です。手洗いをこまめにし、生水・氷・生の魚介類・カットフルーツの飲食は避けるようにしましょう。食事は十分に火の通ったものを食べましょう。

蚊やダニを介した感染症

 マラリア、デング熱は熱帯・亜熱帯地域で広く発生する感染症です。マラリアは全世界で年間約2億人の患者、47~79万人の死者があると報告されています。
 デング熱は全世界で毎年5千万~1億人が感染していると推計されており、最近の数十年間で劇的に増加しています。
 また、ウエスト(西)ナイル熱は、北米を中心に患者が報告されています。感染時期のピークは夏から秋です。原因となるウイルスは、アフリカ、ヨーロッパ、中東、中央アジア、北米など広い地域に分布しています。
 長袖着用や虫除けスプレーなど、蚊に刺されないための対策が必要です。

動物を介した感染症

 狂犬病は、我が国では昭和33年以降、人でも動物でも国内で感染した事例はありませんが、依然として世界中の国々で発生しています。
 犬だけではなく、他の哺乳動物(ネコ、アライグマ、キツネ、スカンク、コウモリなど)からも感染し、発症すると有効な治療方法はありません。野犬をはじめとする野生動物との接触を避けることが大切です。もし、犬などの動物に咬まれたら、すぐに傷口を石けんと水でよく洗い、できるだけ早く現地の医療機関を受診し、傷口の消毒を行い、狂犬病ワクチン接種の必要性について相談しましょう。

人を介した感染症

 咳やくしゃみでうつる病気がはやっているときには人ごみに近寄らないようにしましょう。
 また、HIV感染症・AIDS(後天性免疫不全症候群)など性感染症に感染することもあるので、ゆきずりの性交渉はもたないようにしましょう。 

土壌や水回りを介した感染症
  • 傷口からうつる病気
     もともと土中にいる破傷風菌は傷口から体に侵入して感染します。また、破傷風菌は動物に咬まれたりした際にうつることがあります。皮膚の表面にいる黄色ブドウ球菌などは、虫刺されなどの傷から中に入り局所や全身の症状を起こすことがあります。怪我をしたら適切な治療を受けましょう。
  • 健康な皮膚へもうつる病気
     一部の寄生虫は、幼虫のいる河原や湖畔を裸足で歩いたり、水のなかに入ると、虫が皮膚を食い破り体のなかに入り込み感染します。野生動物の尿に汚染された土壌や水からうつる感染症もあります。安全が確認できない場所では裸足で歩かないようにしましょう。
  • その他
     病原体のいる土ぼこりを吸いこむことでうつる感染症や、病原体に汚染された霧状の水を吸いこむことでうつる病気もあります。
     土ぼこりなどからうつる病気のみられる場所に近づかないようにしましょう。
医療現場を介した感染症

 医療現場は感染症がうつる危険性が高い場所で、B型肝炎やC型肝炎、HIV感染症は輸血や針刺し事故によっても感染します。マラリア、デング熱など、通常は蚊に刺されることでうつる病気も、輸血や針刺し事故でうつることがあります。医療水準の低い地域では、医療行為によって破傷風にかかる場合があります。衛生管理の行き届いた医療機関を選び、感染症流行時には、患者で込み合った病院を避けましょう。
 また、注射器など皮膚を傷つける医療器具を使用する場合、可能な限り医療機関に対して直接、安全な器具であるかどうか (滅菌されているかどうか)確認を求めましょう。(ひげそり、注射針の使いまわしは危険です。)

 

海外で感染症にかかってしまったら・・・?

渡航中

現地で病気にかかったら…

旅行する国や地域によって若干の違いはありますが、海外旅行に行った多くの人が旅行先で下痢になります。
ここでは、その対処方法をご紹介します。

まずは水分補給!
下痢になったら、最も重要なのが水分補給です。重大な下痢をきたすコレラの場合でも、口から十分な水分や電解質(ナトリウムなど)がとれる限りは対処が可能と言われています。
飲み水として最もよいのは、「経口補水液(ORS)」と呼ばれているものです。難しい名前ですが、ほとんどの国の売店や薬局で、液体として、あるいは水に溶かす薬として手に入れることができます。これが手に入らない場合にも、食塩と砂糖があれば、次のような方法で代用することができます。下痢の間は、とにかく十分に水分を補給するようにしましょう。

吸収のよい水の作り方

抗生物質
感染による下痢の8割から9割が細菌によるものです。細菌による下痢については抗生物質が有効なことがあります。下痢になった場合に備えて抗生物質を携帯するかどうかについては、かかりつけ医あるいは渡航外来の医師とよく相談をしましょう。
下痢止め
一般の人が「下痢止め」と言う場合、腸の動きを抑える薬(薬品名 ロペラミドなど)をイメージしていることが多いようです。このタイプの下痢止めは、バス移動などトイレに行くことが難しい場合に有効ですが、下痢を根本的に治す薬ではなく、病原体を体内に留めてしまう問題も持っています。使用に際しては十分に注意しましょう。
次の症状がみられたら注意!
激しい下痢、頻回の下痢、血液が混じっている下痢の場合、高い熱がみられる場合には、すみやかに医師と相談することをおすすめします。また、帰国後に下痢が続く場合には、かかりつけ医にご相談ください。 
海外で病院へかかるには

言葉や習慣の異なる海外で、万が一の場合を考え準備しておくことには次のようなものがあります。

旅行保険
 万が一の際、旅行保険に加入していないと多額な医療費用に対応できない可能性があります。
 一般的にクレジットカードには自動的に旅行保険が付帯されていることもありますが額や補償内容が不十分なことも多いです。詳しくは「いざという時の旅行保険」をご参照ください。
 また、海外旅行傷害保険か保険付クレジットカードに加入している場合は、これらのサービス会社から医療情報を紹介している場合があります。詳しくは各会社にお問い合わせ下さい。

