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菅総理大臣 南カリフォルニア日系企業協会50周年
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  政府インターネットテレビ

 南カリフォルニア日系企業協会、JBA(ジェー・ビー・エー)の皆様、設立50周年誠におめでとうございます。

 JBAでは、50周年の記念キャッチフレーズを「ありがとう」、「Thank you」にされたと伺っています。日本国民を代表し、私も、本日御列席の方々を始め、半世紀にわたり暖かく日系企業を受け入れてくれたカリフォルニアの皆様に御礼申し上げます。「ありがとう」。「Thank you.」

 そして、50年の間、南カリフォルニアと我が国の絆づくりを支えてこられたJBA会員の方々にも、「ありがとう」、感謝の意を表したいと思います。

 私は、昨年の内閣総理大臣就任に当たり、「元気な日本」復活を訴え、この目標を実現する国政の理念として「開国」を掲げました。日本は、この百年余りの間に、近代化の途を歩み始めた「明治の開国」、国際社会に復帰するための「戦後の開国」の二度の開国を成し遂げました。私は、今年を「第三の開国」を始動する年にしたいと思っています。この理念に込めた思いは、人材交流の拡大、貿易・投資の自由化に限りません。現在参加の是非を検討中の環太平洋パートナーシップを含め、従来の発想に囚われず、考え方・精神を開放する姿勢が変化の時代に必要だと考えています。

 日米は、世界にも類のない強力な二国間関係を誇ってきました。日米関係が、日本の新しい開国においても大きな位置づけを占めることは間違いありません。オバマ大統領とは、日米同盟がアジア太平洋地域のみならず、世界の安定と繁栄のための共有財産であること、この同盟関係を、安全保障、経済、文化・人材交流の三本柱で深化・発展させていくことを合意しました。首脳間の合意の具体化に取り組んでいきます。

 JBAは、南カリフォルニアの地で日系企業の事業活動を支援する一方、日本語補習などの教育支援や文化交流、さらに地域社会への様々な貢献を通じ、戦後の開国を先頭に立って実践してこられました。今後も幅広い分野で、日本の新しい開国を先頭で引っ張り、日米関係の強化に尽力いただくよう期待いたします。

 この節目の年を経て、JBAと南カリフォルニアの皆様との堅いパートナーシップが、50年と言わず、永遠に続いていくよう祈念いたします。