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ウサマ・ビン・ラーディンの殺害についての内閣総理大臣の談話


平成23年5月2日

1.本日、オバマ大統領は、米国同時多発テロその他数多くのテロ事件の首謀者であるウサマ・ビン・ラーディンが殺害されたとの声明を発表した。

2.本件は、米国を始めとする各国が、国際テロの防止と根絶に向け、長期にわたり一致団結してテロとの闘いを行ってきた結果である。我が国としても、これまでアフガニスタン及びパキスタンに対する協力をはじめ、テロの脅威への対処に積極的に参画してきたところ、今回のテロ対策の顕著な前進を歓迎するとともに、米国やパキスタンをはじめ、関係者の努力に敬意を表する。

3.ウサマ・ビン・ラーディンの死亡が確認されたが、アル・カーイダ等のテロリストが根絶された訳ではなく、現在もなおアフガニスタンやパキスタンをはじめ世界各地でテロ事件が発生しており、テロの脅威は依然として深刻である。テロ対策はこれで終わるものではなく、アル・カーイダの活動状況については今後とも注視し、テロ対策のあらゆる分野において国際社会が緊密に協調して息の長い取組を継続していくことが必要である。また、アフガニスタンの安定と復興に向けても国際社会が緊密に協力して取り組んでいくことが必要である。

4.我が国としては、国家、国民の安全を確保するため、これまでも水際対策、国内における警戒警備、在外邦人の安全確保等の徹底に努めてきたところであるが、今回の事態を受けて、情報収集を含め、一層の対策強化を指示したところである。今後とも引き続きテロ対策に万全を期し、国際社会の取組に国際社会の責任ある一員として積極的かつ主体的に貢献してまいりたい。

(了)