海外の医療施設に関する情報収集
 以下のサイトに海外の医療施設に関する参考情報が掲載されています。渡航目的地別にあらかじめ情報を入手しておきましょう。「在外公館医務官情報」(外務省)
 また、各国の日本大使館・総領事館領事部では、日本人がよく利用する病院や日本語の通じる医者など現地の医療機関を紹介なども行っていますので、お困りの時はご相談ください。
連絡先情報
 自分の連絡先が相手側にわかるように、英文もしくは現地語で、連絡先が書かれたカードを用意しておきましょう。カードには以下の住所、電話番号を記載しておきます。
→渡航地の日本大使館、領事館
→現地在住の友人、日本在住の家族
→日本のかかりつけ医、かかっている病院
旅先での薬の購入

 世界の多くの地域でニセ薬が問題となっています。またニセではないものの効果の薄い医薬品も出回っています。
 まず、第一に必要な薬は日本国内でそろえておきましょう。チェックインした荷物が紛失することもありえます。
 必ず機内に持ち込む手荷物の中にも十分な薬を入れるようにしておきましょう。機内に持ち込む際、降機後の税 関などで問題となる場合がありますので英文等で個人で服薬する目的の治療薬であることを明記した文章を携帯することが望まれます。

 どうしても海外で薬剤が必要になった場合には、以下の点を守って下さい。

  • 許可を得ている薬局で購入し、領収書を請求しましょう。
  • 極端に安い薬を買わないようにしましょう。
  • 錠剤やカプセルをばら売りでもらう場合には、元容器をみせてもらい、商品名、製品番号、有効期限を記録しましょう。このような態度によって売り手も慎重になります。
  • 包装に問題がないか確認しましょう。つづりが間違っているもの、印刷の質が悪いものには注意しましょう。
  • 箱入りの薬については、添付文書がついていることを確認しましょう。
  • 使用している薬剤について情報を携帯しましょう。
    処方箋:薬剤の一般名も記載された処方箋のコピーを準備しましょう。
    注射薬:注射薬については、医療機関名や住所が印刷された用紙に内容を記載するよう、処方した医師に依頼しましょう。
 上記の内容が添えられた紹介状(→「慢性の病気のある方に」)

 

海外で医師と上手にコミュニケーションをとるためには・・・?(3つのポイント)

  1. 症状を伝える際には、あまり流暢な言葉で喋ろうとせずに、ボディーランゲージを交えて率直に伝えることが大切です。
    頭が痛い、という訴えをする時には自分の頭を指さして「Ouch,Ouch」と繰り返しても充分に伝わります。
  2. 受診前に症状の経過を整理しておきましょう。いつから(when)、どの部位に(where)、どの程度の強さで(how)起こったか時間経過などを表やグラフにして医師に見せると分かり易く説明することができます。
  3. 医師の説明が理解できない場合には、安易に「Yes」とは言わず何回でも聞き返しましょう。間違って理解していたために、とんでもない検査や治療を受けることになった例が数多くあります。ノートなどに記載しておくことが望ましいです。

 

帰国後

  • 感染症には潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が、数日から1週間以上と長いものもあり、帰国後しばらくしてから具合が悪くなることがあります。その際は、早急に医療機関を受診し、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での職歴や活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴などについて必ず伝えてください。
  • 空港や港に設置されている検疫所では渡航者の方を対象に健康相談を行っています。
    帰国時に発熱や下痢、具合が悪いなど体調に不安がある場合には、検疫官までご相談ください。
  • 海外旅行、特に発展途上国を旅行した後、少なくとも6か月の間は、旅行関連の感染症が生じる可能性があることを覚えておきましょう。医療機関にかかる際には、必ず海外旅行したことを告げてください。デング熱やリケッチア感染症による症状は、ほぼ帰国後3週間以内にみられますが、マラリアなどの寄生虫による感染症や、一部の細菌による感染症の症状は、数週間から数か月あるいは数年たってから生じることもあります。
発熱

 帰国した旅行者にみられる発熱の場合、重大な感染症から生じている可能性があります。特に、マラリアやデング熱の流行地域から帰国し発熱がみられる場合には、必ず医療機関にかかってください。マラリア、中でも熱帯熱マラリアは急速に悪化することがあります。→旅行後の発熱(厚生労働省検疫所)

下痢

 帰国してからも下痢の症状がおさまらない場合には、ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)やアメーバ赤痢といった寄生虫による感染症も考えられます。放置すると内臓に問題を起こす場合もありますので、原因をしっかりと調べてもらうことが重要です。→止まらない下痢(厚生労働省検疫所)

皮膚の異常

 皮膚の異常も旅行後によくみられる症状です。発熱も同時にみられる場合、全身の感染症をともなっていることが多く、速やかに医療機関を受診する必要があります。→痒い!痛い!皮膚の異常(厚生労働省検疫所)


 海外旅行後の体調不良には、思わぬ感染症が潜んでいる可能性があります。早めに医療機関を受診しましょう。医療機関の受診にあたっては、症状に加えて次の情報を整理しておき、医師に伝えましょう。

 

政府関連情報

 出発前に旅行プランに合わせた情報を入手しておくことが大切です。厚生労働省検疫所および外務省では、ホームページにより海外の安全に関する情報を提供しています。また、空港内検疫所においても、リーフレット等配置し、情報提供しています。

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