ASEAN+3首脳会議後の内外記者会見(要旨)平成16年11月30日
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【小泉総理冒頭発言】
【質疑応答】
【質問】 まず、温家宝総理との会談について伺う。総理は、温総理の訪日を招請した由だが、来年3月の愛知万博の際など、具体的な日時については提示しているのか、望ましい環境での訪日実現に向けて、どう環境整備を進めていくのか。また、ODAについて、中国側から、適切に処理したい旨発言があったようであるが、具体的に今後どう適切な形での処理に向け協議を進めていくのか、二点伺いたい。 【小泉総理】 温総理の訪日については、温総理の都合のよい時期でいつでも結構である、調整がつき次第日本に来ていただくことを歓迎する旨を伝達した。報道機関の中では、来年日本で愛知万博が開催される際に同万博に温総理を招待しているという報道をしていたが、そういう話はしていない。万博の機会に訪日してほしいということにこだわってはいない。いつでも、温総理の都合のよい時期に、お互い調整して訪問されるのであれば日本政府として歓迎するとの話をしている。
【質問】 具体的にどのような提案を中国の日本領海に近いところでの開発に関してお持ちか。そしてこの問題はいつ解決できるとお思いか。資源開発について伺う。 【小泉総理】 中国との資源開発、東シナ海の開発については、お互い対立の関係にしてはいけないと、対立の海にしてはいけないと、むしろ資源開発の問題については協力していくべきだと、具体的にどこの油田を開発しようという地域の具体的な話はしなかったが、お互いのエネルギー、資源問題については、協力して開発していくべきものだと、対立の海から協力の海へ、協調関係を重視してお互い開発していこうという話をした。具体的な地域等、そういう具体的な油田とかそういう話はしていない。 【質問】 引き続き中国の問題について伺う。今日の首脳会談の中で、靖国参拝の問題について、温家宝首相が中国人民の心を傷つけたと述べたと中国側は説明しているが、このような厳しい言い回しがあったのか、また温家宝首相の訪日を求められた立場から、来年の参拝について、間もなく正月が来るわけだが、年頭の参拝についてどう考えておられるのか、たとえば参拝の形式を改めて中国側に配慮することを考えておられるのか、考えを聞かせて欲しい。 【小泉総理】 温家宝総理との会談で、靖国の問題であるが、(私に対し)靖国(参拝を中止すべし)という直接的な話は出なかったが、歴史の問題、歴史認識の問題、いわゆる歴史に鑑み未来に向うというそういう話の中で、中国側としては過去の戦争で大きな被害を受けたこういう歴史を忘れてはならない、そしてこの戦争によって被害を受けたのは中国だけではなく、日本国民もそうであろうと、日本国民も大きな被害を受けたと、そういう話の中で暗に私の靖国参拝に言及しているのだというのは分かった。そこで、私が靖国参拝をするのは戦争を反省して二度と戦争を起こしてはいけないという気持ちから参拝しているのだと、この戦争によって日本国民も大きな被害を受けたと、特に心ならずもあの戦争で戦場に行かなければならなかった、そして命を失った方々に哀悼の誠を捧げているのだと、今日の平和と発展も現在生きている人達だけで成り立っているものではないと、そういう戦争で尊い命を失わなければならなかった方々の犠牲の上に今日の日本の平和と繁栄があるのだということを片時も生きている我々の世代、若い世代が忘れてならないということから、私は二度と戦争を起こしてはいけないし、過去の歴史を反省しながら今日の日本の平和と発展もそういう方々の犠牲の上に成り立っているのだという気持ちを持って参拝しているのだという話をした。これについてどのように理解されたかということについては定かではないが、いずれにしても歴史の中で過去いろいろな問題が起こったが、将来に向かって日中関係は重要であると、日中友好は両国のみならず国際社会の中でもこれから協力しなければならないことを考えると、この日中関係の重要性は高くなることはあっても低くなることはないと、今後の日中関係を重視していくということでは共通の認識ができたと思う。お尋ねのもう一点、いつどのような形式で参拝するのかという話であるが、こういう問題については、私は日中関係というのは靖国参拝だけではない、一つ二ついくつかの点で対立する問題、摩擦のある問題が起こっても日中関係全体を考えれば、現在も協力している分野や将来も協力していかなければならない分野がたくさんあるわけである。そういう日中関係全体の大局的立場に立って協力していこうと、そう前向きに考えるのがいいのではないかという考えをもっているので、こういう会見の度に靖国ばかり取り上げるのは如何かと思う。それよりも重要な問題がもっとたくさんあるのではないか。そういう観点から私は対立の関係を大きく取り上げるよりも、摩擦の問題をことさら取り上げるよりも、将来に向かって協力できる分野がたくさんある、現在も協力している、そういう将来的な未来志向で日中関係の両国の友好発展に全力を挙げるのが我々の責任だと考えている。 【質問】 日本・ラオスは、長期にわたる関係を持っており、来年は外交樹立以来50周年になる。過去、日本は、ラオスに重要な支援を提供してきた。現在、日本はいかにラオスを支援し、ASEANのより先進的な国と、ラオスのような国との格差を埋めていくのか。 【小泉総理】 カンボジア、ラオス、ベトナムといったCLV3カ国との話し合いの中でも、他のASEAN諸国に比べてこの3カ国は貧困問題がより重要であると、経済成長をはかって行かなくてはならないという話をされたが、日本もかつては貧しかった、という話をした。そして日本も第二次世界大戦後、多くの国からの支援を受けて今日まで発展してきた。今、おかげさまで、多くの方々の国々の支援と、日本国民の努力により、支援を受ける立場から、支援を出来る立場に立った。そういうことからラオスにおいても是非とも、多くに国々、また日本からも支援を効率的、効果的に活用して、自らの力で発展できるようにがんばっていただきたいという話をした。具体的には、生活基盤の整備、特にラオスが期待しているのはメコン地域に位置する、いわゆる北から南の電力ネットワーク整備計画。このメコン地域の電力ネットワーク整備計画に非常な関心をもって支援の必要性を訴えていた。日本としては、ラオスのメコン地域電力ネットワーク整備計画、この円借款を進めるということを表明した。私としては、ASEANの経済格差、ラオスやカンボジアやベトナム、これらの国にがんばって頂き、経済発展に力を注いで頂きたい。そのためにも国内の財政改革、諸々の改革に力を注いで頂き、ASEANが共に歩み、共に住むパートナーとして一体感を持って発展できるよう、日本としても、その国々に必要な支援を今後も続けていきたいと思っている。 |